92回目 これしかない、だけど、これが上手くいくかも分からない
侵略者艦隊に突入する浮遊砲台。
それらは密集する敵艦を次々に撃破していく。
だが、それ以上の速度で浮遊砲台が破壊されていく。
突入した葦原艦隊は、気が気じゃない。
ある程度の勝機はあるものの、危険な作戦なのは確かだ。
敵のど真ん中を突破していくのだから。
まだ浮遊砲台が残ってるから何とかなってるが。
それが尽きたときにどうなるか。
考えるまでもなかった。
そうなる前に、敵中枢にたどり着く。
たどり着いて、敵を撃破する。
それ以外に生き残る道はない。
既に突入して敵中にかなり食い込んでしまってる。
逃げようにも逃げられない。
敵を倒すか、自分たちが死ぬか。
このどちらかだけだ。
幸い、浮遊砲台の消耗は当初の計算通りだった。
想定範囲の中で減っていっている。
進行も想定通りだ。
このままならば敵旗艦に確実に辿りつける。
それが葦原艦隊の者達の正気を保つよすがになっている。
それでも、減っていく浮遊砲台の数を見るのは心臓に悪い。
それが尽きた時に、敵は容赦なく襲いかかってくる。
かろうじて拮抗してる敵艦隊と浮遊砲台の接触面。
それがどうにか持ちこたえるよう誰もが願っていた。
もちろん、そんな事があるわけもなく。
時折、浮遊砲台の壁を抜けてくる敵艦も存在する。
それらは突撃してきた葦原艦隊に襲いかかっていく。
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