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100均の店員さんが近くに居たからさ、思わず尋ねてしまったよ。

「ありゃぁ、何の騒動なんで?」ってね。


「なんでも、新しいゲームが入ったそうですよ。

 私はゲームに詳しく無いので、どんなゲームか分からないですね。

 ただ昨日設置された後、高校生が気付いてから騒ぎになったみたいです」

「ほぅ。

 そりゃ、どんなゲームか気になるな」


そう俺は店員さんへ告げ、小僧達が(たむろ)している場所へと。

近付くとな、離れ見え難かったモニターの様子がな。


映ってるのって…ありゃぁ、サーシャムじゃねぇか?

こんな場末に最新筐体が設置されるとはな。


アレって全国でも設置箇所が限られてるって、藤堂さんが言ってたハズなんだがなぁ。

モニターへ映るサーシャムはな、ハンガーから出ようとしてるようなんだが…どうもなぁ。


モタモタとした動きでな、なかなかハンガーから出れないようだ。

別のモニターでは大学生くらいの少年がさ、必死の形相にてサーシャムを動かそうと、四苦八苦してんのが映っている。


ほぅ。

皆がプレイすると、こんな感じになるのか…

同調率?だったか?

アレが高いだけで、こんなに違うもんなんだな。


「もう直ぐ時間だよな?」

「ああ、トモはハンガーから立たすことも出来なかったかぁ」

「あれさぁ、ハンガーから出すだけでも難しくね?」


ギャラリーの大学生達がな。

彼らの話しでは、ハンガーから出れたのは1人だけららしい。

今ではな、ハンガーから如何にサーシャムを出すかが課題なんだとか。


いや違うゲームになっとるがな。

そういう趣旨のゲームでは無いんだがなぁ。


俺以外にも大人達がな、遠巻きに眺めているな。

まぁ、あの中には近付き難いだろうさ。


俺も、ここでサーシャムをするつもりはないのでな、100均へと戻ることにさ。


店へ戻るとな、店員さんが興味津々にな。

「どうでした?」ってね。


だからさ。

「ありぁ、サーシャムっう体感型ゲームですね。

 海外で流行っているそうで、プロゲーマーもいるそうですよ。

 設置している場所は少ないらしいのですが、良く設置できましたね」っと、店員さんへ告げてるとな。


「御曹子様の肝入りで搬入っと、なったらしいですわ」

横から別の店員さんがな。

誰?


「あ、店長!

 これは接客で、サボっている訳では…」

焦ってんなぁ。


「別に良いですわよ。

 あのゲーム動画が流れると、お客様がアチラへ行ってしまいますもの。

 けど…ゲームが終わると、お客様が増えますからね」

しっかりと、釘は刺すってか?


しかしなぁ。

「あの噂のボンボンが絡んでんのね。

 このチェーン店気に入ってんだが…アレが2代目で大丈夫か?」


「大丈夫ですわ。

 別に、あの方が跡を継ぐ訳ではありませんので」

おや、そうなのか?


まぁ、放蕩息子で有名な御坊ちゃまが、そのまま店を継げばなぁ。

従業員も多いから、別の者が継ぐことも有り得るか。


「しかし、会社近くのゲーセンでプレイしたんだがな。

 コンパニオンが必須だったハズだぞ。

 派遣して貰ったのか?」って尋ねたらさ。


「いえ、店の従業員が交代でしてますわね。

 兼用業務ですけれど、手当が付くらしくて人気らしいですわ」


さいですか。

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