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第百四十八段 四十以後の人、身に灸を
(原文)
四十以後の人、身を灸を加へて三里を焼かざれば、上気の事あり。
必ず灸すべし。
(舞夢訳)
四十歳を過ぎた人は、お灸治療をしても、三里の部分を焼かないと、のぼせることがある。
そのため、必ず、三里に灸をしなければならない。
三里は、膝がしらの下の外側の、少しくぼんだ部分。
腹痛、下痢、嘔吐など胃腸の不調の改善や、膝痛、足のしびれなど足のトラブル、特に下半身の疲労を回復する効果と言われている。
膝下から血流を良くして、全身にリラックス効果が出るのだろうか。
これについては、専門外なので、ここまでとします。




