No.47:二瓶 寿樹
牧原『相当速いぞ。追い込まれる前に仕掛けろ。』
砂川『わかってる。』
『2番、ライト、砂川くん。』
《ここで砂川が右バッターボックスに入ります。》
村田(さ、二人目もささっと打ち取っちゃいますか。)
砂川(牧ちゃんが全く手が出ず3球三振。)
《さあ2番砂川に対しての2球目、》
砂川(ここは………揺さぶって………)
《投げる!!》
スッ………
西口(セーフティ!)
《セーフティバントを仕掛けてきた!!》
村田(やらせっかよ。)
氷室(この場面、セーフティは勿論警戒してたぜ!)
コーン!
砂川(くそっ!球威に押されたか!)
《あーっと!これはバントがフライになってしまった!!キャッチャー西口がファウルグラウンドで捕球してツーアウト!!砂川も狙いは良かったんですが村田の球威が勝ったか!》
村田(ちょろいぜ。)
西口(まず初回、こいつの前にランナーを出さなかったことは良いことだ。)
『3番、サード、二瓶くん。』
右投げ左打ちの二瓶が左バッターボックスに入る。
二瓶『大場は温存?』
西口『はい。』
二瓶『へぇ~。やってくれんじゃん。』
西口『決してこいつも温いピッチャーじゃないんで。本気でかかってこないと痛い目見ますよ。』
《村田が第1球、投げる!》
ビュッッ!!!
西口(構えた通り、インコース低め!!ナイスボールだ!!)
カキィーーンッッ!!!
村田(は?)
西口(なに!?)
《これは痛烈に引っ張った!!!》
『ファール!!ファール!!』
《しかし打球は僅かにラインを切ってファール!さすが強打者二瓶、村田の速球にも振り負けません!》
西口(140km/hのインローギリギリ一杯を初球から…。コイツ、その辺の1回戦2回戦レベルの打者じゃねえなやっぱ…。)
村田(ほー。案外やるやん。三瓶ちゃん。)
西口(だが初球は取った。投げ急ぐなよ。)
村田(さっさと次のサイン出せ。)
西口(ここは1球外に外す。)
ズバァーーッンッ!!
『ボール!!』
二瓶(コイツの球種はデータによるとスライダーとカーブ。初球ストレートをジャストミートした俺に3球連続は無いと考えて良い。)
西口(次はこれでいく。打ち気を逸らすぞ。)
村田(えー。絶対あっちのがいいじゃん。)
《カウント1-1からの3球目、投げる!!》
ビュッッ!!
西口(バカ!高ぇーよ!)
カクッッッ!
二瓶(真ん中高め!浮いたカーブ!)
『もらった!!』
カキィィーーーンッッ!!!
村田『やべ……。』
《これも捕らえた!!打球は右中間を深々と破る!!!長打になりそうだ!!》
西口(ったくここで失投か……。)
《余裕のツーベース!ツーアウトから3番二瓶、右中間へのツーベースヒットでチャンスメイク!!浮いた変化球を逃しませんでした!》
西口『タイムお願いします。』
『タイム!!』
西口『なんだあの腑抜けたボールは。ツーベースで済んだから良かったものの、もう少し角度ついたら余裕でスタンドまで運ばれてたぞ。』
村田『わりわり。わざとじゃないから許せって。』
西口『初回ツーアウト二塁だ。次は4番の小泉。二瓶よりは劣るが、舐めたら今みたいにやられるからな。』
村田『はいはい。わかってるって。』
『4番、ショート、小泉くん。』
二瓶(ズミ。打てよ。)
小泉(おう。任せろ。)




