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雪、いのち~棄てる~

 死んでもいい。

 守ることが出来るのなら。


 今という時をただ過ごして、明日に期待しないんだ。夢は見るけれどまた、叶えられない。言葉で、力で、傷付けられてきた。自殺しようと手首をカミソリで切るも、震えてしまい深くない。勇気以上の覚悟が要るのならせめて、誰かに命を絶ってほしいと思うんだ。包丁を向けられても臆せずに、笑って歩み寄れるんだ。僕の命を軽く見てられるのは。僕の行為に自棄が含まれているから。


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