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プロローグ

『二番目の扉よ』


 その合図で、影――否、少女たちは駆けた。


 扉の中へ滑り込み、何かを探す。


『デスクの引き出し! 一番上、左側です!』


「了解」


 一際洗練された動きをする少女は、ポニーテールを揺らし、引き出しをそっと開けた。



 そこには、爆弾が仕掛けられていた。



「解除方法は?」


 表示された数字は、5:00。


 普通なら絶望するかもしれないが、この少女たちは違った。


『今、解析が終わった。私の言う通りに、線を切って』


「私がやります」


 ポニーテールの少女の横から、ショートヘアの少女が現れる。


 その少女は、通信の声を頼りに、手際よく導線を切っていった。


 カウントダウンが止まる。


「やった! さすが直っ」


「ちょ、先輩、やめてくださいよ。帰るんでしょ」


 直と呼ばれた少女は、ポニーテールの少女の腕から逃れる。

 その頰は、少し赤く染まっていた。


『帰るルートを教えるわ。ちゃんと帰ってきてね』


「了解!」


 黒い衣装に身を包んだ少女たちが、闇に紛れ、一斉に動き出す。



 少女たちの仕事は、街の平和を守ること。


 彼女らは、日々戦っている。


 この国が、平和であるために――。

お読みいただき、ありがとうございます。


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