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(142)噂

 次回次々回が今章のクライマックス予定。

 近頃、王都では或る冒険者の噂が其処彼処で囁かれる様になっていた。


「あら、嫌ね。情報が古いわ? 毛虫殺しのディジーリアは、見た目は十歳程度の女の子でしたわよ? 英雄譚の登場人物に恋をするなんて、息子さんも難儀ですわね」

「ええ!? でも、英雄譚では恋人同士の二人が協力して――」

「それがそもそも出鱈目だったみたいよ? ハリウコス劇団が王都から姿を消したのも、ディジーリアに謝罪した上でディジーリアの故郷を訪ねているところなんですって。再び王都に戻って来た時こそ真実の英雄譚を! って事らしいわ」

「ほら、向こう筋のミシナさん居るじゃ無い。旦那さんが冒険者しているから、時々夫婦で“門”まで言ってるんだって。其処に噂のディジーリアが来たらしいわよ? 確かに普通の女の子にしか見えないのに、“門”を潜ったら呆れる程に格が違って笑えてきたって言ってたわ」


 情報網がそこまで発達していない世界では、こうした井戸端会議が主な情報源となる。

 誰よりも正確で早い情報を多く持っている事がステータス(社会的地位)に成るからこそ、(こぞ)って情報は集められ、また広められていく。

 それ故に、噂にはドラゴンの翼が有るなんて言い回しもされるのだろう。


「そんな小さな子がどうやって魔物を斃せるのかと思ったんだけど、ほら、収穫祭開幕の演出! あれは国王陛下がディジーリアにさせた事だったんですって! 凄い魔法使いなのよ!」

「私が聞いた話でも、八将様と同じで空を飛ぶって聞いたわね」

「くふっ……さ、流石にこれは関係無いと思うけど、王国の各地でディジーリアを名乗って人助けをする怪物が現れているそうよ? 巨人だったり、妖精(シー)だったりするらしいの」

「な、何よそれ、ふふ。それなら劇場の前で売られていた『ディジーリアの冒険譚』。あれの奥付に刷字所の名前が入っていたから、その春風屋に行ったらね、『ディジーリアの冒険譚』の他にもディジーリアの考察本が二つ程売られてたわ。安売りされていたから思わず二つとも買っちゃったわよ。中身は大法螺もいい所で笑っちゃうけど、娘がすっかり気に入って何時でも持ち歩いて離さないの。字も頑張って勉強し始めたから大助かりよ」

「へぇ、そんな本が売られているのね。見せて貰う事って出来るかしら?」

「ふふふ、無理無理、娘が渡してくれないもの。春風屋は東ム坂通りだから、ちょっと買い物に行く序でに覗いてみる?」

「あら、いいわね! 行きましょう!」


 ちょっと楽しげに連れ立って行く奥様達。

 その会話を耳を(そばだ)てて聞いていたイリアリースも、偶然を装いながらその後を尾いていったのだった。



 ~※~※~※~



「そこの一年、ちょっといいか?」


 そんな言葉でエミールオノが呼び止められたのは、収量算定法の講義が終わって部屋へと戻ろうとした時だった。

 他にも同じ講義を受けている一年生が居るのに、エミールオノに声を掛けたのは、一番声を掛けやすかったからだろうか。

 バルトーナッハの様な高位の貴族子息には声を掛け辛いのも、レイクラースの様に性格が悪いのが知れ渡っている者に声を掛けるのは気が引けるのも、エミールオノには良く分かる。

 それでいて誰と指定していない所を見ると、エミールオノ自身に用が有る訳では無いらしい。


「何か用だろうか?」


 足を止めて聞き返してみれば、何故か緊張している上級生の姿だ。


「一つ聞きたいのだが、一年の首席は、毒煙の治療法を広めたディジーリアで合っているか?」


 そしてその上級生からの質問を聞いて、エミールオノは概ね状況を理解した。

 訊かれた事柄は、特に秘密とも言われていない。寧ろ、余計な気を遣おうとしている相手を見付けたなら止めて欲しいと頼まれていた。


「……そうだな。そのディジーリアで合っている。

 だが、もしもその件でディジーリアに礼でもしようとしているのなら無駄だぞ? 収穫祭の間に数字付きの将軍達が同じ件で押し掛けて来たが全て断っている。

 そしてもしも逆恨みでディジーリアを害そうとしているのならやめておけ。まず成功しない上に、将軍達や国王陛下を敵に回す事になる。

 そもそもその辺りの面倒を嫌って、王城に差配を任せたらしいからな。そこを無理に突撃すれば、王城の顔も潰した上でディジーリア自身もいい顔をしないだろう」

「ぐ、う、そ、そうか」


 しかし、その上級生がエミールオノの言葉に見せたのは、困りながらも何処か安堵した様子だった。

 それを見たエミールオノは、逆恨みでは無かったのだと理解する。

 そしてもう少しだけ助けになる言葉を付け加えた。


「どうしても礼を述べたいと言うのなら、自領の領主に掛け合った方が良いぞ? この収穫祭の間に決まったらしいが、これも王城主導で各地の案内書を作るらしい。その絵を担当しているのがディジーリアだ。

 つまり、これからディジーリアは各地に出向いて案内書の為の絵を作る事になるが、その時に美味しい物でも御馳走してくれれば十分だと、そう言っていたな。将軍達もそこを落とし所にしてディジーリアの訪れを楽しみに待っている事だろうから、そこへ先んじて割り込もうとするのも無粋。しかし同じく礼をしたいのだとして、心尽くしを一品追加すると言うなら歓迎されるのでは無いか?」

「な、成る程」

「……その様子だと国許(くにもと)からでも聞いてくる様に言われたのだろうが、多分他の誰に聞いても同じ回答だ。忘れない内に伝えてしまって、後は任せてしまうのが楽だぞ」

「あ、ああ、そうだな。助かった!」


 エミールオノは去り行く上級生を見送って、少し呆れて溜め息を吐いた。

 今の上級生は、結局自分が何処の誰なのかも言ってない。

 それだとディジーリアに伝える事も難しいんだがなと、そういう溜め息だ。


 そして今度こそ帰ろうとした時に、また別の上級生から声を掛けられる。


「ちょっといいかな? ホホウリムの町での事件に、君達の所の首席が関わっているって聞いたんだけど、何か知らないかな? 誰も何も教えてくれないんだよ」

「首席がホホウリムの町に依頼で向かったのは聞いているが、何が起きたのかは聞いてないな。そういうのは諦めるか、直接本人に聞いてくれ。話しても構わないと首席が判断したなら、その時はきっと話して貰えるだろうさ」


 詰まらなそうに踵を返した上級生を見送りながら、エミールオノは思う。

 本当に最近は、ディジーリアの事を聞かれるのが多くなったと。

 何故か口元に笑みが浮かんでくるのを感じながら、今度こそエミールオノは部屋への帰り道へと足を踏み出したのである。



 ~※~※~※~



 その日、薬学の権威でもあるモーリスアンは、学院生に向けた調薬の講義を終えてから、戸惑い混じりに教え子の一人を呼んだ。


「ディジーリアさん? この後少し御時間良いかしら?」


 ディジーリアという子は、モーリスアンの目から見ても真面目に講義に取り組む優秀な子だ。

 一度どうやってか人形の姿で講義を受けるなんて御巫山戯もしたけれど、それさえ無ければ理想的な教え子だ。

 あの時は厳しく指導したけれど、それもディジーリアを思えばの事だった。


 その後はまた真面目に講義に取り組んでいるから、何故あの時はあんな事を為出かしたのかと思っていたが、その答えは別の所から齎されたのである。


「ディジーリアさん、あなた、ホホウリムの町で起きた事件についてご存知かしら?」


 薬学講義の準備室でお茶を淹れながらディジーリアにそう問い掛けると、珍しく表情を無くしたディジーリアがじっと視線を当てて来る。

 それに気が付いたモーリスアンは、一つ溜め息を吐いてディジーリアと向かい合った椅子に深く座り直した。


「御免なさい、少し焦っていたわね。

 先日私は王城に呼ばれて、一つ依頼を受けて来たわ。

 ホホウリムの町で起きていた事件の、被害者達の治療。それに加えて今後の被害を防ぐ為の提言。

 事件のあらましをを聞かせられた時には、余りの陰惨さに息が詰まりました。

 あなたが人形の姿で講義を受けたあの日、あんな怖ろしい時間に係わっていたのですね。知らない事とは言え、厳しい事を言ってしまったわ」


 未だじっと視線を向けるディジーリアにそう言うと、表情の無いそのままにディジーリアが言った。


「依頼書が有るなら、見せて貰えませんかね?」


 どうやらディジーリアには話は通っていなかったらしく、それならばあれだけの事件、口頭で言われただけでは喋る事も出来無いのだろうとモーリスアンは理解する。

 何度も読み返したその依頼書を懐から出してディジーリアに渡し、それに目を通して漸くディジーリアは体の力を抜いた。


「厳しくして貰えたのには異論は有りませんよ。他に用事が有ったとしても、モーリ先生の立場なら当然の対応でした。

 でも、あれの治療薬を作るという話なら私は反対しますよ?」


 体の力だけでは無く、気力までも抜けてしまったかの疲れた様子で、ディジーリアはそう口にする。


「……それは何故かしら?」

「何色もの絵の具を溶かした色水に、最後にもう一色追加して、その後で最後に追加した色だけ取り除けなんて言われても土台無理な話です。

 被害に遭われた方達も、記憶持ちの記憶の様に別の記憶を差し込まれて、それが既に混ざってしまった状態です。指示が有ればナイフを突き出す様な、大好きなお爺様の料理の仕上げに毒の粉を振る様な、そんな記憶を。

 その人の記憶として混ぜ込まれてしまってますから、それだけを取り除くというのは、その人の記憶を好き勝手に弄くる事に外なりません。

 ……王様がそんな技術を求めるとは思えませんし、良くて功に逸った勇み足。……でも、そういう技術を一番求めているのは、それらの被害者を生み出した組織以外には考えられませんよ?」


 その言葉を聞いて、モーリスアンは背骨に氷の塊を入れられた様にぞっとした。

 被害者を救う事ばかり考えていたが、その依頼その物が罠かも知れないとは考えもしなかった。

 言ってみれば隙が有ったのだが、そんなモーリスアンの動揺を余所に、ディジーリアの言葉は続いていく。


「私にしても恐怖で無意識の行動を縛って機能不全を起こさせる事しか出来ませんでしたけれど、この件に関して言うなら大本の組織を一刻も早く潰す事しか解決策は有りません。

 ……まぁ、私も探り続けてはいたのですけれど、中々尻尾を掴まえられなかったのですよね。捕まえても何も知らないゴブリン(下っ端)ばかりで、根っこへ繋がる情報が無くて。油断したのか舐められたのかそれとも全然関係無いのか分かりませんけど、今回はいい機会です。依頼を受けた時の事を出来るだけ詳しく思い出して教えてくれませんか?」


 モーリスアンの目にひたと視線を向けるディジーリアには、いつも講義を受けている時には薄いながらも楽しげな表情が完全に抜け落ちて、疲れさえ見えている。

 緑色の瞳だけが爛々と輝いている様に見えて、心の奥底まで見透かされそうな気持ちにモーリスアンは陥った。

 でも、あんな悍しい犯罪組織を追っているのだとすれば、それも頷けてしまう。


「ディジーリアさん、あなたは一体……」

「ディジーでいいですよ? 記憶の無い記憶持ちでランクCの冒険者ですから、まぁ色々と有るのですよ」


 そう言って苦く笑うディジーリアに、モーリスアンは目を奪われる。


 結局それから数日後、蔵守隊の隊長がモーリスアンを訪ねてきて、お詫びと共に依頼の取り消しと秘密の厳守を告げた。

 他に何も教えて貰えなかったのは、つまりそういう事なのだろう。


「“門”に生えていた薬草を採ってきましたよ! これも何かに使えませんでしょうかね?」


 その次の調薬の講義に、いつもと変わらない様子でディジーリアが出て来ているのを見て、モーリスアンはほっと胸を撫で下ろした。

 講義の間は教師と教え子。いつもと何も変わらない。

 それなら自分の持てる限りの知識を教え込もう。

 でも、講義が終われば、ゆっくりお話なんかもしてみたいわねと、そんな事をモーリスアンは思うのだった。



 ~※~※~※~



 その日の女子会に、王都侍女組のイリアが珍しく興奮気味に持ち込んできた物。

 それは二冊の本だった。


「街の噂になってて、王都の刷字屋さんで手に入れたのよ! 色々話を聞いてるから、勘違いが面白くって」


 二冊の本のタイトルは、幼女剣筆フクロマクラの「三歳(みつとせ)の大剣遣い」と、筆豪モローウズの「巨きなる者、毛虫を潰す事」。

 フラウが「三歳(みつとせ)の大剣遣い」を手に取って、バルトが「巨きなる者、毛虫を潰す事」を読み始める。


 相変わらず女子会に男子が交じっている。いや、もうそろそろ女子会という言い方も革めた方が良いかも知れない。


「ん? 何だこれ? デリリア領での氾濫制圧を考察するって、つまりディジーの故郷での話か?」

「こちらもそうよ? 絵が入っているけれど、ちっちゃなディジーが剣を振り回して空を飛んでいるわね♪」


 会心のねたを持ち込んだと満足気なイリアと、一つの本に数人群がって読んでいる塊と、ごろごろしているディジーというおかしな空間が作られる。


「くふっ……」

「くっくっくっ……」


 二つ有る塊の何方からも、時折くすりと含み笑いが零れる。

 暫くしたら、本を入れ替えて同じ様に。


 それだけでその日の昼休みは潰れて、殆ど同時に二冊の本は閉じられる。

 絵の割合も多い三十頁程度の薄い本だから、読み終わるのも早い。


 しかし、本を閉じた二人、フラウとバルトは意地悪な顔付きでイリアを見る。


「中々面白い本だった」

「ええ、とても楽しめましたわ」

「それにしても、ディジーの作る本は見応えが有るな♪」

「本当に。字体一つ取っても、丸っこく可愛くしたり、古めかしく厳つくしたり、手が込んでますわ♪」


 ごろごろしていたディジーがびくりと体を震わせて、イリアは意味が理解出来なかったのか呆けている。


「字体も文体も違いますけれど、どう見てもディジーの作品ですわよ?」

「うははは、噂になっているのも笑えるが、こんな本を出して一体何がしたいんだ?」


 既に確信している二人に対して、ディジーも観念して打ち明ける。


「それは……王都の劇場で思い知りましたけれど、有名人にはそういう適当な憶測だとかが付き纏うものなのです?」


 そんなディジーの言葉に、漸く事態を理解した仲間達の笑い声が弾けるのだった。



 ~※~※~※~



 クアドリンジゥルの門へと行った時に、序でに集まっていたマディラ・ナイトの鎧を一纏めにして炉の中へ。

 剣の方が純度は高いらしいですから別にしましょう。今回は鎧だけで十分です。


「ふむ、高魔炉を使った講義は予定しておらなんだが、マディラ・ナイトの鎧が有って、魔力の供給者も居るとなれば、しない方が損じゃな。言えば出て来る物だわい。お主らは運が良いぞ。

 高魔炉は普通の炉とは違って、内部を一様に高温に保つ事が出来る。それで何が出来るか分かる者は手を挙げよ。――ふむ、大半は分かっている様じゃが、重さによって成分を分ける事が出来るのじゃ。短時間でもそれなりに分かれるから講義の終わりにその眼で見る事も出来よう。冶金の基本となる精錬は、高魔炉に代表される様々な手法を用いて、金属の純度を上げて行く事から始まる。

 銅や軽銀は(いかづち)の力に引かれおるし、特定の魔力に反応する素材も有る。鉄の様に叩いて不純物を追い出せる物も有る。

 そういった過去の集大成がこの講義の元となっておるが、全ての手法が出尽くした訳でも無い。これからも新たな手法は生み出されて行くじゃろう。それを努々忘れるで無いぞ」


 冶金の講義を受け持っているログロン先生の言葉が続きます。

 今迄独学で鉄を打つ事しかしてませんでしたから、鉄以外の精錬だとかの話になると、とても興味深いです。


 そんな感じの講義を終えて、半端に精錬された物ですけれどマディラ・ナイトの成れの果てを手に入れてとしていると、ログロン先生に声を掛けられました。


「うむ、元気にしておった様じゃな! 中々お主と関わる機会がのうて退屈しておったが、鍛冶ではのうて冶金で出て来るとはのう」

「いえ、冶金の講義は今迄にも有りましたよ?」

「それはそうじゃが、ほれ、特別講義で素性を明かしたじゃろう? 流石にあれだけ積み上げられると腰が引けてな。まぁ、今日の様子で儂が気にし過ぎじゃと分かったから気にせん事にしたのよ」


 成る程成る程、尊重されたならされたで、妙な気を遣われてしまう事も有るのですね?

 でも、まずは私の場合、尊重される冒険者に成る事が第一です。

 とは言え……


「ふぬ? どうしたんじゃ? 何やら悩ましげな顔付きをしておるが」

「……」

「ほれ、遠慮は要らんぞ? 講義に関係無い事でも言ってみるが良い。子供は大人に頼るもんじゃよ」

「……ええ。先生は気付いてくれるのですねと、そう思ったのですよ。

 冒険者をしていても、皆して頭を撫でに来たりとか、侮られたりとか、特級の冒険者の扱いとはとても思えないのですよね。

 どうすれば尊重される冒険者に成れるのかと……」


 そんな事を言うと、ログロン先生は何故か呆れた様に脱力しています。


「そんなのはお主の事を知らなければどうにもならんじゃろう。儂にしても特別講義を見に行ってなければ、魔術で鍛冶をするお嬢ちゃんとしか思っとらんかったぞい? 学院でも隠しておった様じゃが、学院の外でもそうじゃとすれば、ぞんざいに扱われても無理は無いのう」

「そんな! 学院とは違って協会では…………あれ?」

「ん? どうしたんじゃ?」

「……そう言えば、協会でちゃんと私の正体を明かした憶えが有りません」

「くはは、それでは話にならんぞい」

「う~ん……気が付く人は皆さん普通に知っていたりしますから、言ったつもりになっていたかも知れませんねぇ。と言うか、口止めしてましたね。

 噂は噂で広がる様に後押しして、私以外の口から援護させてもみたんですけどねぇ。上手く行かなかったのは、前提が抜けてしまってたんですね」

「まぁ、どれだけの証拠を積み重ねようと、信じようとせん者もおるがのう。結局の所、人は信じたい物を信じるのじゃろう。

 そういう場合に力になるのは、権威有る何かの御墨付きという奴じゃな。品評会で賞を取っただとか、王城で褒賞されたとか、そういう実績が有れば何を言われた所でいちゃもんにしか成らん」

「ふむふむ……つまり、匂わせる程度で分かって貰おうとしていたのが間違いで、下品な気もしますけれどもっとはっきりと示さなければいけなかったんですね。

 ……ふふふ、何とも察しの悪い人達に随分と苦労させられますね。

 でも、分かったからにはもう容赦はしませんよ! しっかりくっきり目の前で指し示して、引導を渡してしまいましょうとも!!」


 私がそうして意気込みを新たにしていたとき、ログロン先生は傍らでうんうんと頷いていました。

 でも、後で聞いてみたら、何だか私が燃え上がっていて声を掛け辛かっただけだったのだとか。


 兎に角こうして私の作戦は、最終局面へと突入したのです。

 書きながら別作品新作のプロット書いてた。

 中ボスに転生したおっさんという良く有るネタ。

 六話完結。

 おっとその前にそろそろ洞察氷解のストックも切れそうだ。

 何にせよ、GWはほぼ8割方キーボードをカタカタ言わせて終わりそうだな!


 という事で、そろそろクライマックス~。

 次回! 刮目して待て! って、あんまり目を擦ると目に悪いけどねw

 ではでは~、また次回で~♪

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