ダンジョン調査
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早朝、王都から派遣された調査隊とプレリの街を出た。森へは馬車で半日の道のりだ。調査隊は、隊長のサーベイさんと、ダンジョンや魔物に詳しい学者が四名、護衛の騎士は、騎士長のエルミオンヌさんと他九名だ。それと、冒険者ギルドから斥候役が二名加わった。前日、商業ギルドで顔合わせをして、今日の出発となった。調査隊と護衛の騎士が乗る馬車と、冒険者ギルドの用意した馬車で計三台、馬に騎乗した騎士五名が、馬車の回りを警戒しながら進む。当初、冒険者ギルドの馬車に乗せて貰う予定でいたが、騎士長のエルミオンヌさんに、どうしてもと言われて、騎士団の馬車に乗る事になった。
「ケンジ殿、是非ブルードラゴンと戦った時の事を聞かせて頂きたい」
「まぁ、話すのは構いませんが、殿をつけて呼ぶのは、止めませんか」
「何を言っておられる、ケンジ殿は、ジュネス閣下と私の命の恩人、無礼な態度などとれません」
そう、昨日の顔合わせで解ったのだが、以前、森でオークに襲われている貴族と、護衛の騎士を助けた事があった。その時の女騎士がエルミオンヌさんだ。エルミオンヌさんは貴族の出で、お父さんは男爵だそうだ。
最も、エルミオンヌさん自身、騎士団に所属している間は、一般人の扱いらしい。騎士団は身分の上下を持ち込む事を許さず、入団の際には誓約書を書かされる。これは、騎士団結成以来続く伝統でもあるそうだ。
森に到着し、調査隊と護衛の騎士を引き連れて、ミノタウロスと戦った場所に来た。俺は、アース・ピンガーで地中に居る魔物の反応を探す。
「サーベイさん、北の方角、一キロ先に反応があります」
「おお、それでは北を探索しましょう」
サーベイさんと調査隊を囲む様に騎士が護衛し、冒険者の斥候役の二人が先行していく。俺は地上の魔物を探索するピンガーで反応を見る。一応、俺も護衛役で来ているしね。辺りに強い魔物の反応は無く、いるのはゴブリン位だ。斥候役の二人は、それらの魔物を片付けてどんどん進んで行く。暫く進むと、斥候役が立ち止まり、俺達が追い付くのを待っていた。
「どうやら、あれがダンジョンのようです」
斥候役の指差す方に、小高い丘あった。この辺りには何度も来ているが、こんな丘はなかった。周囲を探索すると、洞窟の入り口の様な横穴を見つけた。ダンジョンの入り口らしい。
「皆さん、注意して進みましょう」
サーベイさんの掛け声を合図に、騎士達は剣を抜いて臨戦態勢に入った。
ここでも、斥候役が先頭でダンジョンに入る。斥候役は、ハンドサインでコミュニケーションを取っていて、俺はその様子を感心して見ていた。
ダンジョン内の魔物は、ゴブリン、ダークキャット、オークにミノタウロス。見た感じ個体数は少ない様だ。ダンジョンには、其々の階に階層主がいて、その階のリーダー的な役割を担っている。このダンジョンは出来たばかりで、階層主はまだ居ない様だ。何体かミノタウロスが出てきたが、その時だけ俺が前に出て倒した。魔法は使わずショートソードで。なるべく目立ちたく無い。
五階層まで降りて来た俺達は、最奥の広くなった場所の手前で立ち止まり、岩場に隠れた。
「あれは地竜ですね」
サーベイさんの説明では、翼の無い竜で、足の力が強く、尻尾を振り回して攻撃してくる。また、顎の力も強く頑丈な鎧でも、人溜まりもないそうだ。
「どうしますか?」
「五階層まで降りて来て、ダンジョン内の様子も確認出来ました。街に戻って閣下に報告しましょう」
俺の問にサーベイさんはそう答えた。俺達は来た道を戻りダンジョンを出た。
街に戻る間、馬車に揺られながらサーベイさんと話しをした。
ダンジョンが、空気中に漂う魔力や
人の魔力、魔物の魔力を吸い込み成長する事。五階層に階層主の地竜が居たのは、まだ五階層までしか、ダンジョンが成長していないからだ。
あの地竜は新しく階層が出来る度に移動するらしい。ダンジョンが何処まで成長するかは、ダンジョンによってまちまちで、はっきりとした事は言えないが、現在王国にあるダンジョンの最下層は、十二階層と十五階層、他国のダンジョンも十階層はあるので、二桁階層にはなるとサーベイさんは言っていた。
森から馬車で半日、俺達がプレリの街に着いたのは、夜も更け日付が変わる頃だった。
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