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最弱な俺と最強の召喚獣  作者: 若君
第二章 王国騎士団
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第三十八話 私はただ私自身の仲間でしかない


第三十八話 私はただ私自身の仲間でしかない


喧騒に満ちた酒場の中に、特に目を引く一つのテーブルがあった。

彼らの周囲には自然と流れるような柔らかな光輪が漂い、周りの普通の雰囲気とは相容れず、その光はまぶしくないが、優しくも確かに彼らのいる一角を照らし、闇の中で自然に光る明珠のようだった。


光の流れるように輝くテーブルの前に、ひとりの少年がぽつんと座っていた。

黒く短い髪に、やや小柄で痩せた体つき。着ている服は何度も洗われて色が褪せ、ところどころ糸がほつれている。その前に置かれた大皿の大きさが、彼の華奢な姿をいっそう際立たせていた。


彼の両腕の中には、三本の尾を持つ黒猫が大切そうに抱かれている。

名はキャラメル。彼が初めて召喚した幻獣であり、両親を失ったあの日から、長い孤独の時を共に過ごしてきた唯一の存在だった。

その温もりだけが、彼の世界に残された確かなものだった。


「どうして…君たちはみんな俺の召喚獣なのに…」

緋夜は低くつぶやいた。その声には、理解しがたい戸惑いとやり場のない思いがにじんでいた。胸の中のキャラメルが不快そうに身をよじるのを無視し、彼はむしろその小さな体をいっそう強く抱き締めた。まるで手を緩めた瞬間、この温もりが永遠に消えてしまうかのように。


キャラメルのほかにも、彼がこれまでに呼び出した「天使」――ミカエル、ラファエル、ウリエル、そして幻獣のコクトウがいた。

(みんな、俺の呼びかけに応えて現れたはずなのに……)

緋夜は茫然と周囲を見渡した。そこにいる誰もが、それぞれ固有の幻獣を連れ、その顔には仲間と過ごす穏やかな信頼と喜びが浮かんでいた。


この世界では、幻獣を召喚する力は生まれつきのものだ。

幻獣はすでに人間の暮らしの隅々に溶け込み、欠かせない存在になっている。

(なぜ俺だけが…絶えず「失う」恐怖に向き合わなければならないんだ……)天使であれ幻獣であれ、彼が心の奥底で本当に望んでいるのは、強大な力だけではない。

いつもそばにいて決して離れない、ただ一人の相棒なのだ。


「なぜ君たちは…ずっと俺のそばにいてくれないんだ!」緋夜はついに、心の深くに長く居座っていた言葉を大声で放ち、視線で自分を囲む召喚獣たち――自分に属する存在たちを見渡した。

彼は、いつまた彼らをうまく呼び出せなくなるか分からないことを恐れていた。

今この瞬間でさえ、彼らが去りたがり、そばに留まってくれなくなるのではないかという不安が彼を蝕んでいた。


「緋夜様……」向かいに座るミカエルが静かに呼びかけた。

彼女の今の姿は、先ほどのルシファーとの激戦の影響でまだ完全に回復していないため、少女のように見えている。

金色の短い髪は眩く、肌は内側から柔らかな聖光を帯びているかのようだった。

通りがかった人々は驚きの目を向け、ひそかに――彼女がこの世に降りた天使のように、整った、欠点のない幼い顔立ちだと賞賛した。


(他の人たちの召喚獣たちは、皆きちんと主人に従い、穏やかに寄り添っているはずなのに……)緋夜の頭の中はその考えで満たされ、思考は絡み合う糸のように乱れて収まらず、視線は次第に虚ろになっていった。


「俺が召喚したんだ。俺の召喚獣なんだから、勝手に離れていくべきじゃないだろう」緋夜はその言葉を胸に抱えたままにしておけず、直接彼らに向かって、訴えと困惑を込めてそう言った。

ウリエルの特殊な能力の影響で、彼の心はこれまでにない激しい動揺と混乱を経験しており、普段抑えていた感情が何倍にも増幅されていた。

なぜほかの人たちはみんな、自分の幻獣と穏やかで安定した関係を築けているのに、彼が召喚した存在たちは――天使であれ幻獣であれ――長く安定してそばにいてくれないのか。


その不満と怨嗟が、瞬く間に彼の思考を支配した。


その瞬間、ミカエルとラファエルの周囲に細かなエネルギーの波紋が現れ始めた。

二人の輪郭はややぼやけ、時に透け、時に実体を帯びるように見え、非常に不安定な様子だった。

ウリエルは自分には関係ないという表情で、二人の変化を眺めていた。

彼女の胸中では、緋夜が今のように感情の制御を失っているのは、やはり自分の「能力」が誘発したものだと分かっていたが、口には出さなかった。


(この小僧の情緒波は高すぎる……こんなに不安定で)とウリエルは内心で呟いたが、ただ緋夜の激しい様子を面倒に思っているだけだった。

(彼を押そうとしたら、力が強すぎて逆効果になったのか?)ウリエルは視線を、そばで心配そうに緋夜を見つめるミカエルと、相変わらず無表情だが輪郭がちらついているラファエルへと向けた。

(ああ、人の心は本当に繊細で調整が難しい……)いらだちを隠せずに指をいじりながら、次の手を考える。

(次に使うなら、出力をもっと抑えないと……)と頭の中で反省していると——


「ドン!」酒場の外から、突然、巨大で不吉な轟音が響いた。


---

たちまち酒場は静まり返り、客の動きは固まった。驚きと疑念の視線が一斉に窓の外へ向かった。

普段は人気のない夜の通りに、ぼんやりとした奇妙で歪んだ影が大量に現れていた。

影たちはあてもなくさまよい、行き交いながら、かすかな足音やざわめきで人々の胸をざわつかせていた。


「おや……魔物の気配だな」ウリエルが真っ先に口を開けた。その口調には驚きではなく、むしろわずかな好戦的な興奮が含まれていた。

彼女は立ち上がり、何気なく窓枠に手をかけると、鋭い視線で外の異常をうかがった。

何の変哲もないガラス窓の向こうに、不意に血走った鮮やかな赤い瞳がぎょろりと貼りついた。

そこにあるのは人間のものとは思えない凶相で、瞳孔は酒場の中の者たちをしっかりと捉えていた。

続いて、その歪んだ顔は牙だらけの大きな口を開き、音なき脅威を放った。


「ぎゃああああ——!」悲鳴が上がり、さらに多くの歪な魔物の鋭い咆哮が絶え間なく響き渡り、町中を恐怖が包んだ。

本来なら迷宮の奥深くにしかいないはずの魔物たちが、今、大挙して人々の暮らす通りに現れたのだ。


酒場の中の人々は瞬時に強い恐慌と混乱に包まれた。

まるで昨日の悪夢がよみがえったかのようだった。震える手で携えていた武器を握りしめ、必死に気を奮い立たせようとする者もいれば、恐怖に駆られて自分の幻獣を抱きしめ、体を縮めてがっしりしたテーブルの下に身を潜める者もいた。

場は一瞬にして制御を失い、悲鳴とぶつかる音、魔物の咆哮が入り交じった。


「ちょうどいい、腹ごしらえも済んだし、体を動かしたかったところだ」ウリエルは興奮した笑みを浮かべ、口を開いた。

背後の炎のような赤い長髪は、戦意に応えて風もないのに空中で揺れているかのようだった。

口元は上がり、野性味あふれる弧を描いていた。

「君たちは大人しくしていろ。どうやら現段階で自由に動けて戦闘力を持っているのは、どうやら俺だけのようだからな」そう言うと、ウリエルは足を上げ、ためらうことなく酒場の入口へと歩み出そうとした。


「待って、ウリエル!」緊張と力強さを帯びた声が、意外にも彼女を呼び止めた。

ウリエルは少し驚いて振り返った。普段はどこか臆病に見える緋夜が、今はどこから湧いたのか勇気を振り絞り、堅く立って視線をまっすぐに彼女に向けていた。

彼の視線の先には、召喚に応じるのも勝手に去るのも、完全に召喚主の意思に干渉されない「意思干渉不能」の象徴である天使――ウリエルがいた。


「ウリエル……君は、俺の仲間だろ?」緋夜が問いかけた。声は緊張でわずかに震えていたが、彼は必死に平静を保とうとした。

目の前で、再び無視し、捕らえどころのない灼熱の炎のように立ち去ろうとするウリエルを見つめ、胸の奥には無力感と不安が押し寄せていた。


ウリエルは足を止め、彼を見返した。あの千変万化する瞳には、ほとんど感情が読み取れなかった。

「俺は、誰の仲間でもない」ウリエルはためらわず、はっきりと口を開いた。

緋夜の表情は、希望に満ちた強さから、瞬く間に驚きと信じがたい思いに変わった。

明らかにこれは、彼が望んでいた答えではなかった。まして、この言葉が、慈悲深く人を守るはずの天使の口から出るとは思いもよらなかった。


これは、決して天使が口にすべき言葉ではなかった。

「俺は、俺自身の相棒でしかない」ウリエルは当然のように手を上げ、自分自身を指差し、生まれつきの傲慢さをにじませた口調で言い放った。

何しろ、彼女は天界公認の最強戦力である。今、ミカエルは剣を振れない幼子の姿で、ラファエルも戦闘専門ではない。


「誰も俺を、どんな名義で――『仲間』も含め――束縛したり、支配したりすることはできない」

眼下の混乱した状況は、まさに彼女が気兼ねなく力を振るい、戦闘の楽しみを存分に味わえる絶好の舞台だった。ウリエルは思わず血が沸き立つのを感じた。


次の瞬間、一対の眩い純白の翼が、酒場の限られた空間に堂々と広がった。

聖なる光が瞬時に室内を満たし、周囲の人々はその光に圧倒された。

光を浴びても、ただ強く清らかな輝きを感じるだけで、彼女が本物の天使であることにはすぐには気づけず、じっくり考える余裕もなかった。

外では魔物が絶えず侵入しようとし、人々の注意の大部分を引きつけていたのだ。


ウリエルはそこに立ち、巨大な白い翼を優雅かつ力強く広げていた。

そして、その翼が一振りされると――狂風を巻き起こすわけでもなく、彼女の体はまるで実体のない幽霊のようにまっすぐに浮かび上がり、堅固な木製の天井を容易く貫き、一筋の光となって夜空へと舞い上がった。

彼女はこのようにあっさりと酒場を離れ、誰の視線の届く範囲からも消え去った。


緋夜は元々キャラメルをしっかり抱きしめていた両手が、突然の衝撃とウリエルの冷たい言葉によって、一瞬にして力を失い、垂れ下がった。

キャラメルはすぐに隙をついて緋夜の無力な抱擁から抜け出し、軽やかに脇へ跳び、不満そうに体を振ってから、ゆっくりと乱れた毛を舐め始めた。


緋夜はまるで魂を抜かれた彫像のように微動だにせず、その場に立ち尽くし、虚ろな目でウリエルが消えた方向を見つめていた。

傍らでは、最初から最後までウリエルを止めようとしなかったミカエルとラファエルが、静かに座っていた。

二人の体はさらに不安定になっているようで、信号の乱れた映像のように、時にはほとんど透明になり、次の瞬間には消えそうになり、また時には苦労して凝実に戻るなど、極めて不安定だった。


ミカエルはうつむき、幼い手をちらつかせながら自分自身の掌を見つめ、体内の力の空虚さと持続できなさを感じた。

(今の私の状態では…おそらく本当に何の役にも立てない…)ミカエルの心は無力感で満ち、思わず小さな拳を握りしめ、爪が掌に食い込みそうだった。

(局面をウリエルに任せるのは、理屈では問題ないはず…)そう自分に言い聞かせようとしたが、心の奥には躊躇があった。

(本当に、問題はないのだろうか…)微かな不安が、彼女の心に浮かんだ。


ミカエルは顔を上げ、複雑な感情の宿る眼差しを、相変わらず立ち尽くし、呆然とウリエルの去った方向を見つめる緋夜に向けた。

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