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第1話 スガル
いつからだっただろう。
幼い時から、魔法が得意だった。息をするように、魔法を使っていた。
周囲が褒めそやすのが不思議だった。
こんな簡単なことが、何故できないのか。
当時は理解できなかった。
あらゆる種類の魔法を使いたい。
そのために戦闘員を目指した。
軍の訓練所に入り、戦闘部に配属となった。
配属後、すぐに前線に送られた。
前線では、力の塊のような魔法を使っても良いのだと知った。
強さこそ正義。
それは俺に合い、本能のままに魔法を使った。
数年もしないうちに、戦闘狂と言われた。
それすらも気に留めず、ただ求められるまま前線で戦い続けた。
国をよくしたいとか、大切な人を守りたいとか、そんなことは考えることもなかった。
いつの間にか、呼び名が付いた。
最強の魔法使い
そんなことにも、興味はなかった。
ただ、魔法が好きだった。
それだけだったのに。
『スガルは仲間を見殺しにした』
あの事件以来、俺にはそんな噂が流れていた。
そして、俺と共に任務に出てくれる魔法使いは、
一人もいなくなった。




