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67/665

No.67:146km/hストレート

《キャッチャー西口がタイムをとって村田のもとへ駆け寄ります。》




西口『カッカすんな。ランナーは俺に任せろ。』

村田『小野マジでムカつくな。セコすぎ。』

西口『別にルール違反してるわけじゃない。立派な戦法だ。まだ点とられた訳じゃないし、お前のいまのボールは相当走ってる。きちんと投げれば前には飛ばねえよ。』


村田『つーか、いいの?小野放っておいて。めちゃんこリードでかいよ。』

西口『お前が牽制下手ってばれてんだよ。』

村田『下手じゃない。』

西口『下手だよ。』


村田『ちぇっ。』

西口『牽制はしなくていい。二塁への首振りのリズムだけは毎回変えろ。それだけでもランナーは走りにくい。もしそれで走ってきたら俺が処理する。』

村田『分かったよ。首振りだけな。』








『プレイ!!』




西口(村田は確かにピッチングに関しては1年生離れしてる。だがフィールディングや牽制といった投手として他に必要なところは欠けてる。だから少しでも俺がサポートしてやらないとな。)




《ノーアウトランナー、一二塁で打席には4番キャプテン佐藤!!その初球!!》





ズバァァーーンッ!!!





【145km/h】





『ストライク!!ワン!!』



西口(よし。その球だ。)




《初球はアウトローに決まってワンストライク!》



佐藤(ふぅっ。このボールがコーナーに決まると相当打ちにくい…。)





西口(次はこれで。)





カクッッッ!




ブンッッッッ!!!


佐藤(くっ!スライダーか!)



《2球目のストライクからボールになるスライダーを空振りでツーナッシング!!》





ズバァァーーンッ!!!





《1球外にはずしてボール。カウントは1ボール2ストライク。バッテリー有利のカウントは変わらず。》




西口(打者には2球目のスライダーがちらついてるはず。インズバ決めるぞ。)



小野(全然牽制投げてこない。でも首振りのリズムも違うし、三盗のスタートも切りにくい。)



村田(このくそランナーめ。)



西口(そのイライラ、ボールにぶつけろ。)




村田(やり返さなきゃ気がすまねえ。)





《追い込んでからの4球目!!》





(くたばれ!!!)







ビュゴオオッッ!!!!!







佐藤(っ!?)






ズバァァーーンッ!!!!!!






【146km/h】




審判の右手が上がる。





『ストライク!!スリー!!!』






西口『よっしゃぁ!ナイボール!!』



《見逃し三振!!!自己最速146km/hで捩じ伏せた!!今日早くも10個目!!》



佐藤(いやー、今のはキツいかな…。)




村田『ざまあみろ!』





《4番佐藤が見逃し三振でワンナウト一二塁。まだ同点のチャンスの名関高校。続くバッターは5番佐々木。》




『5番、ファースト、佐々木くん。』




西口(このストレートが決まれば絶対に抑えられる。)





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