87.51話・絢主催の治験の実態
少し批判が来るような内容かもしれません
あと本当に治験をしている人は絶対に「治験はこんな感じじゃない」と言うと思います。(実際違います)
アヂーン王国を落としてから1週間、私は全ての仕事をバルドルフ達に丸投げして、私が作った薬の治験をクラスメイト達と先生に手伝ってもらっていた、全て思ったように効果が出ているが、皆の体が限界なのであと1種類で一旦終わらそうと思っている、まあ、思っていながら、既に5種類目の薬に手を出しているのだが……。
大体が精神の方向性を変える薬なので、薬の効果が切れた時、鬱のようになるのがあれだが、そこを更に別の薬で上書きするのである、顔色が悪い子はいるが、少なくとも私が飲ませたい精神剤全てを飲ませても死にはしない、命の代償としては安い物だろう。
「絢さん……これ全部何の薬なんですか?」
先生が青い顔をして、口元を抑えながら話しかけてくる。
「精神の方向性を変える薬です、私の感情をもう少し出せないか試している間にできた物です、幾つか見込みがありそうなものもあったので、私も飲んでみるつもりです。
あ……嘔吐は向こうの部屋にあるトイレでしてくださいね」
「すみません」
先生は急に走って行ってしまった。
「さて、飲んでみましょうか……」
私はあらかじめ用意しておいた薬を一気に口に放り込む……極度の胸焼けと高熱、倦怠感、感情を出すどうのこうのの前に飲み合わせが思った以上に悪いですね、これは失敗です、ですが、魔力操作の訓練にはいいかもしれませんね。
体の中の薬の成分に魔力をまとわせて代謝しながら私はそう思った。
この回大丈夫かな……暫く小話が続きます。
あと小説の設定を動かそうと考えています、それはもうしばらくお待ちください。




