No.66:小野 晃平
邦南|100 0
名関|000
西口(くっそ。思ったより手こずってやがる。)
小宮(うーん。チャンスで1本が出ない。)
西口(でも内容自体は圧倒してるし、心配することじゃねえか。これ繰り返してればいずれ崩せる。)
(こっちの村田は絶好調だしな。)
『4回の裏、名関高校の攻撃は、2番、センター、小野くん。』
村田『………。』
西口(粘ってきたとしてもコイツにお前のボールを前に飛ばす力は無い。追い込むまではコース狙わなくていい。ゾーンに集めろ。)
《さあ今日唯一出塁している小野に対しての初球!!》
ビュッッ!!!
ズバァァーーンッ!!!
『ストライク!!ワン!!』
小野(初球から甘いコース。際どいところ狙ってカウント悪くするよりかは、初球からグイグイカウント取っていく感じだね。)
ズバァァーーンッ!!!
『ストライク!!ツー!!』
《先程フォアボールの小野を2球で追い込んだ!》
西口(よし。それでいい。)
小野(追い込まれても追い込まれてなくても、俺のやることは変わらない。)
カキーン!
《外角真ん中のストレート。カットしてきます。》
西口(相変わらずそれか…。高めで釣るぞ。)
ズバァァーーンッ!!!
『ボール!!』
西口(見てきたか。)
小野(うん。これでいい。)
《第4球!!》
カーン!!
『ファールボール!!』
《今度も真ん中近辺への速いボール!しかし小野もカットしていく!》
西口(前飛ばす気ねえなら………)
ズバァァーーンッ!!!
【143km/h】
『ボール!!カウント2ボール2ストライク!!』
小野(甘い球でもいいからって、ストライクで攻めてきても、それをカットすることができればどちらにせよバッテリーは厳しいコースを突くしかなくなる。)
カーン!!
『ファールボール!!』
西口(ちっ。スライダーで一気に決めるぞ。)
カクッッッ
カーン!!
《スライダーに体制崩されるもなんとかファール。2番小野、ピッチャーに多く球数を投げさせます。》
西口(厳しく行くぞ!)
ビュッッ!!!
小野(アウトロー!!これはギリギリか!?)
(クサい球はカットだ!)
カーン!
《これもファール!!》
小野(ふぅ…。今のは危なかった。)
西口(くっそ厄介だな………。)
村田(ウザすぎんだけど。)
《さあ追い込まれながらも次が9球目!!!》
西口(手が出ないところ、ズバッと決めるぞ!)
村田(くたばれ!インコースだ!!)
ビュッッ!!!
小野(………!!)
西口(まずい!)
ガツーーーンッッ!!!!
【144km/h】
小野(………よしっ!)
《デッドボール!!粘って粘って9球目をデッドボール!!!1打席目は10球粘ってフォアボールの小野晃平、2打席目も9球粘ってデッドボールを掴み取った!!名関高校はこの試合初めてのノーアウトのランナー!俊足小野が一塁です!!》
水谷(さすがっすね小野先輩。)
『3番、ショート、水谷くん。』
小野(まだ俺の仕事は終わってないよ。)
《マウンド上、村田直政、今日二度目のセットポジション。》
村田(くそが…。リードでけぇんだよ…。)
《一塁牽制!!しかしこれはセーフ!》
西口(走ってくるか?)
《もう一度一塁へ牽制。これも楽々セーフ。》
小野(ピッチング能力は確かにかなり高いけど、牽制は上手くないし、むしろ下手な部類。)
(俺がピッチャーの集中を邪魔して、バッター有利に………!)
《水谷への第1球!!》
ビュッッ!!!
水谷(甘い!!)
西口(真ん中じゃねーか!!)
カキィィーーーンッッ!!!!
村田(ちぃっ!!)
《これはセンターへ抜ける!!クリーンヒット!!名関は今日チーム初ヒット!!4回の裏、ノーアウトランナー、一二塁で4番を迎えます!!》
村田(なんだあいつマジ…。厄介すぎんだろ。)
小野(よし。甘くなったボールを強打。さすが3番だね。雄史。)
水谷(小野先輩のお陰っすよ。)
『4番、キャッチャー、佐藤くん。』
西口(小野に掻き回されたな。ほんとああいうタイプは面倒だ。)
『タイムお願いします。』
《キャッチャー西口がタイムをとって村田のもとへ駆け寄ります。》




