第二十四話 自作品を複数サイトで展開する意義
今回は、「小説家になろう」だけでなく、
他の小説サイトに自作品を展開することの
良し悪しを考えてみようと思います。
まず、「小説家になろう」の特徴は、
初心者でも比較的簡単に作品を執筆公開できるというのがあります。
ついでに、良い意味であるのかはわかりませんが、
作者さんと読者さんの匿名性が高い。
例え、ログイン状態であっても他の人の作品をちょっと読んだり、
いいね!したりしても、作者側は相手の情報はさっぱりわかりません。
ブックマークや評価したりしても、読み手側の情報など分からない。
いいのか悪いのかで言えば、
初めて小説を書いて公開するのであれば
「小説家になろう」はとても良い特徴を持っていると思います。
この特徴のおかげで、読み手側は気軽に色々な作品を選択できる。
作者側にとって、最初の一歩をとても気楽に行え、相応の反応を得られる。
「小説家になろう」で、
最も気を付けるべきところは小説の公開時間、ジャンル、タグ付けです。
「小説家になろう」で新たな小説を見つける時、
使用するは「検索」ですよね。
私の場合、探したいジャンルのキーワードを自分で入力しています。
例えば「男主人公 異世界転生」とか
「女主人公 悪役令嬢」とかのキーワードですね。
これ、実は作者さんのタグ付け次第で検索に引っかかったり、
逆に表示されなかったりします。
「男主人公」「女主人公」の部分を
「男性主人公」「女性主人公」に変えた時、
表示される作品は全く違うものとなります。
意味は同じキーワードですが、
作者さんの気楽につけたタグ付けによって
読み手側の目に留まらないという現象を引き起こしてしまいます。
気を付けること、それはなるべく他の作品のタグの部分を見て、
何がメジャーなタグなのか?を探ること。
意味は同じでもどういう言葉がメジャーなのかを慎重に考えましょう。
「男性主人公」や「女性主人公」というタグよりも、
「男主人公」や「女主人公」という表現のタグのほうが
検索に引っかかる作品は多いです。
作品を書き始める時、それらしく簡単にタグを決めていませんか?
これ実際に読まれるPV数を変える大きな一因になっているかも。
あと、メジャーなキーワードの他にも、
作品を表すタグ付けはなるべく、
他の作者さんと同じものにするようにしましょう。
真似るというわけではなく、
タグ付けで独自性を発揮してはいけないということです。
独自性って、読み手側からは想像つかないことですから、
検索キーワードではほぼ採用されません。
オリジナリティは作品名とあらすじで発揮すること。
なろうでの小説探しは、この検索キーワード、
多分2つか、多くて3つくらいのワードで行っているはずです。
後は検索された時間帯に自作品がトップページに入っているか?
そうやはりこれは大事です。
なろうではやはり、検索キーワードと並び替えの仕方が重要です。
キーワードは先に書いた通りですが、
作品の並び方には2つあると思っています。
一つ目は、やはり総合評価が高い順。
何と言ってもそのジャンルの看板タイトルが並んでおり、
書籍化はおろかアニメ化作品も揃ってトップページを飾っている。
この並び替えだと、合う合わないは人それぞれながら、
読み手側の期待を裏切らない世間が認めた高水準作品ばかりが
10ページ超続くことになります。
上記は、なろうの読み手新規さんが必ず利用すると言っても
過言じゃない王道です。
そうじゃない作者側には関係のないお話ですが、
いつかはここに掲載されたいものです。
そして、注目する2つ目が最新掲載順。
前のエピソードにも書きましたが、
読み手になってちょっとすると、これを使い始めます。
人間、王道だけじゃつまらなくなる?
というか、いくら書籍化アニメ化作品といえども、読み手側も人間。
評判高く万人受けはしても、読み手としてのベスト作品ではない。
そして、あてなき放浪の道へと繰り出すわけです、
自分に求めるベストを求めて!
こうなると新規の作者さんにも運が巡ってきます。
そもそも、書籍化されたメジャーな作品もこういう道を通っている。
ここで重要なのは、人がいる時間帯に投稿すること。
タグ付けは基本、メジャーなものでいいけど、
投稿時間に気を使うこと!
これも前に書きましたが、
大量の作品更新や新規参入が多い「小説家になろう」。
自分の作品が、投稿する時間帯で最新のトップページに入ることが重要。
まったく名の知れないところから這い上がるには、
とにかく人の目に留まることが必須。
そして、なろうが主に利用される時間帯の把握は重要です。
なろう利用者がいない、読み手がいない時間に
更新を入れても目に留まることはない。
さらにメジャーなキーワードを掲げているなら、
その後の他作品の更新で一気に15、6ページは飛ばされることでしょう。
読み手がよほど暇じゃない限り、
作品探しは並び替えた順番のトップページから
10ページくらいだと思われます。
ちなみに私が読み手としてブックマークを更新するとき、
25ページくらい探索します。
正直言うとこれに3、40分くらいかかっています。
作品を読みに来ているのに、数十分を選択に時間を費やし、
そのまま用事で何も読まずに「なろう」を去ることもあるのです。
上記だと、そう何回も作品探しをするわけないですよね。
それでも日本はそれなりに人口がいるわけですから、
更新時間帯やタグ付けに気を遣うのは大変有効です。
さて、ここまで「小説家になろう」の特徴を挙げてきました。
ここからは他サイトへ転載する場合です。
まあ今回は「カクヨム」ですかね。
一応、時々使うことがあります、読み手としてですが。
なろうは読み手側の利用が多い印象ですし、
ブックマークや評価を貰いやすい環境だと言えます。
作者さんと読者さんは、匿名性の高い環境でいいね!とか押しやすい。
それに比べて「カクヨム」さんですが、
ここはなろうでのブックマーク機能がフォローという形になっており、
ログインしないと使えません。
なろうのブックマークは
作者側として相手のニックネームすら分かりませんが、
「カクヨム」ではしっかり伝わります。
そうですね、よりコミュニティとして高い連携が取れていると思います。
というのも、この「カクヨム」さんは、
なろうではあまりもらえない感想とかの貴重な読者さんの声が
聴ける可能性が高いんですね。
大体の利用者さんがログインして使う前提の「カクヨム」さん。
各々の作者さんが、自分の作品を書きながら、
新たな可能性を求めて他の作品たちを読んでいる。
作者さんの横の繋がりもあるのか、
別の作者さんへ感想とかフォローを送ってくれる。
良い意味で作者さん同士が切磋琢磨して、
自身のクォリティを高めようとしている。
今回、作者側としてもう一つの作品を転載してみましたが、
使い勝手は「カクヨム」さんのほうが専門性が高いと思いました。
ただ気を付けたいのが、やはりタグ付けです。
というか、「カクヨム」での作品検索ってジャンルや
主要なタグをシステム側で用意されたキーワードで選択する方法が
採用されています。
この検索機能は、かなりの作品ジャンルに対応していて、
マイナーワードも選択可能、選択自体もチェックを入れるだけですので、
まずこれを使う人が多いと思われます。
もちろん、なろうのように検索キーワードを自分で入力できますが、
新たに作品を投稿するなら、システム側で用意された
上記のキーワードをタグに採用した方が絶対に良いです。
まず、自分の作品がどのジャンルで
どのタグが適当かを実際に検索してみましょう。
適当につけると誰にも分からないところで、
連載されている感じになってしまいます。
なろうとは、システム側がちょっと違うため
読者層も違うのかもしれませんね。
でも、感想が欲しいとかどういう感じで受け止められているのか?
読み手側の反応を積極的に欲しい方は転載するのもありかもです。
しかし、「カクヨム」さん、検索機能と同じように
エピソードを作成するときに色々とタグのプリセットを表示してほしいですね。
大体の新規連載の方は、これに躓いているのではないでしょうか?
なろうと同じと思ってはいけません。
しっかりとジャンルやタグ付けは確認してから作品を投稿しましょう。
そうすれば、作品に対する新たな知見が得られると思います。
あと新たな読者の獲得ですが、これはどうなのか?ちょっとわかりません。
「なろう」より専門性が高いし、プロを目指して!という高い目標があるなら
「カクヨム」はアリかもしれません。
感想自体も他の作者さんからのものだったりしますし、
ここでの人気は結構重要な商業作家への登竜門な気もします。
ただ安易な読者獲得目当てで、なろうからカクヨムへの転載であるなら
結構厳しい洗礼を受けるかもです。
実際、転載にも手間がかかりますし、なろうとは形態が少し違う感じです。
あちらに最初からいて、なろうに引っ越してきた方が躓くように
こちらで重要視される事柄が、向こうでは通用しない感じがします。
一か所で活動していると、その作品に対する評価は一元的に分析できます。
他サイトで同時連載のメリットってそこまで無いように思うのです。
するのであれば、なろうと違う作品の連載が真っ当かな?
今手持ちの作品を転載しておき、新たな作品を向こうで展開する。
ただ労力に見合うかな?と疑問を持つ次第です。




