91回目 小さな戦力の使い方
決まれば後は早かった。
開戦までに用意できる艦艇と搭乗員を割り出し。
有人の艦艇はそれにあわせて生産する事になった。
呼びも含めて、ある程度余剰が出来るようにはしたが。
それでも、必要以上に作る事は無かった。
その代わりに、浮遊砲台などは出来るだけ大量に作った。
こちらは多ければ多いほど良い。
葦原星系の防衛もあるのだ。
広く展開するためにも、膨大な数が必要になる。
出来る限り多く作れるように工夫を重ねていった。
そうして揃えられた戦力が、侵略者艦隊に向けられていく。
ねらい通りに敵の中に穴を穿っていく。
出来上がった回廊の中を、小型艦艇で編成された葦原艦隊がくぐり抜けていく。
「目標、敵艦隊旗艦」
ミチオの言葉に従い、艦隊は敵の中を進んでいく。
周囲の敵は浮遊砲台が足留めをしてくれている。
それでも、殺到してくる敵を止めることは出来ない。
押し寄せる敵艦が突入するミチオ達に襲いかかってくる。
まだそれらがミチオ達に届く事は無い。
だが、いずれは浮遊砲台を突破するだろう。
そうなる前に、侵略者の艦隊旗艦をとらえて破壊する。
一か八かの危険な賭だ。
出来るならやりたくはなかった。
しかし、今後の事を考えると、こんな危険な勝負をせねばならなかった。
「絶対に勝ってやる」
決意とともにミチオは、侵略者艦隊の中枢を目指していく。
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