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神の眷属

 僕は神。簡単に言えば君より上位の存在さ。


 そんなの聞けば分かる。


 リビィは一々言わなくても理解できると楽しんでいた食事を邪魔されたからかいつに無く不機嫌だった。


 まぁ、そんなに機嫌悪くしないでよ。君にとっても良い話だから。


 この神という強者から嘘を言っている気配を感じなかったリビィは取り敢えず心を傾ける事にした。


 あれ?よく僕の言葉の聞き方が分かったね。


 リビィの行為は神の声をよく聞く方法としての最適解であることをリビィは直感して行っていた。

 その事を後々に教えようと思っていたので、教える前に実践した事を純粋に驚いていた。


 なんとなく、アンタの言葉は音を介してないのはすぐに分かったから。耳以外を傾けようとして俺の直感が心だと言っていたから。やっただけだ。


 リビィの種族は音を多用する種族のため音には敏感なのである。そこから神の声の聞き方を推測したのである。


 うん。君は会話しやすくて良いね。


 リビィの空気を読む特技は神にも好評のようだ。


 早速だけど、君、僕の眷属にならない?


 眷属?


 神がいう眷属という言葉の意味をリビィは知らなかった。

 だから、リビィは神に聞き返した。


 まぁ、いきなり言われても分からないか。簡単に言えば僕の手下にならない?家族という解釈でも良いよ。


 家族と手下では扱いが全く違う気がするが、そもそも俺は家族になった場合、立場は何処になるんだ?


 僕にはまだ眷属がいないから。僕の伴侶枠にもなれるんだよ。


 ニヤニヤ笑みを浮かべている表情だけが脳内再生されるのをリビィは感じていた。


 神は雌なのか?


 雄の自分に伴侶枠を提供しようとしているところから神が雌なのではないかと推理した。


 僕は産まれたてだからね。まだ性別が固定されていないから。強いて言うならどっちもかな。


 雌雄同体の魚もいたのでそういうものかとリビィは今までの知識を活かして考えた。


 魚と一緒にしないでほしいけどそんな感じだよ。で?どうする?


 不機嫌そうにしたが一瞬にして切り替えて再度提案してきた。


 俺にメリットはあるのか?その眷属って。


 まぁ、当然聞くよね。勿論あるよ。


 その言葉を待っていましたと言わんばかりのセールスマンのようなリアクションをしながら神は説明し出した。


 まずは僕の神としての特徴が君の今の種族としての特徴と掛け合わされてより強力な唯一無二の能力になるよ。それに種族としても僕の眷属としての種族に変化する。


 流石に今の種族から掛け離れるのは仲間(ビレイと特にメル)からリビィだと認識されるか疑問なんだけど。


 リビィの心配は意味不明な姿になることへの心配ではなく仲間に認識されるかが心配だと言う。


 安心して、僕の眷属の姿は変幻自在だから。元の種族にもなれるから安心したら良いよ。まぁ、変身初心者の君だと産まれた瞬間黄身のようなヘドロ液体姿かもしれないけど、能力に慣れたら元通りだから。大丈夫だね!


 いや、何も大丈夫じゃない。何日か経って自分に戻っても偽物確定だろう。


 あの空気を読まない奴が変身後の自分を読めるわけがない。とリビィは確信していた。


 圧倒的なデメリットじゃないか。


 そんな事ないよ。実は貴方の群れから他にも僕の眷属候補がいるから。君がなってくれても産まれるまで時間があるから。それまでに僕の眷属を認知させるから大丈夫だよ。


 元からこの神はリビィを眷属にする為に考えれるデメリットを無くそうとしていた。


 うーん、やっぱり断る。


 なんで?!!


 神はここまでしようとしているんだから眷属になってくれるものだと考えていた。

 その衝撃は海が荒れるほどだった。


 だって、アンタ、俺のこと本気で欲しがってないでしょ。


 ……………………………………………………


 俺は日頃から空気の読めない奴(メル)に鍛えられているからかアンタのことも何となく分かる。そして、アンタには俺に対しての欲求が少ないと言うより……………変?


 詳しく読もうとしてもよく分からなかった。空気を隠してる訳でも空気が出にくい訳でもない。何か変な感覚をリビィは味わっていた。可笑しな味だ。


 へぇ〜君は本当に心を読めるんじゃない?


 そんな事は出来ん。


 メルにも同じ事を言われたなと昔を思い返していた。


 でも、100%君が欲しい、君以外いらないと思っている僕も本当の僕さ。嘘はついていないよ。


 ……………本当に変な味。


 色んな空気を纏っている。

 空気を読むのが下手な奴でもなくても一番上に纏っている空気しか分からないだろうとリビィは感じていた。

 それでもリビィには分かったと言うより声が聞こえた一瞬にして読み方を理解したと言う方が近い。それでも斬新すぎるものなせいで頭が痛くなってきていた。


 それでも最新部の僕を感じ取るなんて………本当に欲しくなってくるよ。


 っ!


 今まで感じたことの無い悪寒と恐怖をこの神からリビィは感じた。おばあちゃんを認識した時ですらこんなヤバいものを感じなかった。


 アンタが100%欲しくなった時にまた誘ってくれ。そしたら受けるよ。アンタはメルと同じくらい面白そうだ。


 そう。なら、君も面白くなってね。


 その瞬間、神の気配は煙のように消えていった。

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