0136
同調率が100%を超える。
これって、俺が以前に質問してねぇか?
『マスター
それはリアルの方ですね。
彼女達は、知りませんよ』
ああ、そうか?
あまりにリアル過ぎて区別がなぁ。
既に、もう一つの世界て言っても。
『同調率のパーセンテージは、機体準拠では、ございません』
おぅ。
マザーコンピュータからの説明けぇ?
「え?
どう言うコト?
同調機との同調率なのよね?」
「私の知る限りでも、そうですわ。
マニュアルを確認しましたけれど、そうなってますわね」
「アナタ達?
サポート中でしてよ。
その様なコトは、ですねぇ」
ん?
セイラさんとマチルダさんは分かる。
最後のは、誰だ?
「いや、ミライよぉ。
そうは言ってもさぁ。
現場てぇのを分かんねーと、サポートもなぁ」
「セイラさん?
その言葉使いは、何とかならないんですの?」
「なんねぇー
アンタみてぇな、お嬢と、一緒にすんなって」
「お二人とも。
お話しが進みませんので、その辺りで。
それでは、続きをよろしいでしょうか?」
マチルダさんが、間に入ったか。
これは、これで、面白かったんだがな。
ま、確かに話しが滞るか。
『では、話しを続けさせて頂きます。
同調率ですが、何を基準に、で、変わります』
「どう言うコトさ?」
確かに口悪いな、この娘。
っかさぁ。
俺はアンソニー大尉のサーシャムへ、機体を寄せる。
サーシャム同士を接触させる感じだな。
実はコレ、搭乗者同士のみで遣り取りできる回線がな。
っか、お肌の触れ合い回線、っう呼び方は、なんとかならんのかね?
まぁ、これでパイロット同士の秘匿回線が開通する訳だが。
「どうしやした?」っと。
だからな。
「あのミライさんって、どっかのお嬢様か?」
ついな。
だってよぉ。
顔は日本人寄りの外人さんってか?
非常に、別嬪さんでなぁ。
でぇ、陶磁器みてぇに白い肌を。
病的じゃねぇ、透き通るような、な。
エメラルドグリーンの瞳は宝石みてぇだ。
口は小さい。
おちょぼ口、ほどでは無いが、まぁ、小さい。
鼻はスラリっと。
で、な。
「金髪ドリルって、初めて見たんだが?
架空の髪型だと、思ってたよ、俺は」
そう。
マンガなんかに出て来る、テンプレお嬢様なんさね。
「アンソニー大尉のナビだろ、アノ人」
「ま、まぁ、そうでやさ。
あーなんか、ヤーヂト財閥のご令嬢らしいですなぁ」
はぁ?
サーシャムように参照できる様になった記憶では、結構デカい財閥だぞ、それ。
「また、なんでナビゲーターなんぞ?」
ほんと、なんでだ?
「本当は、ナビでなく、サーシャムのパイロットになりたかったらしいですな」
はぁ?
財閥のお嬢がか?
マジ?




