ある日2
「皆、騒がせて済まなかった。アリアンヌ、気づかせてくれてありがとう。それでは、今一度会議を再開しよう。」
陛下は事が収まったと思い、途中だった会議を進めようとする。
「何を言っているのですか、お父様。私、"女王"になりたいと言いましたよね?これで終わるわけないじゃないですか?」
「なっ、何が言いたいんだアリアンヌ!」
「言葉通りですよ。今でなお、王太子や宰相の監督責任があるかと思いますが、これではまだ弱いかと。ということで皆様、3ページ目をご覧ください。」
陛下をも敵に回したアリアンヌに困惑しつつも皆はページをめくる。
おっ!おい!これはなんだ!
まっ、まさか…
一体何が書いてあるのかしら?自分で書類を配っておきながら分かっていないのよね。
堂々と私も中身を確認しようかしら。
えっ…待って
陛下が回収する税を増やして隣国に戦争を仕掛けようとしてるですって?!
確かに私がここ近年上がってる税の内訳とか調べてたけど、実際に戦争を計画していたなんて!
しかも陛下主導で。
隣国とは友好国で戦争禁止条約を結んでいたはず。
そもそも我が国は大昔に戦争を仕掛けまくり、多くの民を犠牲にした歴史があり、戦争はいいものとされていないはず。
し・か・も、我が国戦争をしかける理由なくない?
各国とは友好的な関係が続いているし、我が国でだいたい経済が回っているから違う国に依存しているとかないはず。
まさか…陛下、自分の功績を作る、ただそれだけのために計画してたとかないですよね…
今の陛下になってから目立つような功績はなく、ただいる王。だが、平和。みたいな形で噂されることはあったけど…
功績を出して、国民に威厳を見せたかったから戦争を仕掛けようとしてたとか言わないですよね…
「皆様、ご覧いただいたように、我が父、陛下は民の生活のためではなく、自分の功績を作るためだけに戦争を計画し、税を引き上げておりました。」
貴族達に衝撃が走る。
「どっ、どこでこの計画書を手に入れたのだ…これは誰にも見つからないように密かにことを進めていたはず。なぜなんだ…」
陛下はまさかこのタイミングで暴露されると思っていなかったのか、衝撃のあまりどこか遠い場所を見つめてボソボソと呟く。
「あら、私を舐めないでください。民が働いて、せっかく集めた税を己の欲のために戦争の資金にするなど言語道断!もう、言い逃れはできませんよ。」
アリアンヌは、今だにボソボソと言い訳を述べる陛下に一喝入れる。
そして、会場を見渡すように顔を上げて立つ。
「では、改めまして皆様。このアリアンヌ、女王になりにきました。見ての通り、義務を果たさない自称王太子と戦争を計画していた王。もう信頼できないでしょう?」
アリアンヌは陛下と殿下を見下ろしながら言い放つ。
「ですので、私が女王になり、この国に貢献したいのです!陛下及び王太子の解任、並びに私第一王女アリアンヌの即位について、反対のものは声をあげてください。」
貴族達は驚きつつもどこか納得した表情を見せる。
そして、派閥など関係なく隣同士でうなづくと席から立った。
その後アリアンヌの前に行くと跪く。
「「「我ら貴族一同、アリアンヌ様の即位に賛成し、今後より一層国に貢献いたします。」」」
こうして、アリアンヌが女王になることが全貴族の同意によって決まった。
全貴族の同意で王が決まるのは、国ができてから初の出来事だった。
国民には、元王太子、元宰相、元陛下の悪事について一つも隠すことなく開示。
そして、新たな王として、第一王女のアリアンヌが、宰相としてローザベルが即位することを周知。
この騒動に動揺が国外まで広がったものの、肯定的に捉えるものがほとんどであった。
ちなみに、悪事が発覚した三人は北の僻地に幽閉されることが決まった。
それから時が立ち…
女性初の女王、アリアンヌと女性初の宰相、ローザベルは国に誰もが学べる場所を作ったり、上下水道を整備するなど国民の生活向上に生涯尽力し、多くの人に最強タッグとして代々語り継がれる事となった。
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はぁ、思い出しただけで怒涛の日々が蘇る…
だから最後に一言言いたい!
皆様、私頑張ったでしょ?
沢山褒めてくださーい!
by ローザベル




