0131
船から歩いて外へと。
っても、サーシャムでの徒歩だから、一歩がさ。
楽々とドッグ端へと。
ソコから下へと降りる訳だが、結構な高さがな。
船に負担を掛けないように、歩み出すみたいに。
したら、当然ながら落下ってな。
バーニアを吹かして、落下速度を調整しつつな。
着地するとだ、軽い衝撃がよぅ。
で、左右へ二人が操るサーシャムが降りて来る。
いつものチームが出来上がりってな。
「で、どうしやす?」
アンソニー大尉が、そんなコトをな。
だからさ。
「左右は、他の船から出たヤツらが索敵中だろうさ。
ならば、前を調べるまでだな」
「前でやすか?
明らかに森なんですがねぇ」
別に生物で無く機械だから、機獣が森へ潜む必要はない。
草木を食す草食獣も、それを狩るヤツも居ないからな。
だが、なぜか機獣てぇのは、森を好んで潜みやがる。
まぁ、潜み易いからでもあるんだろうがよ。
つまり、岩場よりも接敵し易い訳だ。
一応は、森から離れた位置へと停泊してはいる。
だが、機獣が駆け寄れば、容易く接触できる距離だ。
それを考えると、森へ機獣が潜んでいないかを、確認すべきだろうよ。
森へと近付くと、ネズミ型の機獣がチョロチョロと。
いや、違うか?
あれはリスとモモンガ?
他のヤツも。
小動物的な機獣だが、敵意はないみたいだ。
最初の基地周辺に居たネズミとは、えらい違いだな。
ん?
フェレット?
オコジョ?
イタチ?
まぁ、そんな感じのが、チョロチョロと。
っと言うか、コチラを伺っていないか、アレ。
良く見ると、他の機獣も、コチラを観察しているような。
ちなみにだがな。
小さいと言ったが、サーシャムに比べたらだ。
人に対する小動物の感じを、サーシャムのクラスにした感じだな。
つまり、サーシャムは腹部へ操縦席を設けられる程にデカい。
そのクラスの巨人にとっての、小動物な訳だ。
だから人よりは、遥かにデカいからな。
っと、これ。
「警戒しろっ!
何か来るぞっ!」
わぁー
狼やんね。
木々の影からかい!
っか、良く考えたら、ココの樹木って、デカいなっ!
サーシャムより遥かにデカい。
っかな、人の縮尺に対する樹木が、サーシャムの縮尺に置き換わった感じか?
サーシャムと同調してっからさ、感覚が。
サーシャム自体が自分になってっから、違和感に気付かなかったよ。
サーシャムを人として、周りが合わせた様にデカくなってんぞ、コレ!
生身だと、巨人の国へ入り込んだ感覚になるだろう。
そんなデカい樹木で構成された森だ。
サーシャムを人と例えた場合に、それ相応の大きさとなる狼が隠れられる森。
デカ過ぎねぇか?
っか、森に隠れて迫ってくんじゃねぇ!
厄介なっ!!




