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転生して『神』になってしまいました!?  作者: 柴田優生


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疑問

そうして、学園長室に残れと言われたので残っていたのだが、その。開口一番。


「お前、どうして希空の正体がわかった?」

「・・・は?」


何故か。学園長にバレていた。何故?


「何故バレたか分かっていないと・・・そんな顔をしているな。逆に問う。教師が、お前達の試合を監視しない。と、いつ言った?」

「チッ・・・」


そういう、ことかよ。流石に油断していた。人数が多いから、いくら監視されていても俺とあいつの戦闘は見られていないと思い込んでいた。さて、どうする?どうやって、この状況を抜け出す?


「何か言ったらどうだ?黙れば黙るほど・・・話の信憑性は薄まるぞ?」


ここで、しらを切っても無意味だろう。相手は、学園長。この実力主義の学園のトップに座るほどの人物。故に、しらを切ったところでそのまま乗りきれる可能性は低い。どうする。どうすれば・・・。


「たしかに、おかしいとは思いましたよ。明らかに、人間とは思えない力や攻撃がありましたからね。しかし、正体までは突き止めていません。今、私の中で疑問に思っていることは、あいつの実力です」

「・・・ほう。それは本当のことか?」

「嘘をつきません。ついたところで、バレてしまいますから」


一部本当のことを言って、一部隠した。それが、一番良い選択だと思ったからだ。


「だったら、何故勝つことができた?お前のようなFクラスじゃ、勝てるような実力ではなかったと思うが」

「それは、私が上手く隙を突いたからですよ。戦いを見ていたら、分かることでしょう?私があいつを倒せたのは、それが理由ですよ」

「まぁ。そうですね。見ていて良い立ち回りをしていたとは思いました。しかし・・・嘘っぽいですね」

「いくらでも主張しますよ。私は、たまたまですからね」

「まぁ、そうでしょうね。運が良くないと、勝てない戦いでしたからね。じゃあ、残る疑問はあとひとつ・・・」

「はい。なんでしょう」

「お前は、一体何者だ?」


聞き飽きたそのセリフ。やはり、強者は侮れない。


「明らかにおかしい。運が良くて勝つまでは納得できるが・・・。あいつの正体に気づくことは運が良くてもできない芸当だと思うが?」

「先程申し上げたとおり、正体までは分かっていませんよ。違和感を感じただけで、何も分かっていませんよ」

「そこだ。何かしら感じるだけでもおかしい。何故、違和感に気づくことが出来る。他のFクラスの生徒であれば、気づく暇もなくやられていると思うが。その、やられなかった実力。何かおかしいと感じる感覚。そこから勝ちに至るまでの運。人並外れた推理力・・・。お前は、何者なんだ?」


その問いに、俺はいつもの決まり文句を吐き捨てた。


「俺は、”元”Fクラスですよ。Aクラスに昇格させたのは貴方なんじゃないですか?だったら、おかしな話でもないでしょう」

「まぁ。実力主義の世界ではよくわからないことでありふれているからな。突然、何かの力が覚醒してもおかしくない。生存本能・・・というやつだな」

「おそらく、それです。死の危険を感じ取ったので、たまたま運が作用して勝つことができた・・・そういった感じです」

「なるほど。わかった。じゃあ、話はこれで終わりだ。先程言った通り、明日からはAクラスに通うように」

「はい。それでは失礼します」


何故バレたかはわからない。が、学園長と称するくらいなんだろう。頭が、いいんだろうな。



そして次の日、Aクラス内では騒ぎが起きていた。・・・そりゃそうだ。


「おい。あいつってたしかFクラスだったよな?」

「なんでFクラスの人間がこのランクに・・・?」

「多分、昨日のデスゲームで勝ったから実力が評価されたんだろうな。全て、ラズ様のお陰だって言うのに・・・」

「ポストラズ様」


そりゃあ、言われようはひどかった。まぁ、仕方がないことだ。Fクラスに在籍していた生徒が、突然Aクラスに昇格したからだ。疑問に思うことも、無理はない。


「お前らもわかっている通り、新入りがやってきた。こいつは、幾つものクラスを飛び級してこのクラスに加入してきた。いくら、元がFクラスだからって、油断するなよ?」


クラスの顔を見渡せば、不満げな顔をしていた。そりゃそうか。



あるとき、俺が屋上でのんびりしていると。


「おい。お前」


扉から、強面の奴が出てきた。


「なんすか」

「どうやって、あのクラスに入ってきた」

「簡単な話だろ。デスゲームで勝ったことが評価されて、飛び入り加入したってわけだ」

「お前如きがあのクラスで通用するわけがないだろ」

「教師も言ってた。あまり油断するなよと・・・。それでも、俺が弱いって言いたいのか?」


俺がそう煽ると、その強面の奴がキレ出した。


「はぁ??いいか?口答えするんだな?だったら・・・やってやるぞ?」


そいつは、ポケットからソレを取り出した。


「それで勝てるなら・・・やってみろよ」


すると、そいつはこっちに向かってきた。だから、俺はFクラスの実力ではないことを証明して見せる。


「・・・弱いな。実力を侮ったが故のことだ」


そう言い捨てて、俺は立ち去るのであった。

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