No.25:結衣入部と外野練習
『これから野球部でお世話になる、坂本結衣です!野球は初心者で、まだ分からないことたくさんあると思いますが、頑張っていこうと思います!よろしくお願いします!』
パチパチパチパチ…!!
氷室『念願のマネージャーだね。』
西口『あぁ。少しでも楽になる。助かるな。』
林『えらい可愛らしい子やな。何組や?』
酒井『俺とか優太とか、直政と同じA組。』
林『ほー。やっぱ狙っとるんか?』
酒井『そんなそんな。マネージャーと付き合うなんて嫌だよ。チームメートに変な意識させちゃうと困るし。』
林『せやな。それがええで。』
慶野『よし!グラウンド挨拶して、練習開始するぞ!』
『『ハイッ!!!』』
川越『4月30日か。』
『もうすぐ小宮が帰ってくるな。』
***
カキィーーーンッ!!
カキィーーーンッ!!
カキィーーーンッ!!
長澤『ナイバッチ!直政!』
小野崎『その打球いいね!』
村田(やっぱ俺って天才だわ~。)
カキィーーーンッ!!
西口『まさか村田がこんなにバッティングも良いとはな。』
氷室『そうだね。こりゃ、バットでもチームに貢献してもらえるかもね!』
西口『でもあいつ、どこ守るんだ?』
氷室『さぁ…。ファースト?外野?』
川越(投手としての実力も今の段階では申し分ない。練習試合では主にB戦を相手にしてとはいえ、通算4試合で23回投げてわずか1失点。だが、)
(打者としても20打数10安打の打率.500。本塁打2の打点6。1年だということを考慮しなくても十分だ…。)
(これは、登板しないときに打者としての起用も考えていきたいな。)
村田『あざしたー。』
川越『村田!』
村田『ういっす。』
川越『お前、次の内外野ノックではブルペンに入らずライトの守備に入れ。』
村田『イエッサー!』
川越『ピッチャー以外でも出られるように練習しろ。』
カキィーーーンッ!!
カキィーーーンッ!!
原田(逸也もいいバッティング!)
カキィーーーンッ!!!
酒井(よし。いい感じだ。逆方向を意識して…)
(引き付けてライナー!)
カキィーーーンッ!!
慶野『酒井ナイバッティング!いい打球だ!!』
氷室『逸也も良いね!今年の1年生めっちゃ良くない?』
西口『林、村田、酒井、小野崎あたりはかなりいい動きしてると思うな。』
氷室『他にも長澤とか、森山とかね。』
西口『そいつらも一芸に秀でてはいるな。』
カキィーーーンッ!!!!!
氷室『うっひょー!言ったそばから飛ばすねー!』
西口『森山だっけか。体はデカイし、長打力は抜群っぽいが、如何せん確実性がな。』
氷室『まあまあ。まだ1年生の最初だし、そこは多目に見てあげようよ。』
西口『いや、もうすぐ5月だ。夏も近づいてる今、甘ったれたレベルで練習されても困る。』
***
打撃練習が終わり、内外野連携の守備練習。
西口『外野ボールセカン!』
『『しゃぁぁ!!』』
カキィーーーンッ!
西口『ライト!落ち着いて処理しろ!!』
村田『おっけーおっけー!』
西口『………。』
林『アホヅラ!中継や。ここまで伸ばせぃ。』
村田『くぅームカつく!なんでテメーがセカンドなんだよ!』
ビュッ!
林『スローの質はその感じでええで~!ナイボールや。』
村田『けっ。』
西口(村田の外野守備…、スローイングはさすがピッチャーだけあって問題ない。ただ打球までの入りが不安だし、球際も強くない。慣れてないってこともあるだろうがやや不安だな。)
小野崎『直政!今のは打球に一直線で走るんじゃなくて少し回り込んで余裕を持っていい打球だよ!セカンドに行かせなきゃいいんだから!』
村田『へいへーい。』
カキィーーーンッ!!
小野崎『ライトバック!!』
村田『思ったより伸びる??』
バスッッ
ポロッ…
村田『やべ…。』
小野崎(えー!今の落球する!?)
西口『落としたあとすぐ拾え!!それ以上無駄に進塁させるな!!』
村田『ちぇーっ。』
林『アホヅラァ!お前すぐ拾わなアカンに決まっとるやろ!インプレー中に気ィ抜くな!』
村田『うるせえクソ関西人!』
川越(外野守備は下手くそだな…。でもあの打撃を見てピッチャー以外ではベンチってのも勿体無いんだよな…。)
西口『結衣ちゃん!ボールお願い!』
結衣『あっ!はい!』




