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転生したトリマーがもふもふ尻尾なケモ耳娘と旅に出る  作者: ひょーう.CNP


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41話 特訓と新しい仲間

 翌日、全員体調万全で朝を迎えた。

 マッサージの効果が出たのか、全員リラックスして眠りにつく事が出来て快眠だった。

 カエデとメイラン2人に挟まれて一緒に寝たのだが、それが気にならないくらいに熟睡したと思う。


 さて、今日はゼミラさんから1日ずっとどちらかの種族に変身したまま過ごすように言われているので、どっちにするか2人と相談するとしよう。


「さて、今日1日変身して過ごすわけだが……狼人族とドラゴン族、どっちで武闘会出た方が良いと思う? それで今日の変身先が決まるんだが」

「狼!」「ドラゴンね!」


 カエデが狼、メイランがドラゴンときた。まぁそりゃそうだよな。


「狼の方が素早く動けるからね! 素早いからこそ魔法だって打つ際の距離感を保てるし、ご主人様は狼人族になるべき!」

「いいえ! ドラゴンになるべきよ! 敵を翻弄出来た所で硬い敵には有効打にはなりにくいわ。ドラゴン族ならパワーあるし、空も飛べるから魔法だって安全に放てるわ! そしてなりより、魔法が使えない近接系冒険者には一方的なアドを取れるのが大きいわね!」

「それを言うなら魔法合戦になると五分五分になるよ! 狼なら魔法打たせずに倒せるのに!」

「なら硬い敵には狼でどうするのかしら? パワーのない狼じゃ有効打はないんじゃないかしら?」


 2人が言い争いしている。

 若干自分の種族に変身して欲しいっていう欲望が見える気がするが、根本は俺の勝ち筋をみて言ってくれてるのでツッコミはしない。


「まぁまぁ、双方に利点と欠点があるってことで……粗探ししてても仕方ないし、メリットとデメリットをまとめて総合的に判断しよう」

「分かったわ」

「分かった!」


 暫く意見を出し合って話し合ったものの、度々カエデとメイランがヒートアップしてしまう為、その度に俺がなだめて収めている。

 これ今日中に決まるのか……?

 不安でもういっそ、俺が独断で決めてしまおうかも若干思ってしまう始末だった。


 結局30分以上話し合ったが決まらず埒が明かないので……最終的には俺の判断で、特訓してより戦いやすい方に変身する事に決めた。

 2人は渋々俺に従ってくれたが、少し不満そうなのは否めない。

 変身しない方にはフォロー入れないとな……と、考える俺だった。

 

 ちなみに変身時間だが、とある一言ですぐ解決したのだった。


「ご主人様、そう言えば鑑定スキルあったよね? あれって知りたいスキルの効果を結構詳しく鑑定出来たはずだから、効果時間とかも鑑定に出たりしないかな?」

「あっ」


 確かにそうだ。食材等に鑑定する事はあれど、自分のスキルを鑑定は長らくしてなかったから忘れてた。そういえば自分のスキルを鑑定出来たんだったな。


「鑑定!」


 変身【自分と絆を紡いだ仲間の種族へと変身する事が出来る(変身した種族の見た目や種族の特性が自分の身体に反映され、その対象の仲間のスキルが使用可能となる)効果時間はスキル解除するか魔力が尽きるまで、ダメージや状態異常では解除されない。絆を紡いでいない仲間が対象ならば見た目だけの変身となる】


 やはり、鑑定したい部分を意識すると鑑定結果がより詳細に出てくる。


「ご主人様、どうだった?」

「あぁ、魔力切れまではずっと続くらしい。更にはダメージによる解除はないんだとさ。まぁ巨大トレントと戦ってても解ける事がなかったから察してはいたが」

「なるほど! さすが神から貰ったスキルだね」

「流れ者なのは出会った時に知ったけれど、鑑定スキルもあったのね」

「そう言えば、メイランの前では使ったこと無かったな。目に見える物や知りたい対象のスキルとかを鑑定出来るんだ。しかもイメージすればより知りたい鑑定結果を求める事も可能らしい、こんな風にな」


 俺はステータスを可視化してメイランにも見えるようにする。


「なるほどね……ん? 動物愛好家の加護?」

「そうか、これもメイランには話してなかったな。俺は前世からもふもふが好きでな、動物が好きで好きで神様から相応しい加護を貰ったんだ。動物から少しだけ愛されやすい加護なんだとさ」

「へぇ……あぁなるほど、それでカエデが……」


 メイランは隣りに居るカエデの方を見て納得顔をしている。


「え? どうしたの?」

「いえ、何でもないわ。本題に戻るけれど、変身は今日1日変身し続ける必要はない訳ね?」

「そうだな。だからノイシュに向かうまでは特訓しようと思う、良いか2人共?」

「「もちろん!」」

「よし、じゃあゼミラさんに報告して特訓するぞ!」

「おー!」


 ゼミラさんに連絡し、武闘会の出場枠を確保してもらった。これで俺達はサンビークからの推薦での出場となる。

 聞くと個人戦と団体戦あって両方参加する事になったが、個人戦に出場出来るのは推薦枠だと2名までらしい。

 俺は確定だとカエデとメイランが言うのだが、残り1枠をどちらにするかでまた揉めたのだ。

 なので、変身先に決めた方が出場するって事になった。普通なら変身先じゃない方を出場させるべきでは? って思うだろうが、2人曰く自分の種族になった俺と公式の場で真剣に戦いたいらしい。なので変身先の種族側が出場する事になったのだ。

 ノイシュへの移動ルートを聞くと、山越えルートが2日、山迂回ルートが4日、ダンジョン抜けルートが1日半くらいになるという話だ。

 最後に武闘会のエントリーの為の推薦証明書を今日中に準備するとの事、なので夜までにギルドに寄ることにして、俺達はノイシュで開催される武闘会に向けて依頼をこなしつつ特訓を開始したのだった。



 1週間と数日後


 ノイシュで開催される武闘会開始まで残り1週間を切るまで、俺達はずっと特訓を行っていた。

 依頼をこなしつつではあったが、俺はカエデやメイランとの模擬戦で対人戦の経験を積み、色んな攻撃パターンや防御方法を模索してきた。

 カエデとメイランも、団体戦とどちらかが個人戦にも出るので自分磨きを行ってきた。


 カエデは魔力が少なく攻撃力が低いので、それを克服する為にスピードを生かした手数を増やす特訓や、攻撃力強化の為に筋トレや打撃術習得に向けてトレーニング、そして魔力を限界まで使い回復してを繰り返して魔力強化と幅広く行った。


 メイランは攻防は優秀だがスピードが低いので、翼で飛んでる間のスピードUPの特訓として翼の強化を行った。

 翼を強化すれば飛んでるスピードUPだけではなく、身のこなしや回避力UPにも効果的、メイランは翼強化1点に絞って集中強化したようだ。


 俺は、ドラゴン族変身した際にしか使えなかった火魔法中級のバーンストライクを取得、INTがE→Dへ成長。

 カエデが体術D→C、打撃術取得しEまで成長、武闘術も取得しF、AGIもD→Cへ成長した。

 メイランは翼強化によりAGIがE→Dへ、飛翔状態の身のこなしが強化されて立ち回りが早くなった。


 ここで、現状のステータスを確認しておこう。


【コウガ】


☆スキル

 風刃

☆魔法

 氷魔法 アイスショット、アイスウォール、ブリザード

 火魔法 ファイヤーアロー、バーンストライク

 雷魔法 パラライズサイズ

 水魔法 ウォーターボール

 風魔法 ウインドスラッシュ

 闇魔法 ダークミスト

 光魔法 ライト

 聖魔法 ヒール、レジスト、キアル

 空間魔法 ストレージ

☆その他スキル

 変身

 危険察知

 鑑定

 剣術F

☆固有スキル

 トリマー

☆特殊能力

 動物愛好家の加護

 カエデの加護

 メイランの加護


 通常

 STR F

 VIT G

 INT D

 DEX A+

 AGI F


 狼人族

 STR E

 VIT F

 INT E

 DEX A

 AGI C


 ドラゴン族

 STR D

 VIT D

 INT D

 DEX B

 AGI E


【カエデ】


☆補助スキル

 アクセルブースト

 身体強化

 危険察知


☆その他スキル

 体術C

 打撃術E

 武闘術F

 テイム


☆特殊能力

 託された想い(加護)


 STR E

 VIT F

 INT G

 DEX F

 AGI C


【メイラン】


☆ドラゴン族固有スキル

 ブレス、火球


☆魔法スキル

 火魔法 ファイアーボール(初級)、バーンストライク(中級)


☆特殊能力

 一途な想い(加護)


 STR D

 VIT D

 INT D

 DEX F

 AGI D



 充実した1週間を過ごし、そろそろ武闘会に向けて出発しなければと思っていた所でゼミラさんにギルドへ呼ばれた。


「よく来てくれた」

「いえいえ、要件はなんでしょう?」

「そろそろノイシュへ出発するのだろう? 奴隷商のガルムがコウガを呼んでいてな、おすすめしたい奴隷が居るんだそうだ。出発する前に行ってやってくれないか?」

「新しい奴隷、ですか。分かりました。明日出発しようと思っていたので、今日中に顔を出したいと思います」

「そうしてやってくれ」


 ガルムさんが俺に奴隷を勧めてくるとは思わなかったな。訳ありなのか俺達の事を思ってなのか……さてさて、どうなるやら。


 俺達はガルムの居るインカース奴隷商館へ足を運ぶ。

 入口に入るとガルムさんが丁度1人の奴隷と話をしていた、また見覚えのある子だ。


「あっ! ソルトちゃん!」

「カエデにメイラン! お久しぶりっす!」


 確かこのソルトって子は、俺がこの世界に来てガルムさんに拾われた時、馬車に居た子だったはずだ。


「おお、コウガ様。わざわざありがとうございます」

「お久しぶりですガルムさん、もしかしておすすめしたい奴隷って……」

「えぇ、このソルトさんです。実はですね、カエデさんとメイランさんがコウガ様の元に行ったと聞いた彼女が、自分もと志願してきましてね」

「はいっす! 自分、コウガさんをあの時見てから何やら惹かれる物がありまして……カエデとメイランがコウガさんの元に行ったと聞いて羨ましくて。それでガルムさんに自分もコウガさんの元に行きたいって、王国の商館でわめいちゃったっす……お恥ずかしながら」

「それでサンビークにやってきたと」

「はいっす。ご迷惑じゃなければで良いっすから、自分を買っては貰えないっすか? もうすぐ奴隷から解放される予定だったので高くないはずっす、そうっすよね? ガルムさん」

「ええ、今なら金貨1枚で良いでしょう」


 金貨1枚か、安いし本人が一緒に来たいと言うなら俺は構わないが……。


「2人はどうだ?」

「私? もちろんいいよ! ソルトちゃんが来てくれたら狼仲間としても嬉しい!」

「私もコウガ様が良いなら構わないわよ、ソルトは良い子だから問題ないわ」

「よし、シェミィはどうだ?」

「にゃ」


 シェミィも頷くOKのようだ。


「わかった、買おう」

「ありがとうございます、ご主人!」

「お買い上げありがとうございますコウガ様。もうすぐノイシュに旅立たれる事もゼミラ様から聞いております、暫く会えないかと思いますが、これからもインカース奴隷商館をご贔屓に」

「もちろんですよ、これからも良い関係でいきましょう」


 俺は金貨1枚を手渡して、必要書類を書いた後に首輪に血を1滴垂らす。

 そして……。



〖契約〗(コントラクト)


 新しい仲間、砂狼族のソルトが仲間になった。

ご覧頂きありがとうございます。

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