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ゴブリンの少女はもっと生きたい  作者: 雲と空


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34話 この格好で飛んだら頭のおかしい人になっちゃう

「ご飯も食べたし、寝ちゃう?」


「最近、水浴びをしてないんだよね。身体だけでも拭いておこうかな」


 朝に体を拭くことがあるけど、ここ最近はサボってたからなあ。


「ああね、あんまりゴブリンはそういうの気にしないから大丈夫だと思うけど」


 私は部屋着を脱いで、持ってきたタオルを水で濡らして身体を拭く。


 暑いからちょうどいい。


 下着で寝ちゃおうかな。


 そういえば、下着だけは持ってきたんだった。


 荷物からパンツだけ取り出して着替える。


 タオルとパンツは洗面所で洗濯して干しておこうかな。


 この宿泊施設、洗濯するところないのかな。


 ま、いっか。


 洗面所で洗っちゃおう。


 洗濯用洗剤も足下の収納にあったし。


 体を拭き終わったタオルから洗い始める。


「ねえ、ここで洗ってるの? そんな格好で?」


 まあ、パンツ一丁だからね。


 親子だから気にしなくていいんじゃない?


「パンツとタオルだけだからいいかなって思って。洗濯用洗剤も何故か置いてあるし」


「ここ、洗濯頼めばやってくれるんじゃない? 洗濯場あるよ」


「う~ん、もういいかな。もう洗い始めてるから」


 別に、大きなものを洗っているわけじゃないんだから、いいでしょ。


「うん、洗えた。窓のところに干しておこうっと。朝になったら乾いてるでしょ」


「身長低いでしょ、私が干してあげるよ」


「朝、カトリーさんが外してね。私届かないから」


「大丈夫。忘れないから」


 大丈夫かしら、ちょっと天然入ってる気がするんだよね、カトリーさん。


 カーテンレールのところにあるハンガーにタオルとパンツを掛けて干して貰った。


「じゃあ、もう寝る? もう、疲れたんじゃない? やり残したことある?」


「やり残したことかあ……ないかな。……ん?」


 そういえば、やりたいことがあったかも。


「ねえ、カトリーさん。私……空が飛びたい」


「何? 空? ああ~、そうね。私もそんなことをゴブリンの頃に考えたことあったかな……」


 カトリーさんは少し考える。


「だめ?」


「う~ん、ダメじゃないけどエネルギーを使うことになるから、ちょっとだけね」


 「エネルギー使うの?」


「夜はさ、ナイトバットだっているし、ナイトファルコンとかの鳥もいるし、ゴースト系のモンスターだっているし、ちょっと高めの空を飛ばないとなんだ」


 なんか、いっぱいいいるんだね。


「それで、いつもよりエネルギー消費が大きくなっちゃう」


 夜は空のモンスターも増えるんだ、危なそう。


「大変なんだね……」


「天界に帰るだけなら、大したことないんだけど。危ないから隠蔽も使わないと……」


「やめておく?」


 大変ならしょうがない。


 私だって、そこまで子供じゃないもの。


「……娘の頼みだもの。少しならいいよ」


「ホント? やった~」


 嬉しいな、一度でいいから空を飛びたいなあ、って思ったんだよね。


「どういう風に飛ぼうかな……。空を飛ぶ姿はエネルギーの概念だから何でもオッケーよ」


「え? なんでもいいよ。特に気にしない」


 概念だって……だから、空を飛んでる姿がまちまちなのね。


「はいわかった。じゃあ、私が抱えて飛ぶから……とりあえず、服着ようか」


「あ、そっか。忘れてた」


 さすがに、この格好で飛んだら頭のおかしい人になっちゃう……。


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― 新着の感想 ―
[一言] 最近、水浴びしていないという部分に 人間との習慣の違いが垣間見え・・・。 本編で小林君がシャワーとか知らないだろうから教えるみたいな事を 言ってた事を思い出しました。確かにゴブリンの世界は…
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