17話 帰宅といたずら
「ただいまぁ~~!!疲れたぁ~」
俺は疲れ切った体を引きずりながら玄関を開け放つ。
「おかえりなさい!秋羅さん!ご飯にしますか?お風呂にしますか?それともわ・た・し??」
玄関で俺の帰りを待ち構えていたであろう彩華ちゃんはエプロンの下に短パンとチューブトップという過激な恰好で甘えた声で誘惑してくる。
彩華ちゃんの香しい誘惑に俺の心臓の鼓動が波打ち、俺の中の本能が牙をむき始める。
(バチンっ!)
「いったぁ~!!!秋羅さん!なにするんですか!!」
おれのデコピンがヒットした彩華ちゃんは頭を押さえながらもだえる。
「前も言っただろ?あんまり大人を舐めるなって!そろそろ本気で怒るよ!!」
「私的には~怒るんじゃなくて、襲ってほしいんだけどなぁ~」
その時仕事による極限の疲労を背負っていた俺の理性の意図が切れる。
「…………」
俺は黙って彩華ちゃんに近づき、細く小柄な肩を両手で掴む。
俺が肩に触れた瞬間彩華ちゃんの肩がビクンッと揺れたが、その揺れを無理やり止めるように俺は彩華ちゃんの肩をがっしり掴む。
「……秋っ羅さん……!?」
彩華ちゃんは眉間にしわが寄るくらいに目を強くつぶり、目元からは一つの雫が零れる。
俺はそんな怖がる彩華ちゃんの姿に罪悪感を感じつつも痛い目を見ることは彼女に必要なことだと自分に言い聞かせつつ、彩華ちゃんの肩から手を外してポケットに手を入れると中に入っている地獄の仕事を耐えきるために小腹を満たすため入れておいたチョコレートを取り出し、包装を開けて肩に置いてあった手がなくなったことで瞳と口を開けかけていた彩華ちゃんの口に突っ込んだ。
「ふぇ!?……モグモグ……あみゃい??」
急に口の中に甘いものをほおりこまれた彩華ちゃんは口広がる甘味に疑問符を浮かべる。
「ほら!怖かっただろ?」
子供を諭すように言うと彩華ちゃんは目元の端を赤く染めながらこっちを睨んでくる。
「今は……怖がりました……けど……急だったからで!!次は……受け止めます!」
彩華ちゃんは少し怒鳴るよう言うと逃げるようにリビングへと向かって行った。
「はぁ……少しは効いたみたいだが……諦めてはくれないか……」
そう言った俺は頭をポリポリとかきつつも口角は自然と吊り上がっていた。
お読みいただきありがとうございます!!
明日、朝6時に18話を投稿します!18話も読んでいただけるとありがたいです。
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