♥ エーミン城 8 / 寝室 3 / 獣化を認可しよう 4
セタちゃんは相変わらず泣いていて「 ……うぅ……ひっく………ひく……うぅぅ…… 」って声を上げている。
此じゃあ、まるで私がセタちゃんを泣かせてる悪者みたいじゃんね??
私だって泣きたいんだからね!!
エノ
「 ねぇ、セロ。
愛玩奴隷の何が駄目なの?
セタちゃんは家族だし、弟よ。
其は変わらないじゃないの 」
セロフィート
『 本来、亜人種は弱い人間に囲われて縮こまっているような存在ではないです。
守るよりも守られる側であり続ける事は、亜人種へ過度なストレスを与える事になります。
況してやセタは、誇り高き白狼族の男です。
主に守られるより、 “ 守る側になりたい ” と強く思うのは自然な事です。
セタを思うなら主として、セタの想いを尊重してください 』
エノ
「 尊重って……。
セタちゃんを尊重するって事はよ?
“ セタちゃんと●●●●するしかない ” っ事なんでしょ? 」
セロフィート
『 そうです。
何時迄も愛玩奴隷ではセタが不憫です。
弟としてセタに接するなら、1人の男として認めてあげてください。
ペットど同列では可哀想でしょうに 』
良くもまぁ、ぬけぬけと思ってすらない事をスラスラと言えるもんだわね〜〜!
セロフィートはセタちゃんの左隣に腰を下ろして座っている。
泣いているセタちゃんの背中を優しく擦りながら慰めてる始末な訳で──。
幾ら何でも、セタちゃんの肩を持ち過ぎなんじゃないの??
エノ
「 …………一寸だけ考えさせて…… 」
──どうしよう!!
此のままだと本当にセタちゃんと●●●●する流れになり兼ねない!!
──ハッ、そうだ!
私には手に負えない超絶過保護主義者の玄武が居るじゃないのよ!!
玄武は私の〈 守護り手 〉なんだから、きっと反対してくれる──筈よ!!
玄武だけは私の味方!!
信じてるからね、玄武!!
エノ
「 ──私、今から玄武に相談して来る!! 」
セロフィート
『 玄武さんに…です? 』
エノ
「 そうよ!
こういう大事な内容は3人だけで決めちゃ駄目だと思うの!
玄武とニュイちゃんも含めて家族会議をして決めるべきだと思うのよ!
玄武の意見も聞かないと! 」
セロフィート
『 玄武さんもセタの気持ちを尊重したいと思ってます 』
エノ
「 黙らっしゃい!!
玄武から直接聞かないと意味無いの!! 」
座っていたベッドから腰を浮かせて立ち上がった私は、寝室のドアノブを掴んで、ドアを開けた。
後ろから「 待ってぇ! 行かないでぇ! エノ姉さん! 」ってセタちゃんが私を呼ぶ声が聞こえるけど、私は振り返らずに寝室を出た。




