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放課後の生徒会室。
テストが終わり補習参加者の数が確定した事によって準備に追われていた。
「会長ぉ〜っ!これ全員補習やったら15部屋くらい教室使っちゃいますよぉ!」
「ならば使えばいいだろう?何か問題が?」
「掃除はどうするんですかぁ!終業式後の大掃除で机とか片付けちゃうからセッティングもしなきゃなんですよぉ?!」
「そんなもの、補習参加者に初日から指導するさ。先生達にもそう伝えておこう。」
「うぅ……絶対みんな生徒会のこと恨むよぉ……」
「恨まれるくらいで学力が上がってくれるのなら私は喜んで恨まれよう。」
「そんなこと言えるの会長だけですってば!」
「それは君の心掛けが足りない証拠だな。」
「うグッ」
これ以上はまずいと判断して副会長は黙ってしまう。一方掴魅会長はまったく……とため息を吐いていた。
「それにしても先程までは大変だったな。生徒達があんなに押し寄せるとは」
「……まぁ、みんな補習受けたくないですもんね。そりゃ抗議にも来ますよ……」
「あれは抗議だったのか?私にはただの言い訳や言い逃れにしか聞こえなかったが」
「そうでしょうね。じゃなかったら片っ端から論破なんてしないですよほんとに……」
掴魅会長は抗議に来た生徒一人一人の文句や言い訳を聞いては真正面から論破して心を砕いていった。
論破された生徒は夏休みが=終わったと絶望しながらトボトボ帰路についたのである。副会長から見たらあまりに悲惨でこっちが可哀想になってくるほど。
「はぁ。絶対2学期山ほど抗議の手紙来るよ……はぁ。」
副会長が先の悩みに項垂れていると、コンコンと生徒会室の扉が叩かれる。
「はいはーい。どうぞ〜?」
「失礼します。」
副会長が返事をすると女子生徒が1人、扉を開けて入室してきた。
「えーっと?」
「1年A組の岡部舞桜です。生徒会長の掴魅先輩にお話があって来ました。」
「あ、なるほどなるほど。ちょっと待っててくださいね。会長ー?またお客さんですー!」
「む?そうかまだ残っていた生徒がいたか。」
「お時間頂いても大丈夫でしょうか?」
「あぁ構わないよ。それにしても1年生だというのに礼儀正しいな。先程まで来ていた生徒達とは雲泥の差だ。岡部……舞桜くんだったかな?」
「はい。よろしくお願いします。」
「こちらこそ。それじゃあここじゃあ作業中で落ち着けないから隣の準備室で話そうか?」
「はい。」
「それじゃあ副会長、また少し話をしてくるよ。」
「どうかお手柔らかにお願いしますね会長……」
副会長はあの1年生も絶望にくれるのかと思うと悲しくなってしまった。
「さて、それじゃあ舞桜くん……そう言えば今回のテストで1年生の最上位が同じ名前のような気がしたがもしかして君か?」
「はい、私ですね。1年生では1位だったと思います。」
「おぉやはりそうか。そんな成績優良者が私になんの話だい?補習のことではないんだよな?」
「いえ、補習のことでお話があります。」
「うん?君は補習対象者ではないんだろう?なにか不満があるのか?」
「私の知り合いが1人、補習対象者になりました。名前は野上蒼空といいます。」
「野上蒼空……たしか私と同じ小学校だったような……」
「よく覚えていらっしゃいましたね。はい、その通り先輩とは同じ小学校でした。私も同じです。」
「ああやはりそうだったか。君も名前だけじゃなく見た目も覚えがあると思ったんだよ。確か委員会で顔を合わせたことあったよな?」
「はい。その節はどうもありがとうございました。」
「そんなかしこまらないでくれ。私だって今思い出したばかりだしな。」
「……」
「おほん。それで、その蒼空くんと言ったか?」
「野上くんです、先輩」
「む、そうか。それで、その野上くんの補習がどうかしたのか?」
「はい。彼はテスト中体調が思わしくありませんでした。その為1教科だけラインに届かず補習の対象に。」
「……そうか。つまり、体調不良のせいだったから補習は勘弁してくれと言いに来たのかな?」
「その通りです。」
「残念だが却下だ。例え体調不良だったとしても結果は結果だ。体調が思わしくない生徒でも点数を超えたものもいるし、何よりテストだとわかっていたのなら体調を整え万全を期して挑むのも必要だと言える。」
「彼の体調不良は突発的な物で予防のしようがありません。」
「だとしてもだ。それは他の生徒全員に起こりうるものだし、彼だけを免除にしてしまえば他の生徒に示しが付かない。これを聞いた他の生徒が『私も体調が悪かったんです』と言い始めたらどうする?それこそ収集が付かなくなる。残念だが補習は決定事項だ。」
「免除を他の生徒に聞かれなければいいんですか?」
「駄目だ。なぜならもう私が知ってしまった。そして私が認めない理由の1つに彼本人が来ていないというのもある。なぜ本人ではなく君なんだ?不満があるなら本人が直接来るべきだ。」
「彼は男子です。先輩のような気迫のある女性と面と向かって意見が言えると?」
「愚問だな。そんなことすらできないのなら不満を持たず黙って従うべきだ。」
「……そうですか。」
目の前の1年生がふぅとため息をついた。
諦めたのか?と掴魅会長は思った。あぁ、また一人正しくできたと。
「じゃ、もういいです。あんまりこういうのしたくなかったんだけどなぁ……」
再び口を開いた生徒は雰囲気ががらっと変わっていた。
先程までのかしこまった態度ではなく、どこか幼く、そして、無邪気に。
「せんぱーい。これ、わかりますか?」
そして彼女は1枚の写真を見せてくる。
その写真に写っているものを見た掴魅会長の額には汗がにじみ出てきていた。
なんだかんだ更新できるときはするのよねん
そしてこまめに宣伝していくよ
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