No.24:部活後の帰り道
練習も終わり、村田と酒井は自転車で下校中。
村田『ふぇーっ。今日の練習も疲れたー。さっさと家でシャワー浴びてえなぁ。ついでに眠いし腹へったし。』
酒井『そうだな。』
村田『んじゃ俺んちこっちだから。また明日な。』
酒井『おう。朝練遅刻すんなよ。』
村田『だいじょーぶだいじょーぶ。』
村田『あー疲れた。マジこんな走り込む必要あんのかよ。だっりぃ。早く寝てえ…。』
『ねぇ、直じゃない?』
村田『ん?だれ?…ってお前…!…なんで?』
佳奈『逆にこっちが聞きたいよ。直って家この辺だったの?』
村田(うわぁ…。メンドクセェ奴に絡まれた…。)
佳奈『なに黙ってんの?』
村田『そ、そうだよ。お前こそなんだ?この辺に住んでんのか?』
佳奈『うん。あれ?直って中学違うよね。』
村田『俺は城海中。』
佳奈『あ!わたし隣の若山中!』
村田『へー。そーですかぁ。』
佳奈『まーたどうでもいいってカンジ?ひどいなぁ。せっかく地元近いのに。』
村田『基本的にお前のことはどーでもいい。』
佳奈『そこまで言う!?ちょーっと流石に冷たくない?』
村田『お前は俺が眠いときに限って話しかけてくる。タイミング悪すぎんだよ。』
佳奈『ごめん…。』
村田『は!?泣いてんのか!?ごめんごめん言い過ぎたよ!!』
『うっそー!直ったら騙されたーっ!』
村田『お前………。』
佳奈『まあまあ、そんな怒らない怒らない!部活後で疲れてねむいのはわたしだって同じなんだからね!』
村田『…は?部活後?お前なんか部活入ってんの?』
佳奈『何よ。今更?バスケやってるんだけど。』
村田『ん?まさか若山中でもバスケ部だったとか言うなよ?』
佳奈『そうだけど。なにか?』
村田『…へ?若山中の女バスって全国上位常連じゃね…?』
佳奈『そうかもね。一応レギュラーだったけど。』
村田『マジ!?お前案外スゲーんだな。俺はいま猛烈に驚いてる。』
佳奈『ちょっとは見直した?こう見えてインハイ予選直前でピリピリしてるんだよねぇ。』
村田『若山中でレギュラーってことは1年から出れるんじゃね?よく知らねえけど。』
佳奈『出れたらいいね。たぶん出るけど。あ!応援来てくれてもいいんだよ!?』
村田『誰が行くか。俺は練習で忙しいんだよ。』
佳奈『だよね!ま、わたしは直の夏大楽しみにしてるから!』
村田『それはどーも。てかよ、なんでお前そんなバスケ上手いのにもっと強豪校行かねえんだよ。推薦とかいろいろあったんじゃねーの?ウチ、部活動は盛んっぽいけどバスケはあんま強くねーだろ。』
佳奈『うーん、女バス強いとこっていったら桜偕学園とか、名古屋立星とかだと思うんだけど、私立はわたしの中ではお金かかるから無し。他の高校いくとなると勉強の質も落ちちゃうし…だったら邦南でいいかなって。いつか邦南を全国に連れていくつもり!』
村田『ふーん。』
佳奈『ねえ、ちゃんと聞いてた?』
村田『あんまり。眠くて話が入ってこない。』
佳奈『直から話振ったんでしょうが!!!』
村田『痛い痛い痛い!!ほっぺをつねるな!』
ピリリリリリリ!!
ピリリリリリリ!!
佳奈『あ、お母さんだ!』
村田(はぁ。早く解放されてぇ。)
佳奈『もしもし~?…、あっ!うん!いや、練習終わって公園でちょっと自主練して今帰ってるところ!…うん!あと5分くらいで帰るよ!ごめんね~!』
村田『ママさんか。』
佳奈『うん!お母さんも心配してるしそろそろ帰ろっか!』
村田『帰ろう帰ろう。』
(やっと解放されたぜぇ~!)
佳奈『なに喜んでんのよ。』
村田『よ、喜んでなんかないっすよ~!』
佳奈『わっかりやすいな~。あ、ここわたし左だから!じゃあね~!』
村田『おう。』




