エピローグ
初の合同任務から、少し経つ。
アマリリスの校章がついた制服を着て歩くのは、凛、ルナ、ゆうき、杏、直、小春だ。
そして今日は、黒百合の校章がついた制服を着ている、朔と美雨もいた。
「どんな服があるかな〜?」
「そうね。フローラから予算は多めにもらってあるし、何着か買っておきましょう」
この八人は、今日、服を買うために街へ出ていた。
あらかじめ、打ち合わせていたのだ。
制服以外の服をほとんど着たことがない彼らにとっては、一大イベントだ。
「あ、通知来ちゃった」
「それは何?」
「私の推し〜」
小春は、ここぞとばかりに動画を見せた。
音声は小さめにしてあるのか、街の喧騒に紛れて聞こえない。
美雨は、目元を少し緩ませた。
「へぇ、動画配信者。楽しそうだなぁ〜」
「美雨くんもやればいいじゃん」
「ボク?」
「うん、かわいいし、絶対人気出るよ!」
ええ〜? と髪をはらう美雨は、満更でもなさそうだ。
その様子を見て、朔は呆れた。
「絶対、許可降りないだろ。バレる危険があるから」
「それなら、VTuberとかになったらいいよ。イラストを動かして活動するやつ。顔も隠せるし、秘密の組織に入ってるって設定にするの!」
「いいね! みうみうチャンネル、始動だー!」
全く美雨は……とため息をつく朔に、ルナは笑いを漏らした。
「美雨くん、楽しそう。そうだ朔、今度遊びに行かない? 二人で!」
「ふっ、二人で……? そ、それは、その……」
途端に顔を赤らめる朔。
百面相だな、と後ろで見ていた凛やゆうき。
「朔くんって、最初に会ったときからだいぶ気さくになったわよね」
「時の流れかねぇ」
くだらない会話が、彼らにとっては心地よかった。
固い絆で結ばれた、少年少女たち。
これからは、絶対に離れない。
そう誓って、八人は今日も歩くのだった。
お読みいただき、ありがとうございます。
戦う少年少女たちの物語、いかがだったでしょうか。
よければ、評価やブクマ、感想などで応援してくださると嬉しいです。




