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転生して『神』になってしまいました!?  作者: 柴田優生


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鉢合わせました!?

 このクラスに進学してから、立て続きに動く日が続いていた。休む日なんてほとんどなかった。


「中々疲れた」


流石に、神でも体力に限界はある。故に、これだけ働き漬けの毎日だったら、そろそろ疲れてもくる。


「一休みだ・・・」


何てしようと思っていたが、このクラスに進学してから休みがあるはずもなく、


「席に着け」


と、教師がそう促す。


「2度目の、クラス総入れ替えを行う」


はぁ。休みってもんがないのか。・・・まぁ、そんな甘ったれたことが言ってられない世界であることくらい、俺が一番分かっているんだけどな。


「今回は、もちろん全クラス参加だ。Fクラス~EAクラスまで。

そして、いつものような試験ではなく、今回はトーナメント形式だ。勝てば次の試合に勝ち進み、負ければそこで終了」


ありふれたルールというわけか。


「殺しは、無しとさせてもらう。いくら相手が下位ランクの生徒でも、絶対に殺すなよ。殺したら、問答無用で退学だからな」


トーナメントかぁ。アイツだけは当たりたくねぇなぁ・・・。言わなくても分かるだろ?アイツだよ。


「決行は、明日。負けないように頑張ることだな」


明日か。これまた早いな。


「ま、負けるわけねぇけどな」


何度も言う。何故なら俺は、神だからな。



 そうして次の日、予定通り、トーナメントが行われていた。それぞれ行われる戦いを、俺はぼーっと眺めていた。

そう言えば、Fクラスのときも1度トーナメントがあったな。あれは、各クラスで最強を決める戦いだったが。今回は、クラス総入れ替えが行われる戦いだからな。


「まだ、鈍いな」


ちなみに、現在行われている戦いは、FクラスとBクラスの生徒の戦い。どちらの生徒も、まだ完璧な動きができていない。

それで言うと、あの狂人やラズ、希空がどれだけ優れているかがわかるな。そのメンツの中に紛れ込む希空・・・あいつも、一体何者なんだ?

あいつは特殊能力を覚醒させている。あの力さえあれば、ラズや狂人と肩を並べてもおかしくない。

それに、あいつのスピードはまだあいつらに匹敵するほどではないが、素の実力は人並外れた身体能力が備わっていると思う。そんなやつが、何故Fクラスにいるのだ?


「はぁ。見ててもつまらねぇな」


弱者同士の戦いは、むず痒いものを感じる。見ててイライラする。


「寝たいけどなー」


今回のトーナメントは、事前に告知したりなんていう易しいものはなく、試合の直前に本人にメールが行く。だから、常に起きてないと行けない。休みたいって言うのに・・・。


「まぁいいや。風呂にでも入るか」


一応、設備は整っている。お風呂もあれば、その他の娯楽も存在する。暇潰しが出来るくらいには備わっているだろう。



そうして、温泉に浸かる。


「ふぅぅ~。あったけぇ」


いつ呼び出されるかはわからないが・・・考えた結果、休める時間に休めばいいと言う結論に至った。

長い間楽に休憩することが出来ていなかったから、中々に良い休息になっている。と、俺が温泉で休んでいると、


「あれ?誰かいる・・・」


あぁ~~~。この声、聞き覚えがある。なんでこういう時にまでやってくるんだよ・・・。


「って、貴方。大和さん!?」

「ストーカーか。なんでついてくるんだよ」

「し、仕方ないじゃないですか・・・。まさか、いるとは思いませんでしたし」


まぁ、普通そうだろうな。いつ試合がやってくるかも分からない状況の中で、わざわざお風呂に入ろうとしないからな。


「んで、お前はなんで来た?」

「1回戦が終わりましたので、休憩がてら温泉に入ろうかと」

「終わったんだ。勝ったのか?」

「えぇ。相手はFクラスの生徒でした」

「お前、今どのクラスにいるんだっけか?」

「現在はNクラスですね。知らない間に、貴方はAクラスに進級していたらしいですけど。

そういう大和さんは、1回戦は終わったんですか?」

「いや、まだだ」

「え?終わってないのに、温泉に浸かっているんですか?」

「あぁ。休めるときに多く休みたいと思ったからな」

「なるほど。やはり、Aクラスは過酷ですか?」

「過酷・・・というか、休みがない。とにかく動き続けて、実践をするばかり。そこそこ、疲労も溜まっているだろうな」

「そうなんですか・・・。じゃあ」


そのとき、みぞれがとんでもないことを言い出す。


「お背中、流しましょうか?」

「・・・は?」


まてまてまて。突然何を言い出しているんだよ。


「は?」

「ご、ごめんなさい・・・。でも、疲れているって言ってたから」

「別に必要ない」

「そ、そうですか」


なんなんだ。いきなり。


「それじゃあ、お隣失礼して良いですか?」

「あぁ。それはどうぞ」

「お湯、あったかいですね」

「だな。疲れは取れそうか?」

「そうですね。やはりこの学園の設備って優れているんですね。ちょっと浸かっただけでも既に乳酸がなくなっていっているような気がします」

「そうか」


・・・しばらくの間、沈黙が漂う。


「はぁ。疲れました」


そう言って、みぞれは肩を落とす。


「なんだ。眠いのか?」


みぞれが首を揺らしながら、段々と目を閉じていっている。


「そうらしいです。ちょっとだけ、寄り添ってもいいですか?」


こんなところ、誰にも見られたくないが・・・。仕方ない。これに関しては、俺も断れない理由がある。


「あぁ。いいよ」


そうして、俺は肩を差し出し・・・・・・。

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