表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
223/338

第百五十八段 盃の底を捨つる事は

(原文)

「盃の底を捨つる事は、いかが心得たる」と、ある人の尋ねさせ給ひしに、「凝当と申し侍るは、そこに凝りたるを捨つるにや候ふらん」と申し侍りしかば、「さにはあらず。魚道なり。流れを残して、口のつきたる所をすすぐなり」とぞ仰せられし。


※盃の底を捨つる事:盃の底に少し残った酒を、別の人に盃をさす時に捨てるならわしがあった。


(舞夢訳)

「盃の底に残った酒を捨てる習慣を、どのように理解しておられますか」と、ある人がお尋ねになられたので、私は「その作法を凝当と申しているのは、底にたまっている酒を捨てるからでしょうか」と申し上げたところ、ある人は「そうではありません。凝当ではなく魚道です。盃に酒のしずくを残して、自分の口がついた部分を、それですすぐのです」とおっしゃられた。



「凝当:ぎょうとう」なのか「魚道:ぎょとう」なのかの字と意味の違い。

兼好氏が解釈間違いを貴人により指摘された段になる。

特に感想を述べていないので、兼好氏としても納得して書いたと思われる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ