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転生して『神』になってしまいました!?  作者: 柴田優生


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人間の特徴

そうして、試験当日となった。現在は、船で移動中なのだが・・・。ずっと、俺の隣の席の奴が体を震わせている。そいつは、名も知らない少女で・・・最近、学園に入学した少女。気温的に、寒くはないからおそらくこの震えは緊張からなんだろう。


「落ち着け。別に、簡単な話だ」

「ひゃ、ひゃいっ!!」


俺がそう言うと、そいつは飛び上がりながら返事をした。相当、緊張しているようだ。まぁ、俺からすると知ったこっちゃない話だ。こいつが退学しようが、生き残ろうが関係のない話。俺は俺の目的を遂行するだけだ。・・・しかし、


「ガクガクガクガク・・・」

「・・・」


ずっと、ガクガクと言いながら震えている。


(あぁ、うるせぇ)


俺は席を立ち上がって、船の屋上に向かった。


「風が気持ちいいな」


海から靡く風が、とても気持ちよかった。あいつも、この風を浴びたら少しは楽になるだろうな。


「・・・異能力者は、本当にいるのだろうか」


異能力者を見つけてから1億年ほどが経過した。とても、長い月日が経過している。あれから、何度も捜索を続けても異能力者は現れなかった。最近は、捜索が出来ていないが、ここまで見つからないのであれば、異能力者は存在しないんじゃないだろうか・・・?そう、思えてしまう。


「もう、人間が覚醒を起こしてもおかしくない時期なのに」


未だにあいつ以外、異能力を所持している人間は見たことがない。まず、異能力という概念なのかが問題だ。あくまで、俺が今まで生きた世界にあったものが『異能力』というものだっただけで、必ずしもこの世界でそれを『異能力』と称するかはわからない。人間という生き物には、元々特技が存在する。たまに、おかしく感じたりすることがないだろうか。心が読まれている感じがしたり、常人とはかけ離れた視力や聴覚などの、感覚を持っていたり・・・など。そう言ったものを『特殊能力』と称することが多いだろう。だから、もしかしたらこの世界では『異能力』ではなく『特殊能力』なのかもしれない。そう考えると、


「あいつは、バグか・・・もしくは、『特殊能力』というものを完璧に理解して、それを固有スキルに変換したかのどちらかだな」


だったら、意外とそう言った存在は身近なものなんじゃないだろうか。人間、誰しも『特殊能力』が存在する。今の人間は『特殊能力』の本当の意味に気づいていないだけで、もしかしたら誰もが覚醒させることが出来るんじゃないだろうか?


「・・・いや、考えすぎか?」


俺も、長くこの世界を生きているが、そこまでこの世界についての解明が進んでいない。だから、


「俺はこの試験で・・・その調査をするべきなんじゃないだろうか?」


もし、特殊能力の覚醒条件が異能力と同じなら、この試験で覚醒を起こす生徒がいてもおかしくない。だって、『退学』というワードは人生を窮地に立たせる呪言だ。だから・・・


「見物だな」


この試験で、覚醒を起こす生徒はいるのだろうか。



それからしばらくして、試験を行う島についた。辺りを見渡せば、Fクラスに所属する生徒全員がいた。


「それでは3日間。合格するために奮闘するように。殺しは、好きにすりゃあいい。お前達は同レベルの人間だ。殺したって罪には問われない。だから、ルールはない。自由だ。ただ、合格するには30個のバッジを集めること。わかったな?」


Fクラスの生徒全員が、相づちを打つ。


「それじゃあ、試験開始だ」


そう言って、教師は船に戻った。そうか。この試験では殺しが許されるのか。それじゃあ、相当本気というわけだ。学園側も、人間に対しての情を捨てたのだろうか。まぁ、目的としては正しい選択だろう。だって、この世界は実力主義の世界。だから、実力のない生徒はいたって仕方ない。強者の奴隷になるか、死ぬかの二択・・・。


「とりあえず、いつも通り食料調達から始めるか」


これはサバイバルも同時に遂行される。だから、生き残るためのライフラインを揃えないといけない。



それから食料や拠点などを探したが、


「なるほどな。俺の行動が一番の正解だったわけか」


今回の試験は、前の試験と比べて相当過酷になるだろう。探した感じ、拠点は最悪確保出来るだろうが・・・。食料は、全員分用意していないのだろう。そして、俺が3日分満足して食事を摂れる量を一人で回収してしまったから、多少の人数は食料を摂ることが出来ずに試験を終えることだろう。


「やっぱり、サバイバルにおいては冷静さからか」


安定思考こそが、合格への近道となるんだろう。とりあえず、今日は食料が奪われない場所を作るとするか。バッジは・・・


「なんとかなるだろう」


俺は、この世界においても世界最強なんだ。Fクラスという最弱ランクに、俺を越えるような最強は流石にいないだろう。そうして、俺は食料を保管する場所を作るのであった。

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