0106
取り敢えず、嶋咲部長への報告と相談は済んだ。
ウチのメンバーへの連絡は、嶋咲部長経由でと。
お手数お掛けします、です、はい。
話し合いは終わった。
一応、業務的には、だな。
したら、嶋咲さんが、顔を背けて。
いったい、どうしたんだろうか?
訝しく思っていると、だな。
「くくっ。
つかぬコトを、聞いて良いかね?」って。
いや、なんだぁ?
「はぁ?
なんでしょう?」
どうした、てぇんだ?
明らかに、笑ってる?
「その服装は、新手のファッションかね?
いや、私はファッションに疎くてねっ。
その、なんだ。
なかなか、斬新だね。
うん。
ぷっ!
す、済まん」
ん?
あ゛つ!?
「しまったぁっ!
着替えが無いから、コレで、来てたんだったか!?
いきなり、だったから、失念してたぜっ!」
俺、大慌て。
いやさぁ。
足が長くなったから、スラックスが短パンみたいに。
太い筋肉質な足に耐えられず、縫い目から裂けてたり。
Tシャツは、やはり裾付近が。
そんな感じで裂けてるから、なんとか着れてるんだがな。
そのな、丈が。
うん、短いから、ヘソ出しルックってか?
靴は入らないから、草履系のを。
まぁ、引っ掛ける、って感じで。
うん。
我ながら、斬新な、なぁ。
「こ、コレは違うんです!」
「な、何が、かね?」
いや、笑わんで、くださいやぁ!
気持ちは、分かるけどさぁっ!!
「身体が、急に成長したみたいに、なってしまいましてね。
家の服が全て、サイズ違いに、なってしまったんですよ。
だからぁっ、新手のファッションじゃ無いですからねっ」
俺が、慌てて告げるとな。
嶋咲さんが真顔になって。
「そ、それは、笑って済まなかった」
いや、顔を背けて言われてもなぁ。
『イフク 二 ツキマシテ ハ ゲンザイ テハイ チュウ ト ナリマス。
ビル ナイ ノ センヨウ メーカー コウボウ ニテ ドロイド ガ サクセイ シテオリ アト ニジカン デ トドク テハイ ト ナッテ オリマス』
ウチのホームサーバから、そんな報告が。
「はい?
いや、確かにテナントで入ってはいるが、ウチの傘下では無いハズだが?
こんなに早く対応して貰えるものなのかね?」
嶋咲さんが、唖然として、な。
したらな。
『テイクリム ホンシャ カラノ シジ ト ナリマス。
テイケイ カイシャ ヤ オオ カブヌシ デ アルタメ ユウグウ ガ キク ノ ダトカ』
マジかぁっ!
無茶しやがんなぁ、テイクリム社!
「な、なんと!
武道さんは、優遇されてますなぁ。
羨ましい」
そう告げた後、モバイルにて時間を確認した嶋咲さんがな。
「っと、こんな時間ですか?
まだ業務が残っておりますので、私はコレで」って、帰ってたよ。
っても、同じビル内だけどなっ!




