♥ 城下町 6 / いざ、冒険の旅へ!
《 ギルド街 》を出たら寄り道しないで城下町の正門を目指して歩く。
未だ20時前なのに街民の数も疎ら。
《 酒屋街 》《 蝶夜街 》《 カジノ街 》なんかは夜から賑やかになるんだろうね。
此から大人達の “ いけないヒャッハーーー!! ” な時間がやって来るんだよね……。
セタ
「 ──正門が見えて来たよ! 」
セロフィート
『 エノ,セタ、城下町を出る前に此を首に着けてください 』
エノ
「 マフラー? 」
セロフィート
『 此から数日は昼間も冷え込みます。
首が冷えると全身も冷えて来ます 』
エノ
「 有り難う、セロ。
どうせなら寝室で身支度してる時に欲しかったけどね 」
セロフィート
『 そう言わずに。
怪物の中には首から血を吸おうとするのもいます。
此を着けていれば予防になります 』
エノ
「 何か吸血鬼みたいね? 」
セロフィートのから手渡されたのは────。
エノ
「 ネックウォーマー??
確かに此なら首にフィットするし、寒さも防げるね。
有り難う、セロ。
用心に越した事はないもんね。
セタちゃん、此はね頭から被るんだよ。
私の真似してみて 」
私はセタちゃんの目の前でネックウォーマーを頭から被って見せた。
髪の毛をネックウォーマーから出すのはチクチクするから。
セタちゃんは戸惑いながらもネックウォーマーを頭から被る。
髪の毛を出すのは変わりにしてあげた。
エノ
「 セタちゃん、ネックウォーマーの着け心地はどう? 」
セタ
「 スースーしないよ!
何かね、ポカポカする(////)」
エノ
「 気に入ったみたいね 」
セロフィート
『 成長に合わせて大きさも変わります 』
玄武
『 似合っているぞ。
柄も洒落ている 』
エノ
「 セロはセンスがあるからね〜。
私も此の柄、気に入ってるよ 」
正門には門番が居るけど、こんな時間に城下町を出ようとしてるのに止められたりしない。
冒険者の中には正門が閉まるギリギリに出て行くパーティーが結構居るみたいなの。
夜には昼間、出現しない珍しい怪物が出没するフィールドがあるんだとか。
出現率も遭遇率も上がるから怪物狩りするのに最適なんだって。
LV上げにも持って来いだもんね。
今夜の内に城下町を出る冒険者は、私達以外にも居た。
セロフィート
『 行きましょう。
正門が見えなくなったら省エネモードにしてください 』
エノ
「 明かりはどうしたらいいの?
ランプなんて持ってないし… 」
玄武
『 式神を使えばいい。
そうだな…明かり変わりなら朱雀がいいな 』
そう言うと玄武は式神の朱雀を出してくれた。
………………雀??
何で雀??
酉の式神なのは分かるけど……。
エノ
「 玄武…何処が朱雀なの??
雀じゃない! 」
玄武
『 暗闇に出れば分かる 』
私達は城下町の正門を出た。




