(144)ミッション・コンプリート♪ なのですよ!
長く成り過ぎたので、今回で完結では無く次回で完結に成りました。
完結一話前なのにディジーの出番が……
「……偶々居ない時に限ってそんな面白ぇ事が起こっていたとはな」
「くっくっくっ、傑作だったな。それでお主はどうするのだ?」
「あ? 関係無ぇよ」
「くく、そう言うだろうと思った。まぁあれは王都冒険者の顔と言いながら、只の人気番付だな。好きにすれば良いと思うが、仲間内だけで楽しまず、周りにまで押し付けようとするから馬鹿を見るのだ」
「……何だそりゃ?」
「ふむ、彼奴らがあれだけ必死だからこそ気付けたのだが、つまり彼奴らは己の憧憬や願望の体現としての象徴を求めているのだ。だからこそ歳が近いか年輩の同性で、繊細な技術よりも力業を好み、そして賢さよりも粗暴な性格を求めているのだろう。――おい、お主がそうだとは言ってないぞ? 彼奴らが受けている勝手な印象の話だ。
そう考えれば荒々しさとは無縁に見える少女なんて言うのは、成り切れないという意味で決して受け入れられないのさ。そう考えれば理解も出来よう」
「…………糞程馬鹿馬鹿しいぜ。何だその糞面倒臭ぇ話は。そんな妄想は家で一人で愉しむもんじゃねぇのか?」
「仲間が居た方が安心出来るのだろうな。お主の言う死に懸けの仔鼠は、寄り添わなければ生きるのも難しいのだろう」
「ならそいつらだけで集まっとけよ。ったく、そんな御輿に担がれるのも勘弁して欲しいぜ。
そう言えば、先の話の奴らには『道化』なんて技能が付いてたってか?
は! 馬鹿な仔鼠共も『道化』に成りそうだな!」
「全くだ」
そんな会話が酒場のマスターとアブレオスの間で交わされていた頃、協会長室でも副長のサンダライトと協会長のダルバインが同じ事柄について会話をしていた。
因みにダルバイン、ここ数日は機岩鉄討伐の後始末に動いて協会本部には不在だった。
巨大な機岩鉄を運び出すのには、ダルバイン程の者が対応しなければならなかったのである。
「ぬぅ~~……嬢が破門衆達の変態化に関わっていたとしても、それではとても責められんぞ?」
「寧ろディジーリア殿も変態達に振り回されたと見て宜しいでしょうな。考える程に破門衆にとって恩人以外の何者でも無いでしょう。
惜しむらくはディジーリア殿の手を煩わせてしまった事でしょうか。とは言え、冒険者達に御行儀良くと言っても聞きますまいが」
「昔ならば奴隷として売られていた者達の受け皿でも有るんだぞ。高望みは出来ん。抑え付けても反発を招くだけだろう。
だが、嬢も今更介入を望むものか? 本人に聞いてみなければ始まらんぞ?」
「確かに。受付嬢達にも見掛けたら話を聞く様に伝えるべきでしょうな」
「ああ、任せたぞ」
結局その後ディジーリアからは、自分で何とかするとの答えを聞く。
こうして、当事者及び監督者が静観する中で、最後の抵抗勢力の足掻きは勢いを増して行ったのである。
~※~※~※~
冒険者協会本部の待機場所で、二十人近い冒険者達が一つ所に集まり気勢を上げる。
機岩鉄を見に行かなかったゴブリン冒険者の他にも、見に行った冒険者からも何人か合流を遂げていた。
「赦せるか? 赦せる訳が無いだろうが!」
「ああ! 俺達の破門衆を滅茶苦茶にしたのも奴だぞ!!」
「多少腕が立とうが、認められる訳がねぇ!!」
酒場のマスターが推測したのが正しいとするならば、理由が有って認めないのでは無く、認める訳には行かないから理由をこじつけているのが彼らだ。そこに無理が有るからこそ、自覚無くも勢いで誤魔化そうとして、熱り立つ事になっているのだろう。
そしてその勢いは、普段ならば手を出さないだろう状況においても、押し通す原動力となる。
「おい! お前、どういうつもりなんでぇ!!」
「そうだ! 俺達の破門衆をおかしくしたのはお前だろ!」
「何のうのうと協会に来てやがんだ!!」
また今日も待機場所の酒場でアブレオスと会話しているディジーリアに、突撃したのである。
「どういうも何も、始めに協会へ来た私へとおっぱいを要求するなんて馬鹿な事をしてきたのはあの人達ですし、ええ、お互い様ですね!」
「因みにな、その切っ掛けを作って女装させられた馬鹿な冒険者も、破門衆絡みだぞ?」
「おお!? マスターそうなのですか? それならそれこそ因果応報ですね!」
明るく答えるディジーリアに、勢いが削がれそうになった男達は、顔を引き攣らせながら畳み掛けようとする。
「ああ! 王都冒険者を代表する破門衆に手を出して只で済むと思ってんのか!!」
「おお? 見た目では分からなくても、特級の冒険者に手を出して、只で済む筈が有りませんよ?」
またもや勢いが殺されて、声に詰まる男達。
マスターとアブレオスは、声を殺して笑っている。
「ああっ!? そんななよなよした喋りで冒険者をしているつもりかよ!?」
「ははっ! そんなんじゃ冒険者ごっこだな! お友達と仲良くごっこ遊びしてりゃいいぜ!!」
到頭実力とは関係が無い部分に突っ込んで来た。
「別にそれっぽく喋れない事は無いですけど、一番気を抜いてる時はこんな喋り方ですねぇ。
でも、そんなのは丁寧地方の丁寧方言だとでも思っていればいいのですよ。
と言うより、この辺りの御国言葉しか認めないだなんて、王都民にしては随分田舎者な感じですよ? それに王都近くの御国言葉だとしても酷くないですかね? 冒険者を山賊か何かと勘違いしてそうです。髭が生えてないと一人前じゃねぇ、みたいな」
何一つ遠慮の無い物言いに、アブレオスが思わず声に出して笑い出す。
「くく、酷ぇな。実力が量れない奴らには、大の大人が少女にいちゃもんを付けているだけにしか見えん。実力を感じ取れるなら、死に懸けの仔鼠が虚勢を張っている様にしか見えん。何方にしても絵面が最悪だぜ。
何れにしても俺も此奴もソロの冒険者だ。
お友達と一緒にクアドリンジゥルの門で一暴れしたら冒険したつもりになっている、ごっこ遊びの冒険者って言うのはお前らの方じゃねぇのか?」
「まぁ、“門”でばかり活動していた冒険者って人達がデリラの街にも来ましたけれど、真面に探索も出来ませんから皆して一から教え込んでいましたねぇ。“門”も対人戦だけなら磨かれそうですけど、四つ足だとか他の魔物の相手は出来るんでしょうか?」
「ふん、ゴブリンの森と“門”しか知らない冒険者は現実を知らんからな。恐らくオーガと真面に遣り合った事も無い奴らも多いぞ? 他の魔物の領域へと行けば直ぐに自分達が素人だと気が付く筈だが、王都で活躍していたというプライドが判断を誤らせて大抵は直ぐに死ぬ。死なせるくらいなら、多少馬鹿な振る舞いには目を瞑っても、冒険者をしているつもりにさせておく方がまだましだ」
いちゃもん冒険者達はもうぼこぼこである。
しかしそこで、やらずともいいぐうの音を絞り出す。
「実力だとか嘘臭ぇ! そいつに何の迫力も感じるものか!!」
その言葉こそが、世間知らずの証と知らないままに。
「……なぁ、もしも魔境で迫力満点の何かに出会ったらどう思う?」
「それは当然、気配を消した相方が背後に迫っているのでは有りませんかね? まぁ、大抵私がその気配無く忍び寄る側の立ち位置でしたから、そんな状況に陥った事は有りませんけれど」
「だよなぁ。迫力を出している奴が怖いと思っている内は、確かにマスターのいう通り、他の魔境へ行ったら直ぐに死ぬな」
「ええ。此処の協会長さんだって普段は気配なんて漏らしてませんのに、一体何を見てるんでしょうかね?」
今度こそぐうの音も出ず沈黙する男達。
しかしその場を離れると、再び気炎を上げるのだった。
「畜生目!! 口ばかり巧い奴らめ!!」
「あんな餓鬼だ! 絶対に何か弱点が有る筈だ! 徹底的に調べ上げろ!!」
「学院に通っていると聞いたぜ! 俺は職人街の奴らに当たってみらぁ!!」
「俺は息子だ! 絶対に何か為出かしている筈だ!!」
「騎士は任せろ! 学園で俺に逆らえなかった奴が騎士に成ったと聞いてるぜ!!」
彼らの声は大きく、それ故にその意見は強い様に聞こえる。
しかし忘れてはいないだろうか。協会本部にはディジーリアを微笑ましく見守り、頭を撫でる様な親ディジーリア派も居る事を。
或いはディジーリアの振る舞いに只者では無い何かを感じ取った者達も居る事を。
前者は兎も角後者については、それなりに腕の或る冒険者ばかりで、だからこそ情報収集を欠かす事は無い。
故に、ディジーリアが何をしてきたのか、他よりも多くの情報を持っていた。
そんな彼らに痛々しい物を見る目で見られながら、やがて最初の脱落者が現れる。
「済まねぇ……俺はこの件から手を引かせて貰うわ……」
「は? ……な、何だ!? お前も奴を嫌っていた筈だろう!? どうしたって言うんだ!?」
「……俺が息子には楽な生活をさせたいからと、学院まで通わせてる事は言ったよな?
その息子が言うには、学院で平民の子供なんて小間使いの様に扱われて真面に学園生活なんて出来なかったらしいんだが、この秋からは随分と過ごし易くなったそうだ。
それもこれも問答無用で陸でもない貴族共にお仕置きする新入生が入ったからってんだが、どうもそれが奴らしい。父さんは陸でもない貴族と同じなんだなと軽蔑の目を向けられたら、もう無理だ」
「は、は!? な、何を言ってんだ!? お前は息子に負けるのかよ!?」
「それだけじゃねぇんだ。嫁の爺さんが長年毒煙に苦しめられていたんだが、それもこの秋に特効薬が出回ってな、その不治の病だった筈の毒煙に対する特効薬を作り出したのも奴みたいなんだぜ。
息子と嫁から見捨てられそうになってまで奴を敵に回すつもりはねぇ。それより俺はなんで奴に苛立っていたのかすら、もう全然分かんねぇんだよ!」
人生の迷子になったかの様に頼り無げなその男。
その男を睨み付ける男は、殴り付けでもしたかったのだろうが、それをすると確実に勢力が一人減るとの確信がその拳を止めていた。
「馬鹿を言うんじゃねぇ!! そんな何でもかんでも出来る奴が居るかってんだよ!!」
しかし給仕に通り掛かった受付嬢のミジールカがその言葉を否定する。
「あら、その人が言っているのは本当の話よ? 夏の余り月頃に、魔の領域に生えているハーゴンの採取依頼が有ったのを覚えているかしら。それが毒煙の特効薬になったわ。
あなた達も大した理由が無いのなら、何時までも意地を張らない方がいいわよ? 英雄と呼ばれる人を含めて王国中にディジーに恩を感じている人が居るんだから」
「は、は! 忘れてねぇよ!! 折角俺がハーゴンを集めてきてやったのに、糞みたいな金しか出しやがらなかった――」
「依頼は魔の領域に生えているハーゴンよ? それをその辺りで毟ってきたハーゴンで騙そうとしたなんて患者の家族に知られたら、どうなっていたのかしらね?
それとも今からでも副長の『判別』を受けてみる?」
黙る男。その事が答えだった。
それからは幾ら待てども彼らの望む情報は入って来ない。
「糞ォ!! バッキャロの奴めぇ!! 学園の頃は俺に何一つ敵わなかったへたれが、騎士に成った途端に何で強く成ってんだ!?」
その大声が耳に入った者には分かっている。
学園を卒業して二十年も経っていそうなのに、普段丸で鍛錬している様には見えない奴が、どうして普段から鍛錬している騎士に敵うと思うのだろうかと。
「おう! 騎士からの情報を集めて来やがったか。それでどうだったんだ? 何か弱みは掴めたんだろうな!?」
「ちっ……騎士に成った糞が西の内門で番をしているのを見掛けた事が有ったからよ、この俺が態々出向いて話をさせてやろうってぇのに、あの糞め! 気持ちの悪い目で俺を見やがって!!
一応話は聞いたが、あの糞野郎の言う事だ、八割方嘘っぱちだぜ。
今は学院の奴らは騎士と一緒に鍛えているらしいが、騎士より厳しい訓練をしているとか、あの餓鬼が騎士に稽古を付けているとか、挙句の果てには大隊長を何人も纏めて相手をしているとか、はっ! 誰がそんな嘘っぱちを信じるってんだ!?
馬鹿な作り話でだまくらかそうしやがるから、昔の様にちょいと稽古を付けてやって分からせてやろうと思ったが、どんな卑怯な手を使ったのか訳の分からねぇ内にこの俺が転がされて、――く……糞ぉおおおお!!!
挙句の果てに、鍛錬が足らんとか偉そうな事を言って来やがった!! 学院の奴らを見倣えとか訳の分からん事を言いやがって!! 奴らは回復薬を飲まんと死ぬ様な鍛錬をしているとか吐かしやがる!!
馬鹿言うんじゃねぇ!! 冒険者にとって実戦以上の鍛錬が有る訳ねぇだろうが!! な! そうだよな!!」
これも、聞こえている上位の冒険者には分かっている。
恥を自ら晒すスタイルか、凄ぇ、――と。
「ふん、当然だ! だが、騎士の奴らは流石にいい装備を使ってるぜ。俺達もそれを手に入れられたなら――」
そういう事じゃ無いんだよな、と、耳にした者達は思うのだった。
「俺はよぉ、職人街に行ってみたんだが、やべぇぞ? 収穫祭で学院生共の店で売られていた五百両銀もする剣や杖ってのが、彼奴の作った物らしいぜ? 『鑑定』を求めて持ち込まれたらしいがよ、とんだぼったくりだと思ったら、奴ら声を揃えて本当なら数万両銀でも安いところが頭のおかしくなる様なお祭り価格だと言ってたぜ。そんな剣を俺達が手に入れる事が出来たなら――」
「馬鹿野郎!! その時は奴の剣の御蔭で活躍出来たとでも言うつもりか!!」
「ま、待て!? 今の話が本当なら、俺の集めた情報に関わって来ちまう!?」
「ぐぐ……言ってみろ!!」
「俺はあれだ、ガイスロンドが駄目なら、オシライネンに旗頭に成るつもりが有るか聞きに行ったんだ」
「は? オシライネン? 彼奴は駄目だ。俺達とは合わねぇ」
「俺もそう思うが、聞いた話だともうランク二だ。ガイスロンドに並んでやがる。俺達がちょっと我慢すれば対抗するのにこれ以上は無いぞ……と思ったんだがな――」
「はぁ? 彼奴がもうランク二だと!?」
「―それでどうやって強くなったのか聞き出そうとしたが、もう全然話も出来ねぇし、何を言ってんのか分からねぇし、最後は紙に字を書いて遣り取りしたんだが、学院生の出店で手に入れた剣の御蔭で強く成れたと、そう紙に書きやがった」
「ぐぅ!? つまり、奴の剣か!? ――駄目だ駄目だ! 只でさえオシライネンは駄目だが、それを聞いちゃあ尚更認められねぇぞ!! ――た、確かにそんな剣なら惜しいが……い、いや、駄目だ。奪うにしてもきっと『亜空間倉庫』の中だぞ。――いや違う! 俺達は俺達が正しい事を示しているだけだから、奪ったりなんぞはしてはならねぇ!」
結論を出す前に語るに落ちている所が失笑を誘う。
しかし、様々な情報が集まる度に、一人抜け、二人抜け、二十人近く居たのが十人に満たなくなっている。
そしてまた抜ける者がまた一人。
「済まん、俺も抜けさせてくれ! 嫁に別れ話を切り出された!
英雄のディジーリアに難癖付けて貶めようとしている冒険者が居ると、俺らの方が噂になってんぞ!?」
当然、粗暴で、野卑で、山賊と見紛う様な輩が方々で聞き込みをしていたなら、その噂は奥様ネットワークを伝って瞬時に広まっていくのは当たり前の話だ。
片や可愛らしい少女で、それでいて街を幾つも救った英雄で、不治の病の特効薬まで世に齎して、王城の覚えも目出度き特級の冒険者。
更に言うなら、ディジーリアがデリラの街と同じ様に冒険者稼業に力を入れ始めてからは、様々な依頼で実際に顔を見合わせた者が居る。この冬の間にも街から街への荷物運びを受け持っていて、それに助けられた者も居る。
男連中は知らずとも、既に一部の奥様達はディジーリアのファンになっているのが王都の状況だった。
そしてもう一方は見るからに不潔で恫喝する様に話す輩と有っては、誰が見ても何方が悪者か一目でぴんと来るだろう。
事ここに到って、静観すると決めていた協会長ダルバインが漸く動いた。
ディジーリアに任せるとしていたが、何時爆発するとも知れない連中を放置する訳にも行かなかったのだ。
実際には既に連中に冷静さを求めるのももう無理が有るのかも知れないが、誰かが取り成さなければ只後味の悪い結果にしか成りそうも無いのは目に見えていた。
「なぁ、お前らももう終わりにせんか?」
「は! 協会長様の言う事でも聞けんな! 王都冒険者の沽券に関わるってんだ」
「そうは言うが、お前らの言う冒険者の姿は、出鱈目に間違えてるぞ?
冒険者はそもそも託宣教会が、俺の様な当時の剣闘奴隷を受け入れて始まった物だ。騙されて奴隷に成った者や、奴隷に成るしか生きられなかった者を、掬い上げるのも冒険者協会の役割の一つだ。つまり、理由も無く誰かを虐げる者は冒険者の敵だ。
――と言いたい所だがなぁ。お前らの実際は、お前らとは違う女で、しかも遥かに年若いのに、お前らより活躍しているのが気に食わないから認めたくないって事だよな? ならそう言え! それなら認めてやらんでも無い。そこはディジーリア嬢も同じだと思うぞ。
だが、それをただ女だからだとか、子供だからだとか、本人にはどうにも成らない所で認めないならば、王国の中でも最も敵に回したくない特級が、容赦無く敵に回る事に成るぞ?
良く考えてみるがいい。ディジーリア嬢の様な者ならば、今迄も散々女子供だからという理由で理不尽に抑え付けられてきた事だろうからな。
ふん、俺は皆が皆仲良くやれとは言わん。そんな事は土台無理な話だ。だが、今協会が特級の回復薬を潤沢に揃えていられるのは、ディジーリア嬢の御蔭だ。それに感謝して、せめて人前ではその気持ちを隠すなり、逆にもっと正直に気持ちを誤魔化さないで対したりと、大人な対応を取ってくれ」
しかし、ダルバインの言葉は本人の思惑とは違って、連中の退路を断つ結果と成った。
少しはダルバインの言葉が刺さった者も居るかも知れないが、その事実が逆に反発を招く事となったのである。
それを認めてしまえば、ダルバインの言葉自体を認めてしまう事になると。
しかし、ここに新たな問題が立ちはだかる。
幾らディジーリアを認めたくなくても、ディジーリアの齎した特級の回復薬は、彼らに取っても非常に大きな意味を持っていたからだ。
「いや、ちょっと待てよ。そう言えば、旦那の持っている酒も、特級の回復薬に劣らねぇ凄ぇ代物じゃ無かったっけか?」
「「「それだ!!!」」」
忘れていればいいのに余計な事に気が付いて、彼らは最後の勝負に出てしまうのだった。
それは冬の二月も終わろうという頃。
いつもと同じく協会の待機場所で酒を呷っていたアブレオスに、ディジーリア否定派の連中が押し掛ける。
その様子に不穏を感じて、その場にいた冒険者達がその周りを取り囲み、協会長や副長、それに受付嬢達も待機場所へと顔を見せていた。
そんな中で連中の一人が一歩前へと足を踏み出し、感情も顕わに訴える。
「旦那! やっぱりあんたしか居ねぇ! 俺達の、王都冒険者の顔になってくれや!!」
対するアブレオスには、いつもの通りそんな熱量は無い。
「顔、ねぇ?
普通、顔役ってのは、既に其処で活躍している奴が、評判やらを高めて自然と呼ばれる様になるもんじゃねぇのか? 顔になってくれとは初めて聞いたぜ。
そういうのは大勢連れ歩く様な親分肌の奴に言ってやれ。ソロの俺に言う話じゃねえな」
しかし、後が無いと思っているその男は食らい付いた。
「いいや、あんただ! 旦那はただどっしり構えてくれりゃあそれでいいんだ! 俺達がそれを勝手に見倣うだけだぜ!」
「だからよぉ、そういうのは何処其処の魔境を攻略するだとか、特級になるとか、前向きな情熱って奴を持ってる奴に言えよ。
何時も気儘に昼から酒場で酒を呷って、気が向いたら近場の魔境に遊びに行って、そんな風来坊な奴を顔にするって、全く冒険者協会ってのはどんな不真面目な奴らの溜まり場なんだ?
それで許されるのは既に特級になった奴だけだな。お前らも俺を顔役に据えたいのなら、まずは特級になってから言ってくれや」
それに対するのは、特級のアブレオスだからこそ言える言葉である。
しかし、連中には響かない。
「勿論旦那にゃ迷惑なんて掛けねぇよ、だから、な、頼むぜ! 旦那!!」
自分に都合の悪い言葉には完全に無視を決め込むその姿を見て、どう思われるかなんて考えない。
「本気で此奴ら話を聞きやがらねぇな」
既にアブレオスの視線が死に懸けの仔鼠を見る目では無く、踏み潰された羽虫を見る程にも興味を抱いていないにも拘わらず、連中はこれで交渉しているつもりになっている。
「おい、お前ら見苦しいぞ! 本当に旦那に迷惑を掛ける気も無く、勝手に目標にするってだけなら、態々旦那に認めさせる必要が有るかよ! 王や将軍に憧れを抱いて目標にしている奴らなんて幾らでも居るわ!!
お前らが旦那の了解を取るのに拘っているのは、旦那の名前を使って好き勝手しようとしている様にしか見えねぇぞ! 何処が迷惑を掛けないってんだ、ああ!?」
流石に見兼ねた“梟の石工”のジャッサライが窘めたが、そんなジャッサライに男は目を見開き歯を剥き出しにして唾を飛ばしながら言い放つ。
「ああ、五月蠅ぇ五月蠅ぇ! そんな事など知った事か!!
アブレオスの旦那よぉ! 俺らの顔になってくれやぁ!!」
ジャッサライはそんな男に更に言い募ろうとして――
――一瞬で表情を無くし、一歩横へと退いた。
首を傾げて男を見るアブレオスが、薄くぬらりとした笑みを浮かべていたからだ。
恐らく連中は、この時アブレオスの定めた一線を越えてしまったのだろう。
既にジャッサライ達の出る幕では無くなったのである。
「いやいや、全く何を言い出すかと思えば、心配しなくても此奴らがそんな事出来る訳ねぇだろ? なぁ~、兄弟」
「は、ははぁ、その通りだぜ、旦那!」
兄弟と言われて直ぐにいい気になるのは、心配になる程ちょろ過ぎるが、それが髭面のおっさんだとどうにも居た堪れない。
そんな気持ちで周りからは見られている。
「ああ、何と言っても自ら俺の子分になろうとこうまで熱心なんだ。しかも俺に憧れて、俺を目標にして、他には並び立てる者は居ないとまで言ってるんだぜ? 可愛い物じゃねぇか」
「そうだ! そうだぜ! その通りだ旦那!!」
その上アブレオスは、常とは違って不自然な程に相手を持ち上げている。
何か有ると考えるのは当然の事だった。
「当然そこまで慕って見倣いたいとやって来る奴らだ。俺だって今迄の様に関わりのねぇ奴らだなんて思わず、多少は面倒を見てやるさ」
「は、はは! それはいいな! 有り難いぜ!!」
「おう、俺の気性や性向って奴も、散々話はしたから知っている筈だからな。まぁ、指導だなんて面倒な事はするつもりは無いが、間違った事を為出かす様なら大した手間でもねぇんだ、躾くらいは任せとけ」
「は? は、はは……はぁっ!?」
「まぁ、ちょいと前に躾けてやった奴には根性は無かったが、お前らなら大丈夫だよな? お客さん対応なんてせず厳しく見てやるから、しっかり励めよ?
ま、俺が見ている内は女子供を苛責る真似や、仕事もしないで偉そうな真似なんて許すつもりは無ぇが、いい男になれるってんなら安いもんだ」
しかしそれもアブレオスの言葉を聞き終わって氷解する。
言われてみれば当然の事だ。迎え入れたリーダーが既に信条を表明しているというのなら、それに従うというのも、従わなければ罰則が有るというのも。
だからこそ、騒がせた割りにはこの話もここで終わりかと、多くの者が踵を返そうとしたのだが、厚顔無恥な連中にも意気地という物は有ったらしい。
「勿論その通りだ!! 当然の事だろうが!!」
いや、違う。意気地では無く、面子を取っただけだと理解する。
後の事も先の事も考えておらず、ここで逃げ出せばこの先ずっと笑い物になるという、そんな事態への嗅覚を働かせた結果だろうと。
しかしそんな見物人達は、何故か本当に驚いた表情を見せてそれから真面目な顔を男へと向けたアブレオスを目にし、そしてそのアブレオスが真摯な態度でその男へ語り掛けるのを見て、胸の内に驚愕を抱く。
「そうかよ。――正直尻捲って逃げ出すと思ったが、結構な男を見せるじゃねぇか。
だがな、それじゃあまだ足りねぇ。大体お前ら、俺の事をどれだけ知ってるって言うつもりだ?」
ガイスロンド達が頭を張っていた頃はまだ良かった。連中の多くが所属していた破門衆は、クアドリンジゥルの門攻略を目的とするならば、来る者拒まずの性格をしていたから、連中の様な破落戸紛いでも引き入れて、ガイスロンド達のカリスマが連中に余計な真似をさせなかった。
或いは破門衆の一員であるというその事実が、彼らの自尊心を満たしていたから、虚勢を張る必要も無かったのもその一因かも知れない。
しかし、破門衆が求心力を失ってからは、連中は早々に破門衆を抜け、それからはすっかりならず者の集団を作り上げていた。
「確かに旦那の事は知らねぇ!! だが、旦那が一番だってのは胸を張って言えるぜぇえ!!」
見ている見物人達にとっても、いつものわやを言っているとしか思っていなかったものだが、譬えそんな予想が付いたとしても今この場では意地を見せたと言うのなら、真面目に受け止める必要が有ったのでは無いかと。
或いは見物人達の見放した態度こそが、連中を落ちぶれさせたのかも知れないと。
そんな事を考えさせられていたのだ。
「おいおい……いい事を言ったつもりなのかも知れねぇが、同じ口で理由も無く女子供を貶めていたのを知っていると、全く信用出来ねぇぜ?
――仕方ねぇなぁ。俺が幾つか質問するから答えてみろよ。
まず一つ目だ。お前ら、結局の所、見た目で選んでいるとしか思えねぇ。
もし何の実力も無くても、見た目がそれなりに厳つくて態度がでかけりゃ、同じ様にあんたしか居ねぇとか言い出してたんじゃねぇのか?」
「それは違うぜ旦那ぁ! 俺達は旦那の心意気に惚れたんだ! 見た目なんざ関係ねぇ!!」
「そうだ!」
「そうだぜ、旦那ぁ!」
今の答えにしてもそうだ。
その答えでは女子供への態度については何も答えてはいないが、そんな細かい事を咎めるよりも、見た目なんて関係無いと答えたのをそのまま受け入れてやれば、自然と女子供を虐げる事もやめていたのでは無いだろうか。
そうやってガイスロンド達も、この連中を無自覚ながらコントロールしていたのでは無いだろうかと。
そう思った通りにアブレオスは細かい事を咎めない。周りで見ている者達は、それを見てやはりと納得して頷いた。
「そうか。――じゃあ、次の質問に行くぜ?
お前らは王都で生まれて王都で育った冒険者だと言っていたよな。
そんな奴らは隠せる事もねぇんだろうから良く分からねぇかも知れんが、俺の様に流れてきた奴には秘密も多い。
冒険者に詮索は無用ってぇのは、その辺りを含めてるんだろうさ。
――で、だ。
俺はお前らが俺の秘密を知っても、今と同じ事が言えるとは思ってねぇんだわ。
それも仕方がねぇよな? 俺の秘密に手を出そうとした奴は、軽くお仕置きした後は姿を見掛けんぜ?
まぁ、お前らは知らねぇんだ。今は実感が無くとも仕方ねぇが、もしお前らが知ってしまった俺の秘密が受け入れられねぇものだった時はどうするのか、それを聞かせちゃくれねぇか?」
「俺達は旦那を裏切ったりなんてしねぇ!!」
「……その答えでは駄目だな。俺はお前らを世間知らずで浅はかな奴らとしか思えねぇ。
精算はしているが昔何をやっただとか、犬猫が冒険者になる世の中で人間ですら無いかも知れねぇだとか、そんな喩えですら生温いと思える何かが飛び出してくるかも知れねぇぜ?
悪いこた言わねぇ。俺が許してんだからここで言っちまいな。ただ逃げたのか、已むを得ないながらも志は引き継ごうってのかが、ここで分かれるのさ。
俺としちゃあ、女子供を苛責らず、薬草採取だからと馬鹿にせず、寧ろそういう奴らを護ってしっかり仕事をする奴で居てくれるならそれでいいんだが、それくらいは約束出来ねぇかい?」
「は! 旦那を顔に出来るならそれくらい屁でもねぇ!!
しっかりご立派な冒険者とやらをやってやらぁ!!」
実際に、彼らの見守る前で、素行の悪いと認識されていた冒険者達が、勢いに任せてかも知れないが品行方正に舵を切る事を誓っている。
アブレオス自身は顔役に推される事さえ疎んでいる様子だが、案外王都冒険者をしっかり引っ張っていく代表的存在に成りそうだった。
一体誰がアブレオスを「狂乱」だなどと言い出したのか。
もっと違う呼び名が有るだろうと、周りに居た者達はそんな想いを抱きながら、感動と共に見守っていたのだ。
「……ふ、お前らの気持ちは良~く分かった。
本当ならここで少しだけ俺の秘密を見せて、その言葉が嘘で無いか確かめる事も考えたが、やめておこう。無様を晒させちまったら、折角のいい雰囲気が打ち毀しだ。
ま、俺のやるこたぁ変わらねぇんだ。いつもと同じに協会に来て、多少はお前らの様子に目を向けて、馬鹿をやっていれば躾けたり、聞いて欲しい話が有れば多少は耳を傾けもするだろうさ。
ここで無理を求めても仕方ねぇ。誰にだって出来ねぇ事は有るんだからよ」
「旦那! それは違ぇぜ! 淋しい事を言ってくれんなよ!
俺達ゃ旦那に惚れ込んだんだ。旦那の秘密を知ったからってどうにか成る程柔じゃねぇ!」
連中が見せたその意地も、何処まで真剣な物なのか周りから見ていても分からない。
アブレオスの態度が無ければ、その場の乗りで後先を考えずに口にしているだけの空っぽな威勢だと理解しただろう。
しかし、元が空っぽでもそれが続けば中身も満たされていくに違い無い。
此処に居る多くの者が元々はアブレオスを顔とするのに懐疑的だったが、今はそれも面白いかも知れないと思い始めていた。
「そこまで言ってくれるか……こいつは俺が見縊っていたな。
お前らが俺を選んだのは、見た目では無く心意気だと言ったな?」
「そうだ! もう女子供や薬草採取だからって奴らも、俺達がしっかり護ってやらぁ!」
「そして俺の秘密を知ったとしても、怯んだり騙されたなどと言い訳をして反故にはしないと」
「おうよ!! それが俺達の心意気だぜ!!」
冒険者協会本部の待機場所には、白けた雰囲気から始まりながらも、今では熱気が渦巻いていた。
冒険者協会の職員達も、協会長や副長も、冒険者の在り方に改革を齎しそうなその様子を、期待と共に見詰めていた。
そこに疑問を抱いたのは、何故アブレオスは微妙に煽って念押ししているのだろうと、首を傾げる受付嬢のチェルミンクばかりだろうか。
「いいだろう! なら、俺の秘密を見せてやる!!」
「「「「おう!!」」」」
連中に合わせて見守る冒険者からも気合いの声が入り、その前で立ち上がったアブレオスが、後ろを向いて連中へと背中を向ける。
「見ろ!! これが俺の秘密だぁああ!!」
叫んだアブレオスが、背中に回した手でジャケット背中に付いていた罠口を掴むと、それを一気に引き下ろした。
翼か、入れ墨か、一体何が飛び出してくるのかと目を見開く観衆の前で、罠口からバカリと背中の肉毎左右に開いて、有り得ない折れ方で前へと倒れるアブレオスの上半身。
真っ赤に輝くその開かれた虚から飛び出したのは、赤い髪をした少女だった。
「ディジーリアでしたー!!!」
余りにも予想外の出来事の前では、思考は凍って動かない。
アブレオスの下半身がしっかりと立ち、罠口で開かれたその縁の上に足を踏み締めたディジーリアは、満足そうに目の前の連中へと告げる。
「貴方達の思いはしっかり届きましたよ! これからは私がびしばし指導致しましょう! 心して置いて下さいね!」
そんな言葉が響き渡っても、まだ誰も動き始めない。
暫くしてから一番早く持ち直したのは、流石の協会長ダルバインだ。
「ま、待て!? 人形?? あのアブレオスは人形だったと言うのか!?」
「ええ!! 私の渾身の力作にして無上の傑作である等身大厳つい冒険者人形のアブレオスですよ!!
アブレオスを造る時には皆さんのご協力に随分と助けられましたからねぇ。遅くなりましたけれど、有り難うございましたなのですよ!」
「……は! ま、まさかマッサージ屋の事か!? 人体の神秘を解き明かすとか言っていたのは、誤魔化しでは無かったのだな!?」
協会長がそんな会話をしていれば、その間に意識を取り戻す者も出て来る。
特に今迄アブレオスと向き合っていた男にとっては、進退を決める重大事だ。否定の言葉が口を突くのも無理からぬ話だった。
「ば、馬鹿を言うんじゃねぇ!! アブレオスの旦那が手前の筈が有るかよ!! 一緒に居る所も見てんだぞ!!
は!? そうか! その人形でアブレオスの旦那を騙りやがったな!! 赦せねぇ!! 許されない事をしたぜ!! 手前なんざ旦那に縊り殺されちまえばいいんだ!!」
そんな言葉を投げられたディジーリアは宙に浮き、その下でアブレオスの上半身が持ち上がり、罠口が誰の手にも依らず引き上げられ、元のままのアブレオスが皮肉な笑みを浮かべながら観衆へと向き直る。
その肩に降り立つディジーリア。
「ん~、そうは言ってもアブレオスは初めから私の人形ですからねぇ。一匹狼や逸れ竜だと格好良さ過ぎですから、溢れた雄でアブレオス。ディジるかい? ディジりますよで、ディジルカイン。アブレオス=ディジルカインという名前がそもそも私の人形を示してますよ?」
「そうだぜ? ディジーリアの情報を少しでも調べれば、遠隔で人形を操るなんて直ぐに分かる話だ。こんな事で一々驚いてんじゃねぇよ」
「ま、見た目では無く中身だそうですから? 問題なんて有りませんね!」
「はっはぁ~♪ 俺はちゃんとやめた方がいいって言ったぜ? ま、これからは嫌がろうが逃げようが約束通りしっかり躾けてやるさ、有り難く思いな♪」
言いながら、肩の上のディジーリアも一緒に、アブレオス人形が体を揺すって踊り出す。
漸く気を取り戻したジャッサライを皮切りに、見物人の間からも悲痛な声が零れるのだった。
「嗚呼……『狂乱』なんて初めから居なかったんだ。『暴虐』だ! 『暴虐』しか此処には居なかった!!」
「あ~~……ああーー……何て『暴虐』だ!! 畜生目ぇ!!!」
「いい話だと思ったのに!! 感動だってしたってぇのに!!」
終わってみればディジーリアの独り勝ち。
遠い故郷のデリラの街でも、独立独歩に我が道を行き、一人で全部自分で解決してしまうとゾイタークに言われたディジーリア。王都の学院で共に学ぶ仲間は出来ても、その性質は早々に変わらない。
敵と見定めたなら心情的に切り捨てて、それでも最後の慈悲は与えても、基本的に問答無用で容赦が無い。
こうしてディジーリアは王都へ来て半年経たずして、強制的に誰にも侮られない冒険者として王都の冒険者達に認めさせたのである。
……ディジーの出番は殆ど出突っ張りだったのさ!
という事で、次回完結話も多分本日中に、しかし何時もの一割程度で終わっちゃう予定。つまり、締めの部分だけね。(0)と似た感じかも。
そして話としては完結でも、追加シナリオ的なのはまだまだ続きます。テーマとしては本編で無くてやっぱり追加シナリオなので、此処で完結しておくのが良いと思ったのですよ。
一応一区切りに成るので、この機会に評価がまだなら★での評価をお願いします。って、完結は次話ですけどねw 作者としては、やっぱり★が貰えないと寂しいのですよ。
ま、完結話も半分は書けているので、暫くお待ち頂ければ。
ではでは~♪




