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序章

2026/1/2 全体的な構成を見直し微修整を行なっております。


小説の更新情報は下記の傘花SNSよりご確認いただけますm(_ _)m


Instagram:@kasahana_tosho



 現実世界の殺人事件はつまらない。



 こんなことは日常茶飯事で、何の面白味もない。誰かが誰かを殺す理由に、大した物語などない。


 どうせ今回の事件も、そんなくだらなくて欠伸が出るようなものなのだろうと、審馬匠(しんまたくみ)警部補は確信付いていた。


 ーーはずだった。


 ヒール靴の音が周囲に響き渡る。その音に反応するように、集まった捜査員達は玄関の方へと視線をやる。


 家の中から警察官に囲まれた女が歩いてくるのが見えた。パトカーに体を預け腕を組む審馬の方へと、彼女らはゆっくり近付いてくる。


 女と目が合った気がした。その瞬間、審馬は体の中から湧き上がってくるような高揚感を覚える。


 美しき殺人鬼。結婚し、中学生ほどの大きな子供がいるとは思えないほど、この女は容姿も佇まいも洗練されている。


 そんな女が、真っ直ぐ審馬の目を見ている。


 気付けば無意識に唇を舌で舐めていた。


「最っ高に良い女じゃねぇか」


 退屈?そうだ。きっと退屈だ。どうせこの女の動機もくだらない。


 だがそんなものを跳ね除けるくらい、正義の宿る目をした「イイ女」だ。



 家族を皆殺しにしておいて正義面ができるこの女は、果たしてどんな声で鳴くのだろうか?



次回投稿は5/25(日)

を予定しております。

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― 新着の感想 ―
傘花先生の新作、待ってました! 今度は少しクセモノのような主人公、審馬 匠の物語…。 どのようなサスペンス物語なのか、楽しみです!
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