風俗の面接官は自分で指名して金を出してもいい女性を受からせるべし→そやな、出版編集者は自分で金を出してもいいと思う作品を売るべし→ちゃうねん
さて風俗を運営するときに一番大事なのはお店の商品である風俗嬢の皆さんがどれだけお客さんを店に戻してくれるかで、なおかつこのお店だったら外れの女の子はいないという信頼をお客さんに持ってもらうことです。
しかし、これはかなり大変だったりします。
なにせ風俗で働く女の子はそれが人気の女の子であっても、いつ何時急に連絡が取れなりお店に来なくなるかわからないのです。
来なくなる理由は親バレ、彼バレ、昼職が忙しくなった、引っ越しして遠くなった、キャラのかぶっている新人が入ってきて稼げなくなったなどいろいろですが。
なので風俗店は常に新しい女の子を求めているわけですが、風俗で働こうとする女の子と言うのはキャバクラなどの水商売で働こうという女子よりもずっと少ない上に外見も性格もまともな女の子は少ないです。
だと言っても女の子の数を確保するために外見や性格に難がある女の子を雇ってしまうと結局お客さんが戻ってこないからその女の子には優先して客をつけることはなくなり、店もお客さんも女の子も誰も得しない結果になったりするんですよね。
風俗は面接官がお金を出して相手してもいいという女性だけを面接で受からせるべしとはそう言うことなのですね。
無論、面接官の女性の好みが一般と大きく異なっていたりするとそれはそれで問題だったりしますけど。
これは出版業界も似たようなものかというと似てるところもあればそうでないところもあるかなと。
特に商用ラノベは特定の流行ジャンルが売れてるときは編集さんの個人判断より売れてるジャンルを優先することが多い気がします。
少し前まではファンタジーは受けないと言うことで作家さんがファンタジー物を書きたくても書けなかったようで、IS分校やはがないもどきの学園ラブコメばかり書かされていたようです。
しかし、現状ではIS分校やはがないもどきの学園ラブコメはかなり飽きられてしまったのは事実でそういった物を書かされるということはなくなってきてるようです、しかしながらなろうの異世界ファンタジーの書籍化もそろそろ新シリーズは売れなくなってるようですから状況は結構深刻な気がします。
なろうの場合はポイントが多ければそれだけ多くのユーザーの支持があるから売れる可能性が高いという基準になっていたはずなんですけど、なろうのポイントが当てにならなくなりつつあり、その他のジャンルでも明確な売れ筋がなくなってきている今は編集さんの俺が読んで間違いなく面白い、と言う作品の方がなろうでポイントが高いという作品よりも売れるようになっていくかもしれませんね。
そしてロードス島などの一次ファンタジーブームが終わったときはハルヒの大ヒットがラノベを復活させ、ISのような学園戦闘ハーレムやはがないのような謎部活のような現代学園モノブームが終わった後はSAO、劣等生、オーバーロードなどがラノベを復活させた感じですが異世界ファンタジーブームが終わったらまたラノベの舞台は現代に戻るのでしょうか。
しかし、現代異能バトルや学園ラブコメ自体がトレンドとして復活するかというと微妙な気がします。
もちろん”俺を好きなのはお前だけかよ””ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?””ゲーマーズ”のようなヒットしているシリーズがあるのも事実なのですが、漫画の”からかいじょうずの高木さん””イジらないで、長瀞さん”などに比べるとラノベではラブコメが受けてる感じがいまいちしないのですよね。
ロボットものが文字だとイメージがしにくいのが理由で致命的に小説に合わないように、ラブコメも漫画に比べると小説には合わないのかもしれません。
と言うか最近の漫画のラブコメは女性側が積極的で男性側が受け身なものが多い気がしまして以前の流行りだったハーレムラブコメとは全く違うような気がしますが、漫画ならそれでもいいけど文字にすると男性には受け入れがたいのかな?
少なくともファンタジーでも現代恋愛でもチート主人公にヒロインがすり寄ってくるのが好きな、なろうの読者層には女性が男性にちょっかいを出してからかってくるラブコメは受けないような気はしますね。
とはいえ現代異能バトルなども漫画が先行していた気がしますので、そのうちラノベラブコメもそういった女性がちょっかいを出して男性がいじられる方向にシフトするかもしれませんが。




