132「世界統一主義者《グローバリスト》」
——スイス/ジュネーブ
「なるほど。いよいよ『役者』が揃うようですな⋯⋯」
その男は、恰幅の良い⋯⋯というよりだいぶ恰幅のある重い体を、高級そうな革張りの椅子に腰掛け葉巻を吸いながらそんなことを呟いた。
「いや〜見ものですな〜⋯⋯今回も!」
すると、その男の横で返事をしたのは、先ほどの男とは対照的に女性よりも細いんじゃないかと思えるほど、ガリガリの男性だった。
そこは、黒色の円卓が一つだけである部屋で、その円卓には七人の人物が座っている。
「それにしても今度の『転移者同士の殺し合い』だが、あの五人はどうなんだ?」
話を切り出したのは、先ほどの二人に対して向かい側にあたる椅子に座っている長身の男だった。
「そうね〜。私的には前回よりも今回の子たちが好みね〜」
その長身の男の問いに答えるのは、その男の横に座る布面積が少ない服を着て妖美な色気を放つ女性。
「別にお前の好みなど聞いていない」
「やん! 怒られちゃった!」
そんな思い思いにテーブルで会話をして少々騒がしかった七人だったが、
「⋯⋯静粛に」
突然、この円卓の上座にあたる席に現れた『少年』の一声により場が一瞬で静寂となる。
「ありがとう。さて、今日は『転移者同士の殺し合い』の話なんだけど〜⋯⋯」
少年はいかにも子供のような振る舞いで話を始めた。が、その場にいる者たちは彼の話に「一言一句逃さん!」とでも言いたげな迫力を伴って耳を傾けている。
「予定は今年の7月頃となるよ〜⋯⋯まだ未定だけど。あと、できれば『探索者ワールドカップ』も巻き込んでいろいろとやりたいなと思ってま〜す」
おおおおお⋯⋯!
その少年の発言に場にいる者たちが感嘆の声を上げる。
「さて、そういうことだから君たち世界統一主義者には、これからも変わらぬ協力をしてもらいたい」
「はっ!」
「もちろんですとも!」
七人全員がその少年の申し出に快諾する。
「ありがとう。では、また連絡する」
「「「「「かしこまりました。ロキ様!」」」」」
そう、今ここでその世界統一主義者たちに対して発言をしていたのは、自称神様で、ソラたちを並行世界線の地球に転移させた張本人ロキだった。
「フフフ⋯⋯いよいよ始まるね」
ロキは満面の笑みを浮かべながら学校への支度を急いだ。
【ご報告】
突然ですが、『イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜』は、もう少しお休みをいただきます。
最近、休みをいただいたばっかりで大変心苦しいのですが、諸事情によりもう少しお休みをいただく必要が出てきたのでご報告させていただきました。
ていうか、正直プロットがまだできていなくて⋯⋯。本当にすみません。
物語はいよいよ佳境に入っていくタイミングですので、何とか早めに復活できればと思っております。
予定はとりあえず二週間〜1ヶ月を想定しております。
すみません、よろしくお願い致します。
PS:『生活魔法で異世界無双〜』は引き続き毎日更新となります(まーこっちもストックがやばい状況ですが⋯⋯)
mitsuzo




