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面会
看守とともに彼が入ってきた。
五分ガリの頭にジャージ姿、シンプルなメガネをかけた姿の彼が一瞬誰だかわからなかった。
でも、私の正面のアクリル板ごしに座り
「久しぶり」
と恥ずかしそうに笑った顔は昔のままだった。
彼の左隣の一段高い席に看守が座り、ノートに何かを書き込んでいる。
看守は私の方を見たりはしないが、明らかに耳はこちらに向いているようだった。
そんな中での会話。
世間話や思い出話。
五分たったかたたなかったか・・・看守が
「そろそろ」
と彼につぶやいた。
彼は
「はい」
と応え
「行くね。ありがとう。」
と、告げ、席を立ちイスを片付け、振り替えることなく、看守とともに部屋を出ていった。
私は一人、イスに座ったままいた。
初めての体験に緊張し、ただただ呆然としてしまった。
手紙や会話さえも監視される・・・自由のない生活。
罪を犯した罰。




