闇夜に輝く銀の腕-2
そこに警告音がコクピット内に流れる。
セーイはふと視線をモニターだけではなく、【ヘカトンケイル】のアイセンサーカメラからも警告で表示された方角へと向けた。
そこにはライトを思しき光を表示しながら同時に赤い光が点灯している“なにか”がこちらへと接近して来ている。
サイレンの音などから点灯している光が警察のモノであることはすぐに判別が付いた。
同時に先頭を走っていた指揮者らしき警察車両から音声が拡声器を通じて響く。
ミユキ:『こちらは警視庁特機2課第1小隊です。現状この場にいる全ての【未登録レイヴン】において武装解除をした上で機体から降下しなさい。命令を無視するないしは抵抗する場合は現行犯で取り押さえていきます!これは警告ではありません!!』
ナツミ:『という訳でそこで暴れ回っている【レイヴン】と、えっ~と・・・デッカイ【レイヴン】!素直にお縄に付きなさい!!』
スピーカーから二人の警察官の声がそれぞれが響き渡る。
警察車両であるキャリアトレーラーには警察のパトカーを擬人化させた様な【WL】がショットガンを彷彿とさせるライフルを構えながら半立ちを思わせる姿勢で【ヘカトンケイル】始め、その場にいる全ての【レイヴン】に警告を行っていた。
その声を聴いたマキナは一瞬だけ警察側に視線を向ける。
マキナ:「警察が来てたとは・・・・・・通信妨害行為は?」
クロウ:『これといって確認されておりません。恐らくタンカーから発生していたと思われますが現在はタンカーからは特に発生などは確認されておりません。』
マキナ:「妨害が無くてもこれだけ暴れれば、流石に気付かれるか・・・」
クロウ:『そちらの方が可能性としては高いと思われます。破砕音や激突音まではどうしようもできませんので』
マキナ:「当然の結果ね」
当然の反応を言葉にして返すAIにマキナはあっさりとした反応を示す。
だが同時にこれはチャンスではないかと考えた。
この状況下なら向こうは警察を無視することは出来ないはず。
ならば隙を見つけて【アガートラーム】の装着や調整作業を済ませることができる可能性がある。
後はどうにかタイミングを見計らって動けるようになれば、と考えていた矢先、【クロウ】から警告が発する。
クロウ:『少尉殿、【ヘカトンケイル】に動きがあります』
マキナ:「――――――ッ!?」
そう気づいた時、【ヘカトンケイル】が警察のWL【ピースキーパー】に向けてコンテナを投げつけている様子を視線で捉えた。




