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婚約者がまた病弱な幼なじみのお見舞いへ行ったので、婚約式は私ひとりで終わらせました【連載版】  作者: 本城オブリゲータ


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8/12

第八話 鐘は、二人がそろった時刻に鳴ります

 エミリア・クライン令嬢の婚約式は、聖アリア神殿の小礼拝堂で行われることになった。



 大礼拝堂ではない。

 貴族たちが並び、音楽が高く響く華やかな場所でもない。

 白い石壁に、細い窓が三つ。

 祭壇の前には、二人分の立ち位置と、立会神官の小さな台。


 参列するのは、エミリア様とローレン・フェルド子爵令息、両家の当主、立会神官、公証人、王家婚姻登録院の職員。


 それから、本人意思確認に関わった者として、ミレーヌ女官長と私。


 必要な人だけがいる。

 必要でない人は、入れない。

 それだけのことが、こんなに空気を軽くするのだと、私は初めて知った。



「小礼拝堂の扉、閉鎖確認済みです」



 登録院の女性書記官ユリアが、手元の板に印をつけた。



「ガレス・クライン氏は?」


「式場外待機室へ案内済みです。登録院の通達も再提示しました」


「反発は」


「ありましたが、護衛が止めています」



 私は少しだけ息を吐いた。


 昨日届いた抗議書の勢いから考えれば、叔父上が素直に従うとは思っていなかった。

 けれど、ここには登録院の通達があり、神殿の規定があり、護衛がいる。


 誰か一人が感情で止めるのではない。

 決まった線を、複数の人で守っている。

 それが、昨日までの私にはなかったものだった。



「アリシア嬢」



 ミレーヌ女官長が、静かに声をかけた。



「顔が硬いですよ」


「申し訳ありません」


「責めているのではありません」



 彼女はほんの少しだけ微笑んだ。



「初めての式前に顔が硬くならない補佐など、信用できません」


「そういうものですか」


「そういうものです」



 その言い方があまりにも自然で、少しだけ笑ってしまった。


 緊張していていい。

 怖がっていていい。

 ただし、そのまま手順を確認する。


 この場所では、それでいいのだ。



 小礼拝堂の控え室に、エミリア様がいた。


 白い婚約式用の衣装は、派手ではない。

 首元まで柔らかな布で覆われ、袖も長い。

 彼女が震えても目立たないよう、手元には小さな白い花束が持たされている。


 声が出にくい時、胸元を押さえずに済むように。

 それは、ミレーヌ女官長の配慮だった。



「エミリア様」



 私は近づき、一礼した。



「体調はいかがですか」


「大丈夫です」



 声は小さい。

 けれど、昨日より少しだけ安定している。



「式の流れを、もう一度確認してもよろしいですか」


「はい」


「神官様が、ローレン様との正式婚約を望むかお尋ねします。エミリア様は、ご自分の声で答えます」


「はい」


「声が小さくても構いません。マルタ神官が聞き取り、式へ届く声で復唱します」


「はい」


「答えられなくなった場合は、花束を左手で握り直してください。その時点で一度止めます」



 エミリア様は、自分の手元の花を見た。

 それから、小さく頷く。



「止めても、よいのですね」


「はい」


「止めたら、迷惑では」


「式は、あなたを急がせるためのものではありません」



 私は言った。



「あなたとローレン様が、きちんと婚約するためのものです」



 エミリア様の目が、少しだけ潤んだ。

 でも涙は落ちなかった。



「……はい」



 その返事を聞いて、私の方が少し息をついた。


 昨日の面談で分かった。

 この方は、婚約したくないわけではない。

 自分の返事を、誰かに奪われるのが怖かっただけだ。


 なら、今日はその返事を守ればいい。



 控え室の扉が軽く叩かれた。

 ユリアが顔を出す。



「ローレン・フェルド様より、式前の確認です」



 エミリア様の肩が小さく跳ねた。

 ミレーヌ女官長がすぐに尋ねる。



「面会を望みますか」


「……はい」


「では、扉を開けたまま、私たち同席で」


「はい」



 ローレン様が入ってきた。

 まだ若い子爵令息だった。

 柔らかな茶色の髪に、緊張した顔。


 彼はエミリア様を見ると、すぐに足を止めた。

 近づきすぎない。

 その距離だけで、私は少し安心した。



「エミリア」


「ローレン様」


「今日は、来てくれてありがとう」



 その最初の言葉に、エミリア様の目が揺れた。



「私が、来てくれて?」


「うん」



 ローレン様は頷いた。



「僕と婚約するために、自分で返事をすると決めてくれて、ありがとう」



 エミリア様は、しばらく彼を見つめていた。

 そして、少しだけ笑った。



「声が、小さいかもしれません」


「聞く」


「聞こえなかったら」


「もう一度、聞く」


「時間がかかったら」


「急がない」



 ローレン様は、まっすぐ答えた。



「僕は、君の返事を聞きに来たんだから」



 胸の奥が、静かに熱くなった。

 待つことは、いつも悪いわけではない。


 相手の返事を急がせず、聞くために待つこともある。

 ただ、それは相手に当然のように待たせることとは違う。

 ローレン様は、待つと自分で決めてここに来ている。


 だから、その待つ時間は、誰かから奪ったものではないのだ。



 ミレーヌ女官長が、穏やかに告げた。



「そろそろお時間です」


「はい」



 エミリア様とローレン様は、それぞれ頷いた。

 小礼拝堂の鐘が、一度だけ小さく鳴る。

 式の始まりを告げる音だった。



 式は、予定どおりに始まった。


 ただし、急がない。

 扉が開き、エミリア様が父であるクライン男爵に付き添われて入場する。

 クライン男爵は病後と聞いていたが、今日はしっかりと娘の横に立っていた。


 その目には、不安と、覚悟と、少しの後悔があった。

 彼は昨日の礼状に書いていた。

 怖かったのは婚約ではなく、返事を奪われることだったのですね、と。


 今日は、その返事を聞くために来たのだろう。



 ローレン様は祭壇の前で待っていた。

 待たされている顔ではなかった。

 迎えるために、そこに立っている顔だった。


 立会神官のマルタ神官が、低く落ち着いた声で式を進める。



「これより、エミリア・クラインとローレン・フェルドの正式婚約を確認します」



 一拍。

 小礼拝堂の空気が整う。



「ローレン・フェルド。あなたは、エミリア・クラインとの婚約を望みますか」


「はい。望みます」



 ローレン様の声は、はっきりしていた。

 けれど、強すぎない。

 隣のエミリア様を急がせない声だった。


 マルタ神官が、次にエミリア様へ向き直る。



「エミリア・クライン。あなたは、ローレン・フェルドとの婚約を望みますか」



 小礼拝堂が、静かになった。


 エミリア様の指先が、白い花束を握る。

 左手ではない。

 止める合図ではない。


 ただ、力を集めているのだ。


 誰も急かさない。

 ローレン様も。

 クライン男爵も。

 マルタ神官も。

 ミレーヌ女官長も。

 私も。


 皆が、彼女の声を待った。

 そして、その待つ時間は、彼女のためにあった。



「……はい」



 エミリア様の声は、本当に小さかった。

 けれど、マルタ神官には届いた。

 神官は一度頷き、式に届く声で復唱する。



「エミリア・クラインは、ローレン・フェルドとの婚約を望みます」



 その瞬間、エミリア様の肩から力が抜けた。


 ローレン様が、泣きそうな顔で微笑む。

 クライン男爵は目を閉じた。

 私は胸の前で、手袋の指をそっと握った。


 声は、届いた。


 奪われなかった。

 誰かが代わりに言うのではなく、彼女自身の返事として、式に残った。



 その後、二人は誓約書に署名した。


 エミリア様の字は少し震えていた。

 でも、確かに彼女の字だった。

 ローレン様が続けて署名する。

 公証人が確認し、婚姻登録院の印が押される。


 最後に、小礼拝堂の鐘が二度鳴った。

 正式婚約成立の鐘だった。



 私は、その音を聞きながら、昨日鳴らなかった鐘のことを思い出した。


 私の婚約式では、鐘は鳴らなかった。

 鳴らなかったからこそ、今日の鐘がよく聞こえる。

 婚約式の鐘は、誰かを待たせるために鳴るものではない。


 二人がそろい、それぞれの意思が届いた時に鳴るものなのだ。



 式が終わると、エミリア様が私のところへ来た。

 ローレン様も少し後ろにいる。



「アリシア様」


「おめでとうございます」


「ありがとうございます」



 エミリア様は、白い花束を胸元に抱いたまま、少しだけ笑った。



「私の声でした」


「はい」


「小さかったけれど」


「届きました」


「はい」



 彼女の目に涙が浮かぶ。

 でも、今度は怖さの涙ではなかった。



「叔父がいなくて、怖くありませんでした」


「よかったです」


「父が、聞いてくれました」


「はい」


「ローレン様も、待ってくれました」



 私は頷いた。



「待つことは、悪いことではありませんから」



 エミリア様が、少し首を傾げる。

 私は続けた。



「誰が、何のために待つかによります」



 彼女はゆっくり頷いた。

 ローレン様が、私へ深く頭を下げる。



「ありがとうございました。彼女の声を、式に残してくださって」


「私は補佐です」



 私は答えた。



「エミリア様の声を残したのは、エミリア様ご自身です」



 ローレン様は、少し驚いたように目を見開いた。

 それから、とても嬉しそうに笑った。



「はい」



 その返事を聞いて、私はようやく肩の力を抜いた。



 小礼拝堂を出ると、廊下の先で少し騒ぎが起きていた。

 ガレス・クライン氏だった。

 四十代ほどの男で、顔を赤くして登録院の護衛へ何かを言っている。



「私は叔父だぞ。家の面子が」


「式は終了しました」



 護衛は淡々と答えていた。

 横にはユリアがいる。

 彼女は手元の書面を開き、はっきり告げた。



「ガレス・クライン殿には、式場外待機を通達済みです。本人意思確認により、同席は認められていません」


「姪は緊張しやすい。私がいなければ」


「ご本人は、あなたの同席を望まないと書面で示しています」


「そんなものは」


「王家婚姻登録院で受領済みです」



 ガレス氏の言葉が詰まる。

 そこへ、ヴィクトル様が来た。

 彼は小礼拝堂の外で式の終了報告を待っていたらしい。



「ガレス・クライン殿」


「レオニス大公子殿下」


「婚約式は、本人同士の意思確認に基づき成立しました」


「しかし」


「あなたの同席は不要でした」



 短い。

 そして、明確だった。

 ガレス氏はなおも何か言おうとしたが、ヴィクトル様は続けた。



「以後、本人意思確認を妨げる発言があれば、登録院への私的干渉として記録します」



 ガレス氏の顔色が変わった。



「それは」


「記録します」



 その一言で、彼は黙った。


 護衛が静かに退路を示す。

 ガレス氏は悔しそうに唇を噛みながらも、それ以上は何も言わずに廊下を去った。

 騒ぎは、それで終わった。


 大きな断罪ではない。

 叫び合いもない。

 けれど、それでよかった。


 必要なのは見せしめではなく、線の内側に式を戻すことだった。



「アリシア嬢」



 ヴィクトル様がこちらを見る。



「はい」


「式は」


「成立しました」


「問題は」


「ガレス氏の反発はありましたが、式場外で止めています。式そのものには影響なしです」


「よろしい」



 その短い評価に、私は少しだけ背筋を伸ばした。

 ヴィクトル様は、私の表情を見て、ほんのわずかに口元を動かす。



「今のは、分かりやすい褒め言葉です」


「そうですね」


「改善しましたか」


「少し」


「なら、よかった」



 私は笑ってしまった。

 昨日までなら、婚約式の後に笑う自分など想像できなかった。


 けれど今日は違う。

 誰かの婚約式が、正しく成立した。

 その場に補佐として立てた。


 それが、こんなに静かに嬉しいことだとは知らなかった。



 午後、王家婚姻登録院で式後確認が行われた。

 エミリア様とローレン様の正式婚約は、問題なく登録された。


 本人意思確認書も、神官復唱方式の記録も、ガレス氏の式場外待機通知も、すべて保存される。


 ユリアが記録棚へ書類を収める。

 ミレーヌ女官長が、王妃宮への報告書を整える。

 ヴィクトル様は監督官として、最後に印を押した。

 そして私は、臨時補佐として、自分の報告欄へ署名した。



 アリシア・エルヴェイン。



 昨日の不成立確認書に書いた名。

 任用書に書いた名。

 そして今日、誰かの式が正しく成立したことを確認するために書く名。


 同じ名前なのに、少しずつ重さが違う。



「アリシア嬢」



 ヴィクトル様が声をかけた。



「はい」


「第一件目の補佐、お疲れさまでした」


「ありがとうございます」


「王妃殿下へ、問題なく終了したと報告します」


「はい」


「それから、これは登録院としての確認です」



 彼は一枚の書面を私の前へ置いた。


 臨時補佐任用書の正式控え。

 昨日追記した条件が、すべて清書されている。


 任期。

 職務範囲。

 報酬。

 上申先。

 干渉禁止条項。


 私を保護対象ではなく、臨時補佐として扱うこと。

 すべて、文書になっていた。



「控えをお渡しします」


「ありがとうございます」


「これで、あなたの席は登録院にあります」



 席。


 その言葉に、胸の奥が静かに揺れた。

 昨日まで、私は婚約式の席を失った令嬢だった。


 でも今日、別の席ができた。

 誰かの隣に置かれる席ではない。

 私自身の名で用意された席だ。



「私の席、ですか」


「はい」


「待合室ではありませんね」



 思わずそう言うと、ヴィクトル様が一瞬だけ目を瞬いた。

 それから、ほんの少しだけ笑った。



「違います」


「よかったです」


「あなたの仕事の席です」


「はい」


「ただし」


「ただし?」


「今日は帰って休んでください」



 私は少しだけ口を開いた。

 机の上には、まだ次の婚約式の資料が見える。


 読みたくなる。

 確認したくなる。


 けれど、ヴィクトル様はそれを察したように資料を閉じた。



「あなたは昨日、自分の婚約式を終わらせました」


「はい」


「今日は、他人の婚約式をひとつ守りました」


「はい」


「二日分としては十分です」


「……そうですね」


「休むことも、仕事を続けるための手続きです」



 その言い方があまりにも事務的で、私は笑った。



「では、手続きとして休みます」


「よろしい」


「ヴィクトル様」


「はい」


「本当に、いろいろなものを手続きにしますね」


「手続きにできるものは、手続きにした方が人を守ります」



 私は少しだけ考えた。

 そして、頷いた。



「そうですね」



 青い封蝋も。

 不成立確認書も。

 エミリア様の小さな声も。

 ガレス氏を式場外に止めた通達も。


 すべて、手続きだった。


 冷たく見えるかもしれない。

 でも、その冷たさが、誰かを守ることがある。



「ただし」



 ヴィクトル様が続けた。



「手続きだけでは足りないものもあります」


「何でしょう」


「本人がどうしたいかを聞くことです」



 私は、今日のエミリア様を思い出した。


 震える声。

 小さな「はい」。

 自分の字で書いた確認文。


 たしかに、手続きだけでは足りなかった。

 その声を聞こうとしなければ、書類はただの紙になる。



「覚えておきます」


「あなたは、すでに覚え始めています」


「また褒めましたか」


「はい」


「今日は、かなり分かりやすいです」


「改善しました」



 そのやりとりに、部屋の端でユリアが小さく咳払いをした。

 今度は明らかに笑いを隠していた。

 私は少し頬が熱くなる。



 帰り際、王妃宮から短い文が届いた。

 王妃殿下の署名入りだった。



 エミリア・クライン令嬢の正式婚約式、問題なく成立との報告を受けました。

 アリシア・エルヴェイン臨時補佐の働きを評価します。

 待たされる令嬢だけでなく、声を奪われる令嬢も、王妃宮は放置しません。



 私はその文を、しばらく見つめていた。


 待たされる令嬢。

 声を奪われる令嬢。

 昨日の私と、今日のエミリア様。


 違う痛み。


 でも、どちらも放置されなかった。



「アリシア嬢」



 ヴィクトル様が、馬車寄せまで送ってくれた。


 今日も、半歩前ではなく、隣を歩く。

 急がせない。

 置いていかない。

 その歩幅が、少しずつ心地よくなっている自分に気づく。



「明日は、午後からで構いません」


「午前は?」


「休務です」


「勝手に決まりましたね」


「登録院の判断です」


「私の意思確認は?」



 そう言うと、ヴィクトル様が立ち止まった。

 真面目な顔でこちらを見る。



「休みたいですか」



 私は少しだけ驚き、それから笑った。



「はい」


「では、本人意思確認済みです」


「そうなりますね」


「記録しますか」


「しなくて結構です」


「では、私の記憶に」


「それも少し困ります」


「困る程度に覚えておきます」



 昨日と同じ言い方だった。

 けれど、昨日よりずっと軽く聞こえた。



 馬車の扉が開く。


 私は乗り込む前に、神殿の方角を見た。

 遠くで、小さな鐘が鳴った気がした。

 もしかしたら、ただの風音だったかもしれない。


 それでも私は、その音を今日のものとして聞いた。



 昨日、私の婚約式の鐘は鳴らなかった。


 けれど今日、エミリア様とローレン様の鐘は鳴った。

 二人がそろい、本人の声が届いた時刻に。


 なら、それでいい。


 私の鐘が鳴らなかったことは、なかったことにはならない。

 でも、鳴らなかった鐘の後にも、別の鐘を正しく鳴らす仕事がある。

 私はその場所に立てる。



「ヴィクトル様」


「はい」


「明後日からも、よろしくお願いいたします」


「明日は休務です」


「では、明後日から」


「こちらこそ」



 彼は静かに一礼した。



「アリシア・エルヴェイン臨時補佐」



 その呼び方に、胸の奥が温かくなる。

 私は微笑んだ。



「はい」



 馬車が動き出す。


 王家婚姻登録院の建物が、夕暮れの中で少しずつ遠ざかる。

 手元には、正式な任用書の控え。

 胸の中には、昨日の痛みと、今日の鐘の音。


 どちらも、私のものだ。



 私はもう、誰かに当然のように待たされる令嬢ではない。


 待つかどうかは、私が決める。

 返事をするかどうかは、本人が決める。

 その場所を守るために、私はここから歩いていく。



 婚約式の鐘は、誰か一人が待ち続けた末に鳴るものではない。

 二人がそろい、それぞれの声が届いた時に鳴るものだ。


 その音を、私は今日、初めて本当の意味で聞いた気がした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


これにて第一章完結です。


短編版から、婚約不成立後の正式処理、王妃宮での確認、アリシアの新しい役目までを加筆・再構成しました。


第二章では、王家婚姻登録院での仕事と、アリシア自身の新しい関係を描いていく予定です。


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― 新着の感想 ―
興味深く一気に読ませていただいたのですが、いつまで経っても婚約不成立の日が「昨日」と表現されているので度々混乱して話に集中できなかったです。。残念。。 1日目:婚約不成立 2日目:王妃と面会、臨時補佐…
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