第41話 心から、殺したくて
前回のあらすじ
圧倒的な神の力を見せつけられ、押されてしまうれん。
性癖展開を開こうとするも、上書きが出来ずに失敗しまう。
だが、ここで精子をかけることができ、自殺に追い込もうとするが、神のルールに違反してしまい、催眠をかけらていた本当のじいちゃんが遂に登場する。
れんを特級にさせるためにれんに殺すように頼む。
れんは迷いながらも、愛するじいちゃんを手にかけた。
そして遂にれんは、"特級"となった。
「えー。地震です。地震です。ただいま、緊急地震速報が発表されました。この地震は、大変大規模な地震であり、関東を中心に日本では震度6弱を観測したそうです。」
アナウンサーは市民が慌てないよう、なるべく冷静に読もうとするが、それもできるはずがなく、だんだん焦っているような口調になってきた。
「こちらは、九州からお送りしていますが、なんと、九州でも震度4弱を感知しています!皆さん。落ち着いた行動を取り、近くの学校や避難できるような場所に移動してください。繰り返しますー」
ドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!
大きな音が激しく響き、まるで世界が終わることを神が告げているかのようだった。
「スッゲーーーー!!!!!これが全世界で起きてんの!?半端ねーーーー!!!」
「半田ァ。少しうるせぇぞ。せっかくのおかずが台無しだろうが」
「寺井ィ……あんたも悪いわよね」
寺井という男は、テレビに映る津波の映像を見つめながら、口元を歪めていた。
流されていく人々の姿を前にしても、その目に浮かぶのは恐怖でも悲しみでもないー
ただの、歪んだ興味だった。
それを遮るように、あの方は不気味な笑みを浮かべながら言ったー
「頼むぞ。"傑物共"」
「遂に……始まったわね」
真剣な眼差しでテレビをみながら真白は言った。
「・・・れんさん、特級になれたんでしょうか」
「分からない。でも、こうやって地震が起きてるということは、"誰か"は特級になれたんでしょうね」
真白がそう言うと、蘭は不安そうに下を向いて黙った。
少し経つと、地震も徐々に落ち着きを戻しつつあった。
それでも、関東は未だに揺れており、揺れが収まるどころか、10分間ずっと震度6弱の地震が続いている状況だった。
真白達が申し訳なさそうにテレビを観ていた瞬間、玄関の開く音が聞こえた。
ガチャッッッッッッッッッ
「帰って………きた!!!!!!!」
義和はすぐさま玄関に飛び込んだ。
「れん!おかえー」
義和が玄関を見た瞬間だった
そこに立っているのはれんではなくー
「ただいま♡」
れんの首根っこを掴んでいた女性だったー
ーー数十分前
特級戦争の試験を終えたれんは、気づくとまたいつもの煌レストランの入り口に立っていた。
「おめでとうございます。れんさん」
「あなたが"4人目"の特級です!」
「あぁ。ありがとう」
れんは、自分の祖父を殺した直後にお祝いされたので、複雑な気持ちだった。
「あなたなら、特級になると信じてましたよ。これなら、あの方も倒せそうですね」
「・・・」
れんが黙っていると、受付の男が口を開いた。
「その、言ってなかったのですが、特級になると沢山の良いことがあるんです」
「実は、5級だと20%。4級で40%、3級で60%、2級で75%、1級で85%。そして特級では"100%"になります」
「これは、自分の持っている力をどれだけの力を使えるかの数字です。つまり、特級にならないと"本来の力は使えない"と言うことです。なので、あなたはもう自分の力を最大限まで引き出せるんです」
「・・・じゃあつまり、今までの俺は本気じゃなかった。ということか?」
れんは、力の抜けたやる気のない声で言った
「えぇ。あなたはこれからは、力を思う存分に引き出せるのです」
「・・・そうか」
そして、れんが外に出るために歩き出すと、おめでとうございます。という声が大きく聞こえた。
「・・・帰ろう」
「ねぇ。あなた、れんさんですかぁー?」
れんがレストランから出て、家へ向かおうとしていた次の瞬間、女が後ろから話しかけてきた。
「・・・あぁ。」
「よかったー!当たってて!じゃあさ!じゃあさ!」
「私のためにー」
女は、服を脱いで言った
「死んで♡」
ドクンッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!
女が、そういった瞬間れんの身体は動かなくなった。
「ごめんねー私も、こんなの不平等だと思うけど、やれって言われたからさ〜」
女はそう言いながら、棒立ちしているれんのところへ向かった。
「殺すしかないんだ〜」
「売女が……」
「んー?なんて言ったぁ?」
「・・・お前も、どうせそうなんだろ。」
「何か過去に事情があって、それであの方に助けてもらって、それで、俺を殺しに来た」
「てめぇらは、自分で動くことができねぇのかよ」
れんは吐き捨てるように言った。
「あはは………あははははははははははははは!!!」
「ほっんと!面白いんだけど!!!」
女は、れんを嘲笑うかのように大げさに笑った。
「なに?私ー」
「"あの方嫌い"だから」
「・・・・・は?」
「じゃあ、なんで俺のとこに来たんだよ」
「あー。言っていいんだっけ。これ」
「私ー」
「"ーー先輩に言われてきたんだ〜」
「・・・・・・・・・・・・・・・は?」
れんは酷く混乱した。
今まで、あの方の手下以外は襲ってこなかった。
もし仮に、襲ってきたとしてもそれは外部の人間だった。
それが、今初めて"自分の仲間の手下"が襲ってきたのだ。
「れんさん、本当に"愛されてますよね〜"」
「私も、ーーさんに愛されてみたかったなぁ〜」
「知ってます?あの人、仕事以外では全く連絡よこさないんですよ!!!酷くないですか?」
「・・・・・ーーは………"何者"なんだ」
「えーー無視する人には教えられないよ。また、あとでね♡」
そう言うと、女は足に思いっきり力を入れてー
れんの腹をぶん殴った。
「ぐふっ…」
れんは、特級戦争で力を果たしてしまい、性欲どころか、力さえ身体から出てこなかった。
「良かったぁ♡特級戦争が終わった時狙って」
そう言うと女は、空中で一回転し、その勢いのままれんの後頭部にかかとを振り下ろした。
ドンッという鈍い音と共に、れんは気絶した。
「ふー。あとは、"あの人"の家に行けばいいんだよね」
女はれんの背後に回り、服の襟元を片手で掴むと、気絶したれんをズルズルと引きずっていった。
「お前、"それ"はなんだ」
ボロボロになっているれんを見ながら、義和は怒りを抑えながら、女に言った。
「あー。これぇ?私がしたんだー♡どう?いいさくひー」
義和は片足で女の腹を思いっきり蹴った
だが、女はコンドームを展開し、なんとか腹のダメージを中和させていた
「ひっど〜!!!女の子に暴力ふるなんて、マジであ得ないんだけど」
女は、フリフリしているスカートについた汚れを、手ではらいながら言った。
その隙に義和は、女から離れたれんを持ち上げ、玄関の後ろにそっと置いた。
「知らねぇよ。いいからさっさと、逃げろ。こっちも、状況が状況なんだ。相手にしてる暇はない」
「・・・ふーん。ほーんと、れんになったら冷静じゃなくなるんだね」
「もしかして、ゲイ?」
女はれんと義和を嘲笑うように、顔をニヤニヤさせながら言った。
「貴様ー」
「"殺してやるよ"」
義和がズボンを下ろし、性器を露出させた時だった
「どうしたの……?これ」
義和が、ぱっ。と後ろを向くと、そこには真白と蘭と敦が立っていた
「・・・こいつだ。こいつが、れんを襲ったんだ」
義和が指さした先には、あの時の女ではなかった。
「あなたは………"真白ー"」
「だれ?」
「・・・え?」
「なんで、私の名前を……知ってるの?」
「・・・あー。そういうことか〜」
「もうやーめた!私、帰るね!れんさんの件ごめんね♡」
「あ!?逃さねぇー」
すると、女はいつのまにか消えていた。
「クソッ!!!!!!!!!」
義和は、地面を足でふんづけた。
「あ!真白さん!れんさんの処置を!!!」
蘭がそう言うと、真白は困惑しながらも、そうね。と言い、れんを手当てするためにリビングへ運んだ。
「どうやった?"みつる"」
「んー?なんとかいけたよー。取り敢えず先輩にも会えたし、ラッキーって感じ〜!」
「え!マジマジ?先輩に会えたん!?」
「うん!会えたんよ!やっぱオーラが違かった!」
「はぁーいいなぁ〜〜うちもはよう会いたいわ〜」
「まぁ。どうせ"また近い内"に会えるよ」
「・・・・・ん」
「れ・・・・・・・・」
「れ・・・・・・・・ん」
「れーーーーん」
「・・・・・あぁ……?」
「あ!起きた?」
「・・・あぁ。」
れんが起きると、いつもの部屋のソファに居た。
「なんとか起きてよかったわ。急に知らない人がれんを運んでくるから、大変だったんだよ?」
真白は、おかゆを作りながられんに話しかけた。
「・・・他の皆は?」
「もう、寝たよ。今、夜中の2時だから。」
れんは、時計に目をやると、時刻は2時18分を指していた
「ごめんな。こんな夜遅くまで、看病してもらって」
「いいのよ。それより、特級。なったんでしょ」
「・・・まぁな。」
「・・・ちょっと、話があるの」
真白はそう言い、れんに世界戦争の話をした。
桐生、飯島を解放してしまったせいで、世界が耐えきれなくなり、地震が起きたこと。
いつ自分たちの命が狙われてもおかしくないこと。
そのために、"人を殺す覚悟"をしておくことも。
「・・・じゃあ、今頃世界は俺等を狙ってるのか」
「えぇ。私たち、普通に死刑レベルのことしてるしね…」
「・・・まぁな」
真白は、どうぞ。と言い、れんの近くにあるテーブルの上におかゆの入った白い器を置いた。
れんは、お礼を言いスプーンでおかゆを食べた。
その味は、どこか懐かしかった。
「・・・お母さんのおかゆに似てる。」
「え?」
「真白に話しただろ?俺の昔の話。」
「お父さんは、酷かったんだけど、お母さんは味方でさ。ある日、風邪をひいんたんだけど、その時、お父さんは何もしなかったんだ。なんなら、稼ぎにいけとか、そんなこと言う父親でさー」
れんは、おかゆをフーフーしながら、ぱくっ。と食べ、続きを話した。
「でも、お母さんは別だったんだ。俺を守ってくれて、おかゆを作ってくれた。その味と似ててさ」
真白の目には、嘘偽りのないれんの笑顔が見えた。
この笑顔を見るのは久しぶりで、何故か涙が溢れた。
「なぁ……真白。なんでなんだ?」
「ん……?」
「なんでー」
「"裏切ったんだ"」
「・・・え?」
「特級戦争が終わった後、襲われたんだ。"何者か"に。それで、誰の指示かって聞いたらさ、」
「言ったんだよー」
『"真白先輩"に言われてきたんだ〜』
「ってな。」
れんはスプーンを置いて、真白の目を見ていった
「なぁ。なんで裏切ったんだ」
「教えてくれよー」
「"真白"」
「・・・・・・・・・・」
真白は、うつむいたまま黙ってしまった。
だが、少し経つと顔を上げ、涙を流さぬよう我慢をし、震える声で言った。
「あなたを………」
「"殺したいから"」
現在 特級
投稿が遅れてしまいすみません!!!
小説家になろうって、結構大変なんですね。
書いている途中に、小説家になろうのページを消してしまい、全部パーになってしまいました。
それで、ほぼ完成していたのに全部消えてしまい萎えて今になってしまいました。
本当にすみません!次回からは気おつけます。
特級ちんこ語録
あの方・・・何故か5級のれんを狙う人物。他にも、先祖の頭を食ったことにより報復させることを恐れ、特級狩りを行う人物。だが、5級のれんを狙っていた理由が明らかになり、それは神の一族だったから。元から、特級の器だったれんを放置するのはまずく、更に神の一族だったことから、狙われていた。
だから、来栖は第9話 作戦会議で言っていた
(彼は化け物です。今のうちに殺さないと特級をも遥かに超える"最高級"。つまりあの方と同じ位になるということです)
特級の器・・・今は特級じゃなくても、将来特級になれる力を持っている人物のこと。
世間における特級のイメージ・・・"選ばれた一族"。と思われており、崇められている。だが、アメリカでれんや特級の蘭、義和達が桐生、飯島を盗んだことが報じられたせいで、最近はイメージダウンしている。
特級が死ぬと・・・特級が死ぬと、その力は特級の子供へと遺伝する。だが、もし特級が子供を作っていなかった場合、5級しか生まれてこなかった家系でも、突然、特級が産まれたりする。
だが、これは極稀であり、特級が産まれると、子供は試験も何もなしで大手に入れたり、国からお金がもらえるなど、恩恵が得られたり、世間からも崇められたりと良いことばかりなので、他の家系には渡すまい。と特級達は必ずと言っていいほど、子供を産んでいる。
第3話 この世界について
から、真白のセリフ
(本当に極一部だけど覚醒する人もいる。両親が5級でもたまーに特級が生まれたりすることもあるわ。だけど相当な奇跡よ。ほぼないに等しいわね)
⚠ 特級が子供を作る。じゃあこの時点で5人の特級ではなく6人の特級が生まれるわけだから、世界が今まで破滅してこなかったのはおかしくない?
という声が聞こえてきそうなので、解説すると、特級の力は、特級(親)が死ぬまで、特級の子供は、''特級の器''です。簡単に言うと、卵ってことです。
その卵は、親が死なないと孵化しません。
それで、もし子供を2,3人作っても、1人しか特級を産めません。(これは、一番最初に産まれた長男に特級の力が行く。)
ですが、神の一族の、神の力が加わると、特級の器を2人まで広げることが可能です。神の力を使ってでも、2人が限界です。
因みにこれは、小学校の保険体育でれん達どころか登場人物は学校に通っていれば学べるので、知っていると思います。
(れんが、真白に特級の歴史や、特級の器などの情報を聞いていたのは、記憶喪失で消えているからです。れんの記憶がどこまで残っているかは分かりませんが、小学校の頃の記憶は確実に無くなっています。)
次回予告
れん達のもとには、なんと各国の刺客が現れー!?
本格的に始まった世界戦争ー
一体れんたちはどうなるのかー!?
そして遂に、各国がれんたちを襲いー!?
刺客達に戸惑いながらも闘うれん達
だが、あまりの強さに押されてしまいー!?
遂に激突する、れんVS世界!!!
どちらが勝利を掴むのかー
「おかえり。真白先輩」
次回予定更新日
5月7日or5月8日




