下着の
完結済み表示にしてしまいました。
間違いですまだまだ連載していきます。
修正しましたが前書きにも載せておきます。
誤解させてすいませんでした。
教えてくれた人助かりましたありがとうございます!
目が覚めてから丸2年が経った。
僕は杖なしでも歩くだけならできるようになった。
走るとバランスを崩してコケてしまうこともあるが日常生活を問題なく送れるようになっていた。
そしてついに退院の日になったのだ。
今までお世話になった先生や看護師さん、それにトレーナーさんがお見送りをしてくれた。
特にトレーナーさんは涙を流しながら喜んでくれた。
別れ惜しいのか中々手を離してくれなくて母さんに半ば強引に引き離されてたけどそれもまぁ賑やかで嬉しかった。
家に帰る途中の道。
母さんの運転する車で家族四人一緒に帰っていた。
車の窓から外を見ると10年前とは景色が違って見えた。
視線が上がり遠くまで見通せる。
高くそびえる高層ビルや、鉄道の線路に駅。
そして歩く人々がよく見えた。
前と比べると人が増えたように感じた。
そしてもう一つ。男の人が確実に減っていた。
たしか前に街を見たときは3割弱は男性だったはずなのに今は1割にも満たない。
入院中にテレビのニュースで男性の割合が年々減少してきていると言われていたがここまでとは思わなかった。
窓の外を眺めていると蒼海ちゃんが話しかけてきた。
「お兄ちゃん?外がそんなに気になるの?」
蒼海ちゃんは僕の顔をじっと見つめている。
「うん。気になるっていうか、昔と変わったなって。赤ちゃんの時のうっすらとした景色だけどね」
「そんな昔のことまで覚えてるの?!さすがお兄ちゃん!」
「え?う、うん…」
蒼海ちゃんは何かと僕を褒める。
悪い気はしないけど、なんだか恥ずかしい。
入院中、僕はニュースの内容がうまく理解出来なくて蒼海ちゃんに聞いたことがあった。
「あ、そうだ。ねぇ蒼海ちゃん?さっきテレビでやっててよくわからなかったんだけど、学校のプールって男女別々なの?なんかプールに男女一緒に入れている学校が問題になったとか言ってて…」
「……お兄ちゃん、プールが男女別々っていつの間に知ったの?!」
「え?いや、知ったというかそうなのかなって―――」
「お兄ちゃんすごい!そんなことまでいつの間に覚えてたの?!学校の先生にも教わってないのにすごい!さすがお兄ちゃん!」
「いやだからどうなのかなって―――」
「ねぇお兄ちゃん!わたしに色々な事教えてっ!わたしお兄ちゃんから教わりたい!!」
と言った感じに僕が成すことほぼ全て褒めてくる。
慕ってくれているのは喜ばしいことなんだけど、慕われる理由がいまいちわからないから素直に喜べない。
「ねぇねぇお兄ちゃん!今度わたしとお買い物行こ?お兄ちゃんの洋服選ばせて!」
「う、うん。いいよ。ただあんまり遠くには僕行けないからね?」
「あー蒼海ちゃんったらずるいー。ママも蒼空くんの洋服選びたいのにぃ」
母さんが運転しながら話に入ってきた。
「それじゃーママも行く?」
「もちろん!沢山選んじゃうわよ!」
「うん!わたしも沢山お兄ちゃんに選んであげる!!」
二人は盛り上がっている。
そこに父さんも加わっていく。
「二人とも何言ってんだ!蒼空くんはもう10歳になったんだぞ?下着のこともあるし、初めに父さんと二人で行ってからだ!」
「「えぇーー……」」
二人は息を揃えてうなだれる。
「ねぇ父さん?下着の事って何?」
「パパ」
「え?」
「パ!パ!」
「………ね、ねぇパパ?下着の事って何?」
「おう!それはな!!」
父さんはたまにめんどくさくなる。
未だにパパと呼ばせようとしているらしくたまにこういった事をしてくる。
初めのうちは照れたり恥ずかしくて父さんとしか呼べなかったけど、慣れてきてからは素直にパパと呼んでいる。
明らかに感情のこもっていないパパ呼びでも父さんは呼ばれる度に声のトーンを2つ程上げて喜んだ。
「蒼空くんも10歳になっただろ?そろそろ下着つけなきゃなってことだよ。ほら、父さんこの前病室で見せたろ?」
「あ、あぁ……ブラジャー…だっけ?」
「蒼空くんのブラ?!」 「お兄ちゃんのブラジャー?!」
「蒼空くんそんな堂々と言わなくてもっ……ほら、女二人が反応しちゃったじゃないか……」
「ねぇ!どんな色にするつもりなの?!」 「やっぱりお兄ちゃんには青でしょ?!」
「うるさいよ二人とも。今は蒼空くんと大事な話。」
興奮した二人を父さんがいなす。
ブラジャー。前世では女性が付けていたもの。
希に男性もつけていたがほんの一部に過ぎない。
しかし、この世界のブラジャーとは男性下着の事をいう。
僕も最近気づいたのだが、前世と比べて微かに胸が柔らかい。
柔らかいというか、少しふっくらとしている。前世の女性に比べるとまだまだだが、僕の知っている男の胸とは違っていた。
赤ちゃんの時に男から母乳が出るのは身を持って知っていたがまさかこんなに早く膨らんでくるとは思わなかった。
父さんを見る限り大人になっても見た目にはそこまでわからないが確実に胸は出来ていくらしい。
前世での巨乳と呼ばれていた程にまではならないとわかっていても多少不安にはなった。
(前の世界でいたみたいな巨乳になったら恥ずかしすぎる…)
僕は心底そう思った。
ブラジャーが男性用なら女性は何をつけているのか?
それはさらしである。
この世界の美的感覚でいうと、女性の巨乳は恥ずべきことらしい。
よってさらしで胸をつぶす。
男性が胸を隠すなら女性は逆に出してもいいのではないかと思ったがそうではないらしい。
この世界の女性にとっての胸とは栄養を蓄えておくための貯蔵庫のようなものらしい。
遥か昔、狩りをしていた頃は胸に栄養を蓄えてより長時間狩りへと没頭していたそうだ。
そしてその胸を出すということは、己の貯蔵庫を丸裸にしているようなもの。
女性は恥ずかしさからではなく防衛本能として胸を隠してきたのだ。
そして現代、狩りの必要がないのに胸の大きい女性は野蛮だとか栄養の取りすぎだとかで貶される。
なぜさらしをつけていると知っていたか。
それは母さんが僕をお風呂に入れたことがあったからだ。
僕がまだ杖をついてやっと歩けていた頃、お風呂に入る練習だといって父さんと一緒に病院のお風呂に入っていたことがあった。
お風呂は介護用の広い浴槽と浴室。
何回父さんと入っていたのだが、検査とかぶってしまい父さんがいるうちに入れない日があった。
その日の夕方。母さんがお見舞いに来たとき僕がいつもと違うと気づいた。
いつもならシャンプーの香りをさせているのにそれがないと母さんは言った。
よくそんなこと気がついたなと僕は思ったが、そんなことは言えず素直に入れなかったと伝えると母さんは興奮気味に「ママとお風呂にはいりましょう!!!」と。
僕はかなり躊躇したが母さんの強引なアピールには勝てなかった。
看護師さんや先生も「お、お母様でしたら…」と引き気味に了承。
結果母さんとお風呂に入ることになり、その時に母さんのさらしを見た。
「そういうことだから、蒼空くんとの初買い物はパパの特権になります」
「「はぁい………」」
そんな三人の会話を聞きながら僕はブラジャーをつけている自分を想像して別の意味で項垂れるのであった
夏コミのカタログ読んでたら更新がこんな時間に……
冬コミでてみたいなと思う今日この頃




