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イフライン・レコード/IfLine Record 〜ファンタジー地球に転移した俺は恩寵(ギフト)というぶっ壊れ能力で成り上がっていく!〜  作者: mitsuzo
第三章

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127「『新進気鋭《アップスタート》』の評価」



 俺は今回の『帯同』の際に、唐沢と胡桃沢に事前に言っておいたことがある。


「今回、俺も帯同に参加するってことは、おそらく『新進気鋭(アップスタート)』の実力を見るという話になる可能性は高いと思う。で、悪いが⋯⋯⋯⋯今回、俺の能力の共有化である『共有化(シェアリング)』は使わない方向で行きたいんだが構わないか?」

「ああ、問題ない」

「大丈夫よ、ソラ君。ソラ君の『恩寵(ギフト)』⋯⋯だっけ? それは使わないでいいわ」


 ということで、今回二人は『恩寵(ギフト)共有化(シェアリング)』は使わないので、俺の『恩寵(ギフト)自動最適化(オートコンプリート)』は適用されない。


 とはいえ、二人はすでにレベルは『唐沢:68』『胡桃沢:69』とA級ランカーの最低レベルである『レベル66』を超えていたので、Aランクダンジョンでもそこそこはやれるだろう。それに、俺が現状は『レベル89』なので、自分がフォローすれば問題ないはずだ。


「よし! 俺たちの実力を見せるぞ!」

「うん! 頑張りましょう!」

「ああ。唐沢も胡桃沢も出し惜しみなく、暴れていいぞ。俺は後ろで全力でカバーする」

「わかった! ソラ頼む!」

「わかったわ! ソラ君が全力カバーなら頼もしいわ!」


 俺たちは獅子神さんと交代して先頭へ。


「よし! じゃあ、君たちの実力を見せてくれ!

「「「はいっ!!!!」」」



********************



「オラァァァァァァァァっ!!!!」

「はぁっ!!」


 現在、関東A12の7階層で唐沢と胡桃沢が大暴れしていた。


 この7階層に出てくる主な魔物は皮膚が大理石で覆われている『マーブルスパイダー』と、赤黒く体長5メートルほどあるゴリラ風魔物『レッド・コング』。


 ちょうど、体長5メートルあるレッド・コングが3匹ほど出現しているが、それを二人で⋯⋯⋯⋯蹂躙(・・)していた。


「グギャァァァァァァァァァァァァァァァ〜〜っ!!!!」


 レッド・コングが二人の攻撃にたまらず悲鳴を上げた。


 バタッ!


「おっしゃぁぁぁ〜〜っ!!!!」

「イエ〜イっ!!」


 レッド・コングはBランクの魔物で凶暴で恐れられているのだが、そんな相手に二人で圧倒した。


 え? 俺?


 後ろで突っ立ってました。


 だって、やることないし。


「おっ! レベルが上がった!」

「私も!」

「ということは⋯⋯唐沢がレベル69。胡桃沢は⋯⋯⋯⋯レベル70か!」

「うん!」

「く〜! いいな〜、胡桃沢! 俺はあと1⋯⋯足りない!」

「ふふ〜ん! 努力の結晶よ!」


 唐沢が悔しがる横で、胡桃沢が『ある胸』をさらに張った(ドヤァ)。


 話を聞くと、どうやら唐沢と胡桃沢は二人でレベリング対決をしていたようだ。ルールは『キリ番』ごとに競っているらしい。ちなみに、キリ番『レベル50』のときは唐沢が。『レベル60』のときは同時だったらしく、今回の『レベル70』で胡桃沢が奪取したようだ。


 そうして、俺たちが騒いでいると、


「⋯⋯ご、ごめん。ちょっと今聞こえたんだけど胡桃沢君は今、レベルが上がって『70』になったって聞こえたけど⋯⋯⋯⋯本当?」


 後ろから、蓮二さんが胡桃沢に話しかけてきた。


「え? はい、そうです! 今の魔物を倒したらちょうどレベルアップして『70』になりましたー!」

「⋯⋯マ、マジか」


 蓮二さんは胡桃沢の言葉に呆気に取られている様子。


「⋯⋯う⋯⋯そ⋯⋯? レベル⋯⋯⋯⋯70ぅぅぅ〜〜〜〜〜〜っ!!!!」


 すると、今度は美鶴さんが叫び、


「あ、あり得ない⋯⋯探索者(シーカー)デビューして一年も経っていないのに『70』だなんて⋯⋯あり得ない」


 ミズホさんは放心し、


「レベル70ぅぅっ!! 趙クールじゃんっ!!!!」


 獅子神さんは⋯⋯⋯⋯まーいつもの獅子神さんだった。


 しかし、様子を見る限り『乾坤一擲』のメンバー全員が胡桃沢のレベルにかなり驚いている。


 でも、どうしてそこまで驚くのだろう? だって、帯同するなら俺たち『新進気鋭(アップスタート)』の情報も伝えているはずなのに。⋯⋯⋯⋯⋯⋯ん? いや待てよ?


「あ、あの、すみません⋯⋯蓮二さん」

「な、何だい、ソラ君?」

「ちなみに、俺たちと帯同する話は誰から聞きましたか?」

「え? あ、ああ。ギルドマスター⋯⋯⋯⋯炎呪さんからだ」


 炎呪! も、もしかして⋯⋯、


「え、炎呪さんからは、今回の帯同について⋯⋯⋯⋯何て聞かされたんですか?」

「ん? えーと⋯⋯⋯⋯今回帯同をお願いしたい『新進気鋭(アップスタート)』は、炎呪さんの権限でA級ランカーへ昇格させた⋯⋯と。理由は『天罰(ラース)』の今後の活動でソラ君以外の二人のレベルアップは必須だから⋯⋯と」


 うんうん。


「で、唐沢君と胡桃沢君の探索者(シーカー)レベルはB級ランカーに成り立てレベルの⋯⋯『レベル50前半』程度だから⋯⋯と」


 うんう⋯⋯⋯⋯んんっ!?


「だから、Aランクダンジョンで君たちのレベリングをしっかりとフォローしてほしいと⋯⋯」


 あんの、腐れショタギルマスぅぅ〜〜〜っ!!!!


「あ、あの、それたぶん⋯⋯⋯⋯炎呪さんのイタズラ(・・・・)です」

「え?」


 俺は、非常に申し訳ない気持ちで、唐沢や胡桃沢の本当の探索者(シーカー)レベルの話をした。


「な⋯⋯! そ、それじゃあ⋯⋯君たちは⋯⋯本当にA級ランカーの実力はすでに⋯⋯ある⋯⋯と」

「は、はい! すみません! こんな大事なことを!⋯⋯⋯⋯炎呪さんが説明していると思っていたので」


 何で、俺が炎呪の尻拭いをしないといけないんだっ!? ぐぬぬ⋯⋯炎呪、許すまじ!


「そ、そうか⋯⋯なるほど。私たちは炎呪さんに一杯食わされたというわけか」

「マジかっ!? くぅおんのぉぉ〜〜〜〜〜!! あのチビぃぃ〜〜⋯⋯⋯⋯殺す!」

「マジ、ムカつく。炎呪さん、マジムカつく」

「ひゃっはー! そういうことだったかぁー! 随分、手の込んだイタズラを〜! 相変わらずクールだな、ウチのギルマスはっ!!」


 俺の話を聞いた『乾坤一擲』のメンバーは怒りを露にしていた。⋯⋯⋯⋯獅子神(一部)を除いては。


 ていうか、獅子神さん。だいぶズレてるな!


「生活魔法で異世界無双〜クズ魔法と言われる生活魔法しか使えない私が、世界をひっくり返すまでのエトセトラ〜」

https://ncode.syosetu.com/n6900id/


毎日14時更新となります。


よかったら、こちらもお読みいただければと思います。


mitsuzo


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