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34話 連れていかれた少女

「はぁ……彩華が言えないなら代わりにパパがお手本見せてやるよーしょうがないなぁー!秋羅くん!俺の名前は改めて言うけど佐藤竜一、お前の亡くなった妻の吉田美穂のセフレで!そこにいる彩華は俺と美穂の子供……簡単に言えば美穂の隠し子だなw」


 はぁ!?……こいつは何を言ってるんだ?なんの冗談だ?何が言いたいんだ?なんて言ったんだ?


 竜一の言葉に俺の脳内は混乱し、脳みそが動いてくれなくなる。


「いやぁぁ!……」(ドンッ!!)


 背後から悲鳴と膝からくずれ落ちる衝撃音が聞こえる。


 混乱し尽くした俺の脳みそは背後から聞こえる衝撃に本能から自分の顔をそちらへと動かす。


 俺が見た先には涙を大量に流す彩華ちゃんがいて、最悪なことに俺と彩華の目が合ってしまう。


 否定して欲しい……


 今更無理があるというのに俺の脳はそんな希望的な観測をしてしまう。


「ごめなさい……」


 彩華ちゃんは涙の溜まった目元をひしゃげながら俺への謝罪を言うと頭を抱えて崩れ落ちる。


 その彩華ちゃんの言動が竜一の発言の正当性を証明してしまい、俺の目元からも自然と涙が落ちる。


「おいおい!2人とも泣くなよぉ俺だって泣きたくなるだろぉ……俺だって最愛の娘が突然居なくなって心配だったんだぞぉ……」


 背後から感情なんてこもっていないどこまでも人を馬鹿にするような言葉の羅列が聞こえるが、もう怒りすら沸き上がらない。


「ってことで!彩華は連れてくから!……行くぞ!彩華!」


 そう言って竜一は彩華ちゃんの手を掴んでそのまま無理やり立たせてそのまま連れて行った。


 彩華ちゃんは一瞬俺の方を見たが、俺が視線を逸らすと、諦めたように連れて行かれて行った。

お読みいただきありがとうございます!!


明日、朝6時に35話を投稿します!35話も読んでいただけるとありがたいです。


また、面白いと思っていただけのなら評価・レビューいただけたら幸いです

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