第11話 なあに? 嫉妬?
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「じゃあ、あの……、またお話聞かせてください!」
「はぁ……、まあ」
「ありがとうございました!」
少し話した後、未来は深く頭を下げて帰った。千尋はきょとんとした顔をしている。
連続暴行事件は確かに恐い。動機も不明。不登校の未成年が襲われているというのも、不気味だ。と千尋は思う。
自分とめぐみは、通信制高校に通っていて不登校ではない。奏は小学校に通っている。が、元不登校ではある。めぐみは非行が理由。千尋は学校に馴染めず。奏は事件のせいで。原因はそれぞれだが、不登校経験はある。未来が調べたという情報では、被害者二十三名は、現役の不登校だという。定職に就かず、学校にも行かない子供たちが狙われている。中には昔のめぐみのように非行をする少女や、自分のようなひきこもり。精神的な理由で学校に行けていない子供も居た。千尋は不安を感じる。襲われるかもしれない。
【こわいね。千尋】
「あぁ、まあ、そうだなぁ。俺たちも襲われるかもね」
「大丈夫よ。そうなったら、先生が助けたげるから」
「いや、先生には無理でしょ」
「え~? なんでよ~? 先生だからこそ千尋くんを守れるじゃない」
「守るっていうか襲う側じゃないですか」
【奏も襲う!】
「襲わんでいい」
「え~? 襲いたい~」
「なんでだよ」
「先生も犯人になりたいなぁ~。千尋くんみたいなかわいい男の子を襲って、ムフフなことしたい!」
「犯罪者め」
【奏も犯人になる!】
「奏は、こんな人のことを真似したらだめです。もっとまっとうな大人になるんだよ」
【でも先生は優しいよ? 先生みたいになりたい】
「だめです。先生は変態なんだから。いつ、患者に手を出すかわからないんだからね」
「うふふ。もう出してるかも……」
「通報しますね」
「待った待った。冗談よ~。もうっ、千尋くんったら早漏なんだから」
「変なこと言うな!」
「なんでそんなに過覚醒なのよぉ~。安定剤飲む? ジェイゾロフト? リスパダール?」
「飲みません。いりません」
「なあに? 嫉妬? 他の男の子のこと話題に出したから?」
「違いますよ!」
「ほんとに怒りんぼなんだからぁ。千尋くんは。まぁ、そういうところも好きだけれど」
「先生が頭おかしすぎるだけです」
「じゃ~あ、先生が患者に手を出さないように、千尋くんが先生の男になってよ」
「はぁ? 嫌ですよ」
「え~? いいじゃない。先生、結構、優良物件だと思うけれど。お金持ちだし、千尋くんの心の問題もケアできるし、年上巨乳の優しいお姉さん」
「いいように言いますね。変態なのに」
「でも好きでしょ? 変態のお姉さん」
「好きじゃないですよ! やめてください、もう!」
「うふふ、千尋くんは本当にウブなんだからぁ」




