(145)語り継がれる冒険者の物語
締めの挨拶~♪
大陸中央北部に位置する、宝石箱の名を冠した王国、ラゼリア。王都から南に下る街道の行き着く果てに、武人の領主が治めるデリリア領は存在する。
その南の端の辺境も果ての果てに、領都デリラはその威容を構えていた。
南に果てしなく広がる魔の大森林デリエイラとの最前線でもあるデリラの街から、南へ抜けるその門は、屈強な冒険者達の御用達。
しかしその門を小さな少女が通り抜ける場面から、多くのディジーリアの物語は始まっている。
「今日は何処だい?」
「いつもの所さ」
新王国歴百二十七年の春。実際にそうして南門を抜けたディジーリアは、齢十二にして魔の領域の守護者を討伐し、デリラの街に迫る氾濫を収めた英雄と成った。
そしてその秋、王都へ向かうその道筋で、ライセン領はビガーブでも弾ける間際の魔の領域を討滅する。
不治とされた毒煙の特効薬に、魔術学界の大変革、更には至高の魔法薬や魔剣霊剣の作り手であり、各地に残る逸話には譬えディジーリアが登場しなくても、絶魔の切り札がディジーリアの手に依る物である事例は枚挙に遑が無い。
ディジーリア自身が筆名を変えて世に出した幼女剣筆フクロマクラの「三歳の大剣遣い」や筆豪モローウズの「巨きなる者、毛虫を潰す事」を皮切りに、多くの物語本や痛快な談義本洒落本戯作本、異本別本雨霰と発刊され、時の冒険者ディジーリアの名前は遍く王国中に知れ渡る事となったのである。
特にディジーリアの郷里でその始まりの冒険を詳らかに調べ上げ、後に王国中を行脚したハリウコス劇団による群像劇「英雄譚」は、ハリウコス達が世を去った後も数え切れない程に再上演され、いつまでも愛され続けているのは知られている通り。
そのディジーリアに長命種の血が流れていると知られる様になったのは、後の世の劇場で度々観客として観に来ていたディジーリア自身が目撃されたからだ。
故に、多くの劇作家達のお気に入りとなった結びの言葉が有る。
今日いらっしゃったお客様方の隣に、前に、後ろに、赤い髪をした片は居ないでしょうか?
もしかしたら、その人は本物のディジーリア様かも知れませんよ?
その言葉に周りを見回した観客達が、赤い髪の女性を見付けると、はっと目を見開き、そして会場には温かい笑い声が響き渡ったのである。
さて、ディジーリア自身の冒険はまだまだ続き、語り尽くせぬ所だが、冒険者と成る事を夢見たディジーリアが、冒険者と成り、そして遍く冒険者として知れ渡ったこの時を以て、一度の結びとしたい。
続きの話を待ち望むなら、それはまた別の機会に。きっとその時はそう遠くは無いのだから。
~ 完 ~
という事で、ここまでお付き合い頂き有り難うございました♪
本編はこれで完結扱いですけれど、まだまだ追加シナリオは残ってます。
でも、一応一区切り付いたので、★の評価貰えると、とても嬉しいです♪
追加シナリオはこんな感じかなぁ? 他のと合わせて入れ込んだりもするからこの通りには成らないけど、頭の中に在るのはこんな感じですね。
うん、ここで締めとかないと、いつ終わるか分かりませんw ここしか完結するタイミングは無かったのですよ!
・アブレオス製作秘話
・ゴブリン冒険者のその後
・ディジーリアの一族を追う者達篇(赤い流星を拾った人の話ね)
・魔道具造り篇(ロルスローク先生やずぼらさんが絡む感じ)
・六の姫篇(前のディジーの故郷へ)
・東から来た超越者篇(少年超越者が中央山脈を越えてやって来ます)
・イモータル篇(イモータル討伐噺)
・第三研究所篇(第三研究所のその後の話)
・ハリウコス篇(ハリウコス劇団は最辺境のデリラの街へ)
・黒姫と瑠璃篇(おや? 私の刀達の様子が……)
・案内書篇(各地に案内所に入れる刷画のねたを漁りに行きますよ~)
・スノワリンの帰郷篇(凱旋だ! 序でに大陸東部だ!)
・新大陸篇(ちょっと今の大陸に居辛くなって熱が冷めるまで…)
・親子三代篇(リアンカリカとディジーリアとその娘で冒険者!)
・大陸北部篇(ネタが無くなったら手を出しそうな場所という事で…)
という事で、次回は追加シナリオで♪
ではでは~♪




