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第百八段 寸陰惜しむ人なし(1)

(原文)

寸陰惜しむ人なし。

これよく知れるか、愚かなるか。

愚かにして怠る人のために言はば、一銭軽しといへども、是をかさぬれば、貧しき人を富める人となす。

されば、商人の一銭を惜しむ心、切なり。


(舞夢訳)

わずかな時間を惜しむ人はいない。

それはよく悟っているためなのか、それとも惜しむことを知らない愚かさのためなのか。

その愚かにして怠る人に対して、あえて言うとならば、一銭のお金などたいしたものではないと言うけれど、その一銭を積み重ねれば、貧しい人であっても富める人にするのである。

それだから、商人は、一銭のお金であっても、惜しむ心が切実なのである。


※寸陰:ほんのわずかな時間。


怠け者には、耳をふさぎたくなるような教えである。

時間を無駄に浪費し、何の成果もない。

また、それに反省もない。


でも、それだから、人間らしいとも思うのだけど。

無駄な時間のようで、実は後から見れば役に立っている場合も少なくはない。

要は、気の持ち方なのかもしれない。


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