♥ 裏街 1 / 奴隷商 1 / ファーストコンタクト 1
──*──*──*── 裏街
──*──*──*── 奴隷商
エノ
「 はぅわぁ……此処が奴隷商なのねぇ…。
なんて立派な外観なの!
まるでムカつく成金野郎の屋敷みたい! 」
セロフィート
『 エノ、言葉遣いに気を付けてください 』
エノ
「 は〜い…。
はぁ……どんな出会いが待ってるのかな〜??
ドキドキするね、ニュイちゃん 」
ニュイ
「 ニュ 」
玄武
『 肝心の商人が見当たらないな 』
セロフィート
『 彼の人に聞いてみましょう。
待っていてください 』
そう言ってくれたセロフィートは、無駄に肥えていて髭を生やしたブタ狸みたいなデブなオッサンに声を掛けてくれた。
あれは…ブタヌキでいいよね?
ブタヌキはセロフィートに話し掛けられて、物凄くドギマギしてるみたい。
超絶美麗人が奴隷商に居る時点で怪しいと思わないのかな?
ブタヌキのセロフィートを見る目が何だか厭らしい気がするのは、私の気の所為…だよね??
セロフィートったら、良くもまぁ笑顔全快で話が出来るもんだわね…。
感心しちゃう。
玄武
『 流石は吟遊大詩人だな。
見事な詐欺師っぷりだ 』
エノ
「 詐欺師??
玄武、吟遊大詩人は詐欺師なの? 」
玄武
『 どちらかと言えば、兼任だな 』
エノ
「 兼任って……。
一気に犯罪の匂いがプンプンして来たじゃないのよ… 」
セロフィート
『 交渉等の人相手はセロフィートき任せてとけば安心だ。
上手くやってくれる 』
エノ
「 セロはブタヌキと何を話してるのかな? 」
玄武
『 エノ、聞こえないようにな 』
エノ
「 は〜い 」
私が玄武と他愛のない話をしてるとセロフィートが戻って来た。
セロフィート
『 お待たせしました。
商人が来てくれます 』
エノ
「 セロ、彼の肥えたブタヌキは誰だったの? 」
セロフィート
『 エノ、言葉遣いに気を付けてください。
彼のブタヌキは奴隷商のオーナーの息子です 』
玄武
『 セロフィートも言葉遣いな 』
なんて冷静にセロフィートを諭す玄武は、愛用の扇子で口元を隠してるけど、笑ってる。
ブタヌキは玄武のツボにも入ったみたい。
?
「 ──御待たせ致しました。
本日は奴隷商へ御越しくださり有り難う御座います。
3名様とペット同伴で御座いますね 」
エノ
「 初めまして。
エノ・セロッタです。
冒険者ギルドの受付嬢さんから教えてもらって来ました 」
?
「 左様で御座いますか。
冒険者ギルドからの紹介で御座いますね。
有り難う御座います。
冒険者メンバーズカードの提示をお願い出来ますか? 」
エノ
「 は、はい! 」
私はスマホの画面から出した冒険者メンバーズカードを白髪混じりのダンディなオジ様に手渡した。
ダンディなオジ様
「 お預かり致します。
〈 エミュール 〉のリーダー、エノ・セロッタ様で御座いますね。
エノ様、本日の御用件をお聞きしても宜しいですか? 」
エノ
「 は、はい。
えと…パーティーを作ったんですけど…、『 パーティーメンバーは4名じゃないといけない 』って教えてもらったんです。
ニュイちゃんはペットだからパーティーメンバーにはならなくて……。
《 裏街 》に奴隷商がある事と、買った奴隷をパーティーメンバーに登録出来る事を教えてもらったんです。
奴隷をパーティーメンバーにしてる冒険者は珍しくないみたいで…… 」
ダンディなオジ様
「 左様で御座いますか。
パーティーメンバーにと考えておられるのでしたら、亜人種の職業斡旋所があります。
其処でしたら戦闘経験の豊富な頼れる亜人種を紹介していただけますよ 」
エノ
「 そうなんですけど……。
戦力は十分過ぎる程足りてるので、奴隷商に決めたんです 」
ダンディなオジ様
「 左様で御座いますか。
亜人種には人獣族と獣人獣が居ります。
エノ様は、どちらの亜人種を奴隷に御希望でしょうか 」
エノ
「 初めての奴隷なので…人獣族でお願いします 」
ダンディなオジ様
「 畏まりました 」




