No.32:前キャプテンのメッセージ
───────ブルペンにて。
ズバァーーッンッ!!!
副島『ナイボール!!良い球キテるな翔真!!』
大場『あざっす!!』
村田(オラオラ…負けねえぞ!)
ズバァーーッンッ!!!
松坂『おっし!村田もナイスボール!!翔真からエースナンバー奪うぞ!!』
村田『もちろん!!ガハハハ!!』
副島(あの新1年の子は随分と自信持ってるな。実際ボールも1年生離れしているが。)
副島『よし来い翔真!!』
大場『……。』
ズバァーーッンッ!!!
松坂『ヒェーッ。相変わらずえげつないボールだな。』
副島『村田に触発されたな。』
大場『ミツルさん。次、ツーシームで。』
副島『おっ。出たな。新球種。』
ビュッッッ!!
ズバァーーッンッ!!!
副島『おぉ……。良いじゃねえか!十分通用しそうだな!』
大場『どーも。』
村田『けっ!ツーシームなんて小細工使わなくたって抑えられるっつーの!』
ビュッッッ!!!!
ズバァーーッンッ!!!
松坂『おっけぇ!良いストレートだ!』
副島(パッと見140キロ近く出てそうだな。)
(まぁ1年とはいえこんだけ投げられれば他校じゃエースだろ。)
(でも、)
ズッバァァーーーーンッッ!!!
副島(150キロ左腕が同じチームに居ちゃ2番手でもしゃーねぇか。)
***
投手陣がブルペンで投げ込む中、打撃陣はバッティング練習。
カキィーーンッッ!!
『ナイバッチ哲都!』
小宮『ラスト!!』
カキィーーンッッ!!!
小宮『ありがとうございました!!』
島谷倫『相変わらず質の良い打球飛ばすな。哲都。』
小宮『いえいえ、自分なんてまだまだです。バッティングでしか貢献できない今、この程度で満足してられないですよ。』
島谷倫『相変わらずお前らしい優等生発言だな。ピッチャー出来ないのはチームにとって確かに痛いが、こーなった以上出来ることをするまでだからな。左投げ頑張れよ。』
小宮『はいっ!』
***
慶野『監督、ゲージの片付け等は終わりました。ノックお願いします。』
川越『よし、今日は広くグラウンドが使える。内外野それぞれノックやったら、ケースノックしていく。』
慶野『はい。わかりました。』
川越『松坂!!おまえ外野ノックできるか?』
松坂『任せてください!キムタロ、補助頼む。』
木村『おっけー。』
川越『副島、倫暁は内野ノック参加して内野陣に思ったことアドバイス頼む。』
副島『はい。』
島谷倫『了解です。』
村田『ノックかー。また俺外野入らないとダメかな?』
酒井『何言ってんだ入れ。お前は外野守備まだまだ課題たくさんあるだろ。』
村田『ちぇーっ。外野きらーい。ずっとピッチングしてたーい。』
酒井『はぁ……。もっと向上心持ってこーぜ。』
***
川越『よし、今日の練習はここで終わる。練習にわざわざ手伝いに来てくれたコイツらにも感謝しろよ。』
『『ありがとうございましたっ!』』
川越『んじゃ、去年の戦士達を代表して、副島、一言頼む。』
副島『えー、去年のキャプテンの副島です。今年の3年は二人しか居なくて、コイツらが皆みたいな1年だった頃は人数足りなくてやばくね?ってなってました。でも、去年コイツらの努力もあって結果残すことが出来て、今までの比になら無いくらい1年生も入ってきて、OBの俺からしてもとても嬉しいこと感じてる。もうすぐ夏の大会が始まるし、それは文哉、翔真の最後の夏だ。だから、』
“最後までコイツらについていってやってくれ。みんな。”
慶野『……。』
大場『……。』
副島『今年こそ全国制覇の夢、叶えよう!俺達は応援してる!強化期間の残りも頑張ってくれ!!』
『『ハイッ!!ありがとうございました!!』』
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先輩紹介のコーナー
松坂 健祐
右投げ右打ち:大学1年:三塁手・左翼手
勝負強い打撃が持ち味のチームの元気印。パワーがあり3年夏県大会で3本塁打、甲子園で2本塁打。打順は主に6番だった。甲子園準決勝で延長12回の激闘に終止符を打つ逆転サヨナラタイムリーを放ちチームを決勝進出に導いた。
名古屋大学進学後も野球を続けていて、即レギュラーの座を獲得している。




