No.56:2回戦突破
西口『ナイピッチ。村田。褒めてやるよ。』
村田『ハッハッハ。どうだ見たか。7回18奪三振。』
西口『俺達の試合は翔真先輩や哲都目当てで結構プロのスカウトも来てるし、良いアピール出来たかもな。』
村田『プロ!俺プロになれるのか!』
西口『馬鹿かよ…。』
村田『むぅ!聞き捨てならんな!!』
西口『酒井!ちょっと来て。』
酒井『はい!なんでしょうか?』
西口『村田のやつ良いピッチングできてテンション高くてウザいから暫く相手してあげて。』
村田『おい西口!なんだそれ!ウザいってなんだウザいって!今日のヒーローだぞ!』
西口『よろしく酒井。』
酒井『まぁまぁ直政、今日は絶好調だったし、流石だね。』
西口『そんなことより、』
『翔真先輩、大丈夫ですか?』
大場『大丈夫か、どうかな?時間経って結構腫れてきたかも。』
西口『130キロ程度とはいえ硬式ボールが左手首直撃、あとはクロスプレーで捻った感じですよね。』
大場『おう。覚王山サイドに悪意は無いし仕方ないけどな。』
西口『すぐ病院向かった方がいいですよ。』
大場『おう。ミーティング終わったら川越監督がすぐ病院に連れてってくれるってよ。』
西口『3回戦は4日後で、昭明と名関の勝者です。』
大場『どっちが勝つだろうな。』
西口『昭明は確か秋も春も県大会出てますし、県立大会でベスト8とか好成績出してたんで、実力的には昭明ですかね。ただ名関が勝つかもしれないですし、そこは分からないですね。』
大場『この後の碧南市民球場の結果次第か。』
小野崎『お疲れ。平ちゃん。緊張した?』
平本『まぁな。あー、ヒット打ちたかったなー!』
小野崎『また次の機会に頑張ろ。お互いに。』
平本『おうっ!』
***
月曜日、1学期を締めくくる終業式
佳奈『野球部おはよっ!!』
酒井『おはよ。』
原田『おはよー。斎藤さん。』
村田『おうおう。お前か。』
佳奈『おっ。珍しく直が返事した!おはよ!』
村田『珍しいってなんだ。おはよう。』
佳奈『おお!おはようって返してくれた!さては昨日のナイスピッチングで気分が良いのね!』
村田『ハッハッハ!お前も観てたか。ハッハッハ!』
酒井『コイツ昨日からずっとこんなんでよ。ちょっと相手してあげて。疲れると思うけど。俺達くたびれちまったぜ。』
***
『うんうん。直、めっちゃスゴいピッチャーだったんだね!』
『ったく、気付くのが遅いなぁ君は。』
『ほんとご機嫌だね~。』
『ハッハッハ!』
『あ、次の試合はいつなの?』
『………。』
『?』
『逸也ぁ~。次の試合っていつだっけ?』
『お前はそんなことも覚えてねえのか。3日後だよ3日後。相手は名関だぞ。』
『だってよ。』
『3日後に名関かぁ。直は投げるの?』
『さぁね!ま、俺が投げるならキッチリバッチリ抑えてやるよ!』
『期待してるよ~。』
『任せなさい。』
(テンション高すぎ。すごい野球楽しそう。)
(でもなんかちょっとカッコいいじゃん。)




